出題項目の「レベル分類」とは
2023年の3月31日に発表された,医師国家試験の新しい出題基準(ガイドライン)では出題項目に「レベル分類」という概念が登場しています.
レベル分類とは「医学各論」においてそれぞれの項目で求められる知識の範囲が明確になるよう,出題内容を明記した分類です.
(令和6年版医師国家試験出題基準・ブループリントの趣旨の2ページより)
下記のように,令和6年版医師国家試験出題基準ではレベル分類が記載されています.
例えば,「A 染色体・遺伝子異常」の疾患を例にとると
Down症候群がレベル分類 a,Turner症候群とKlinefelter症候群がレベル分類 b,trisomy(13番,18番)がレベル分類 cとなっております.
レベル分類の表を参考にすると,trisomy(13番,18番)では出題内容が「病名想起」のみ,Turner症候群とKlinefelter症候群では「病態生理,臨床推論,初期対応」が問われうるものになり,Down症候群ではそれらに加えて「救急対応・継続診療」が問われうるものとなっています.
(※a~cレベルはあくまで指標であり,現時点ではcレベルでも治療について問われないとは言い切れないので注意が必要です.)
◆レベル分類ごとの出題割合は?
レベル分類が導入された医師国家試験が118回以降であり,2回しか試験が行われておらず,今後も傾向に注視する必要がありますが,118回,119回は下記の通りになります.
118回,119回では「レベルa」の疾患が半数以上となりました.119回国試ではレベル分類a項目の備考に記載されていた「肺過誤腫」や「de Quervain病」なども出題されていたため,出題範囲全てに対してのきめ細やかな対策が必要と考えられます.
◆出題傾向に合わせたメディックメディア模試での出題
これらをふまえ,メディックメディア模試では出題科目の出題割合はもちろんのこと,「レベル分類」に基づいて,国家試験に準じた出題を目指しています.
直近の119回直前模試でのレベル分類出題割合は下記の通りです.
直前模試(MM3)を例に挙げると医師国家試験での出題割合とほとんど同じとなっています.また,出題内容についてもレベル分類に沿った出題難易度の設定となっています.
メディックメディア医師国試模試は夏,冬,直前の3回の実施となります.
詳しくはこちら >をご参照ください.