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イヤーノート(YN)とは?

 

ざっくり言うと…

 

・全国の8割以上の医学生が持っている「バイブル」

 

・青字で視覚的に過去の国試出題情報がつかめる

 

・使い方は主に2つ「辞書として」「知識の集約本として」

 


 

 

全国の8割以上の医学生が持っている「バイブル」

 

下のグラフをご覧ください.

 

全国の半数以上の医学生が5年生までに『イヤーノート』を購入しています.

6年の終わり(国試受験)までに購入してくださる方を含めると,実に全体の85%の医学生さんが『イヤーノート』を持っていることがわかります.

 

床実習や国家試験に最新情報で臨むため,『イヤーノート』は必須のアイテム.“医学生のバイブル” という愛称でよばれる存在になっています.

 

Q.イヤーノートを購入した時期は?

 

 

『イヤーノート』の青字は国試出題事項

 

『イヤーノート』が “医学生のバイブル” とよばれる理由の一つが,誌面に記載されている青字です.

 

『イヤーノート』では,過去に国試で問われた内科・外科領域の知識をほぼすべて記載し,それを青字で示しています.

だから,国試で狙われている知識・範囲がひと目でわかるようになっています.

2017年2月の第111回医師国家試験を,当時最新の『イヤーノート2017』(2016年春発行)で分析したところ,『イヤーノート』の記載知識で医師国家試験の内科・外科範囲の問題が94%解ける,という結果が得られました.

 

国試情報がここまで徹底して毎年反映されているのは,数ある参考書・教科書の中でも『イヤーノート』だけと言えます.

 

 

 

加えて,『イヤーノート』の誌面は箇条書き

あえてポイント・キーワードに絞って記載しています.

 

多くの疾患は2ページ前後で,全体像をつかみやすいようにしています.

〔概念〕〔症状〕〔検査〕〔治療〕と簡潔にまとめてあるので,短時間でその疾患の概要をつかむことができます.

 

また,『イヤーノート』には4つの付録冊子が入っていますが(詳細は公式サイトへ),このうち医学生におすすめなのが,フルカラー画像集『イヤーノートATLAS』

 

医師国試に出題され得る全分野の主要疾患の画像約1900点と,約230点のシェーマを掲載しています.

国試本番までに “『ATLAS』レベル”の画像をきちんと把握しておくことが,国試得点の底上げにつながります.

 

イヤーノート本編で「AT」マークを見かけたら,『イヤーノートATLAS』で画像をチェックしましょう.

 

医学生の使い方は大きく分けて2通り

 

毎年,国試受験直後の医学生の方々に,実際の使い方や,「もっとこうしていればよかった」というお話を聞いてきた結果,『イヤーノート』の主な使い方は,大きく分けて以下の2つが典型的であることがわかりました.

 

①②に限らず,自分にあった使い方をすることが大切です. ここから先,さらに具体的な場面・事例を順に紹介していきますので,参考にして下さい.

 

実習ではこう使え!~実習に絡めた国試対策 3ステップ~

 

『イヤーノート』を購入する医学生の方の多くが,臨床実習をきっかけとしています.

内科・外科の主要疾患が1冊にまとまっているため,実習の参考書として手軽に使える,調べやすい,そのまま卒試や国試対策につながる,というのが理由です.

 

担当の患者さんを割り当てられたら,以下の流れにのってみましょう.

 

①『イヤーノート』で担当患者さんの疾患を調べる

 

●まずは疾患の基本知識をおさえましょう.教科書的なことがわかっていると,実習でしか学べないことがみえてくるので,実習中に必要なことを効率よく吸収することができます.

 

●『イヤーノート』の各疾患名の横には,『病気がみえる』や成書の対応ページを載せています.時間があれば参照し,病態生理にも立ち返りながら学習を深めましょう.

 

●実習前の講義で先生が強調していたことや,試問・筆記試験で聞かれそうな部分にマーカーを引いたり,空きスペースにメモをとったりしてまとめノート代わりにすると,卒試や国試でも役立ちます.

