第119回 医師国試模試(第1回)

問題番号 項目
F54 症例文 6文目 母親はA産科クリニックに入院中で明日退院予定である. 母親はB産科クリニックに入院中で明日退院予定である.


医学共用試験CBT模試

問題番号 項目
ブロック1-22 解説c DNA複製時に誤った塩基が取り込まれ,塩基対を形成できない部位が存在すると,その歪みを認識するタンパク質群がその周辺で1箇所DNA切断を起こす,そこからミスマッチ部位までエキソヌクレアーゼが削った後で,ポリメラーゼによる再合成とリガーゼによる結合が起こる. DNA複製時に誤った塩基をもつヌクレオチドが取り込まれ,塩基対を形成できない部位が存在すると,その歪みを認識するタンパク質群がその周辺で1箇所DNA切断を起こす,そこからミスマッチ部位までヌクレアーゼが削った後で,ポリメラーゼによる再合成とリガーゼによる結合が起こる.
ブロック1-59 選択肢c リソソームの膨化 マクロファージによる貪食
ブロック1-59 画像診断 細胞傷害が加わると核濃縮をきたし,核の紫色が濃く変化する.細胞傷害が高度になると細胞死を起こす.細胞死にはネクローシス(壊死)とアポトーシスがある.アポトーシスを起こしている核は,酵素によりクロマチン単位に分断化されており,形態的には小さな丸い濃縮した構造が複数集まって見える. 細胞傷害が加わると核濃縮をきたし,核の紫色が濃く変化する.細胞傷害が高度になると細胞死を起こす.細胞死にはネクローシス(壊死)とアポトーシスがある.アポトーシスを起こしている核は,酵素によりクロマチン単位に分断化されており,形態的には小さな丸い濃縮した構造が複数集まって見える.最終的にはマクロファージに貪食されて提示画像のような像を呈する.
ブロック1-59 解説c 細胞傷害,アポトーシスでは,リソソームなどの細胞内小器官が膨化して,小器官から酵素が細胞内に漏出し,細胞内消化が進む.ただし,アポトーシスでは細胞膜は最後まで保たれており,細胞内に漏出した消化酵素などが細胞外に出て,細胞周囲に炎症を起こすことはない. アポトーシスでは,小器官から酵素が細胞内に漏出し,細胞内消化が進む.ただし,細胞膜は最後まで保たれており,アポトーシス小体が形成される.マクロファージがこれを貪食することで元の細胞が消失するため,細胞内に漏出した消化酵素などが細胞外に出て,細胞周囲に炎症を起こすことはない.
ブロック3-12 問題文 角膜を構成するもののうち再生能力がなのはどれか. 角膜を構成するもののうち再生能力がなく,水疱性角膜症の発症に関わるのはどれか.
ブロック3-12 解説b 角膜潰瘍の治癒過程で,上皮細胞が分化・増殖して角膜潰瘍があった箇所を被覆する際に,Bowman膜も修復される. Bowman膜は再生しないが,水疱性角膜症の発症には寄与しない.
ブロック3-12 解説e 解説a〜dのとおり,内皮細胞は増殖しない. 内皮細胞は増殖せず,水疱性角膜症の発症に寄与する.
ブロック3-12 基本事項 角膜の構造と機能
角膜の最表面にあるのが上皮細胞であり,その基底膜がBowman膜である.上皮細胞はtight junctionで強く結びついており,外界からの異物の防御を担っている.角膜の最も後面にあるのが内皮細胞であり,その基底膜がDescemet膜である.角膜は基本的に無血管の組織であり,前房水から代謝に必要な成分を取り入れているが,内皮細胞は実質内に水分が過剰に蓄積しないように水分を前房に戻すポンプの働きを担っている.角膜実質は上皮と内皮の間に存在し,角膜の厚さの9割ほどを占めている.主にコラーゲン線維から構成されており,角膜の透明性を作り出している.
角膜の構造と機能
角膜の最表面にあるのが上皮細胞であり,その基底膜がBowman膜である.上皮細胞はtight junctionで強く結びついており,外界からの異物の防御を担っている.角膜の最も後面にあるのが内皮細胞であり,その基底膜がDescemet膜である.角膜は基本的に無血管の組織であり,前房水から代謝に必要な成分を取り入れているが,内皮細胞は実質内に水分が過剰に蓄積しないように水分を前房に戻すポンプの働きを担っている.角膜実質は上皮と内皮の間に存在し,角膜の厚さの9割ほどを占めている.主にコラーゲン線維から構成されており,角膜の透明性を作り出している.角膜内皮細胞が白内障手術による侵襲や,感染,炎症などで障害されると,水疱性角膜症に陥る.
ブロック3-12 コメント ※従来の教科書では角膜内皮細胞は増殖しないと記載されていたが,最近の研究ではある種のROCK阻害薬を用いるとヒト角膜内皮細胞も増殖させることができることが判明しているため,今後教科書の記載が変わると予想される. (削除)
ブロック3-20 画像診断 鼓膜の肥厚・膨隆を認め,性中耳炎の所見である. 鼓膜の肥厚・膨隆を認め,性中耳炎の所見である.
ブロック3-53 問題文 放射感受性が最も高い臓器はどれか. 放射感受性が最も高い臓器はどれか.
ブロック5-6 選択肢h 腹側腸間膜 横中隔
ブロック5-6 解説h 肝臓は,「前腸」の下部である十二指腸付近から腹側(前方)へ,肝芽が膨らみ,伸びることで形成が始まる.「前腸」を胚子の中心部に宙づりにしているのが,前方の「腹側腸間膜」と後方の「背側腸間膜」である.肝芽は,前方に伸びるのであるから,腹側腸間膜が正しい. 肝臓は前腸末端部(十二指腸)の内胚葉性上皮に由来する.十二指腸の内胚葉性上皮が増殖して肝芽を形成する.肝芽は臓側中胚葉に由来する横中隔(横隔膜の腱中心と肝臓内部の結合組織を形成)に進入して,横中隔の結合組織とともに肝実質を構成する肝細胞索を形成する.肝細胞索は卵黄囊静脈と臍静脈の血管網とともに肝臓を形成する.横中隔からは腹側腸間膜も形成されるため肝臓は前腸領域の腹側腸間膜の中で発達することとなる.
ブロック5-34 問題文 40歳の女性.貧血,易疲労感および微熱を主訴に来院した.眼瞼結膜に貧血,眼球結膜に黄染が認められた.血液所見:赤血球210万,Hb 6.0mg/dL,Ht 25%,網赤血球12%,白血球2,800,血小板15万.総ビリルビン4.2mg/dL.砂糖水試験陽性.早朝尿の濃染がみられたという. 40歳の女性.貧血,易疲労感および微熱を主訴に来院した.眼瞼結膜に貧血,眼球結膜に黄染が認められた.血液所見:赤血球210万,Hb 6.0g/dL,Ht 25%,網赤血球12%,白血球2,800,血小板15万.総ビリルビン4.2mg/dL.砂糖水試験陽性.早朝尿の濃染がみられたという.
ブロック6-34 解説e Rosenstein徴候は虫垂炎において左側臥位にした際に虫垂管膜が展するため,仰臥位よりも右下腹部圧痛が増強する徴候である. Rosenstein徴候は虫垂炎において左側臥位にした際に虫垂管膜が展するため,仰臥位よりも右下腹部圧痛が増強する徴候である.


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