 

②実習に集中!検査や治療の見学,先生のレクチャーは超重要

 

●最近の国家試験は「臨床実習重視」にシフトしています.診察手技やエコー検査,カテーテル治療など,医療行為をライブで見学できる機会は国試対策的にも大チャンスです.一つでも多くのものを見たり聞いたりしましょう.

 

●先生のレクチャーも超重要.国試だけでなく将来のためにも,臨床的常識を身に付けるべく集中して聞きましょう.

 

●「今から30分後に受持ち患者についてプレゼンしてもらうから」…なんていきなり言われることも.でも今日に限って参考書を持っていない…そんなときのために「イヤーノートアプリ」を携帯しておくと便利です.スマホに入れておけば,本が重くて持ち歩けないときでも安心です.

 

③フレッシュな知識ですぐに問題演習

 

●実習の記憶が新しいうちに,実体験として国試の過去問演習を行っておきましょう.その疾患・科目についてアウトプットをすることで,リアルな印象を残すことができます.時間がない場合,QBの「1周目問題」(さらに絞るなら,そのうちの臨床問題)だけでも取り組んでみましょう.

 

●最後にもう一度『イヤーノート』を見て,各疾患の周辺知識を整理しましょう.

 

ネット講座との併用法

 

ネット講座(ビデオ講座)をメインに国試対策を進める人が多い中,『イヤーノート』や『クエスチョン・バンク(QB)』をどのように組み合わせて使用しているのでしょうか.

ここからは,109~111回国試に合格した先輩方に書いていただいた体験談をそのまま紹介します. まとめると,やはり下記2つの使い方に大別されるようです.

 

どうしても解けない問題がある…知識の補強が必要不可欠(T大学 T.Sさん)

 

僕は5年生の春からネット講座を見始めました.

最初は何もわからなかったので,ネット講座で簡潔にポイントを教えてくれるのはとてもわかりやすかった.

 

しかし弱点もありました.ネット講座を1周した頃には完全に勉強した気になっていたのですが,6年の夏になっていざ『QB』を始めると…過去問がさっぱり解けなかったのです.

 

なぜ?!

 

…そう,ネット講座のノートはとても簡潔

ポイントの整理や勉強の導入には良いのですが,国試に出る情報をすべて網羅できているわけではないんですよね.

また,「Werdnig-Hoffmann病ってなんだっけ??」と,知らない病名が問題の選択肢にあるとき,ネット講座のテキストは使いにくい.

 

そんなとき役だったのが『イヤーノート』.

 

正直,ネット講座があればイヤーノートはいらないかなあと思っていたんですけど,先輩たちが使っていたわけをこのときになって納得しました.

 

また,QBの解説文には『イヤーノート』『病気がみえる』『レビューブック』などの参照ページがついています.わからないことをすぐに調べにいけるのはとてもよかった.これは予備校講座の問題集にはないメリットでした.

 

各教材の役割を明確化する(T大学 R.Tさん)

 

私はネット講座を軸に国試対策を進めましたが,ノートをとるために映像を一時停止しながら視聴していると,普通に聴くよりも2~3倍の時間がかかります.

 

ある日「やみくもにノートをとることは効率的ではない」と,ふと思いました.

 

病態生理などのイラスト・図はネット講座や他の参考書で学んだ後,必ず自分で書き,それを『イヤーノート』に貼りこみました.

 

自分で書くこと,それを繰り返し見ることで記憶に定着させます.

 

「理由」や「注意」など,重要な補足事項も手書きで書き込みました.

ネット講座で強調されていたところは「黄色マーカー」を引いて目立たせ,イヤーノートに書いていない情報の場合は余白に書き込み(書き込めないときはフセンを利用),そこに黄色マーカーを引きました.

 

ネット講座を受けた後には『QB』で類問の演習.

そこで間違えた知識があれば「ピンクマーカー」を引き,あとで復習しやすくしました.

 

このようにして,基本軸はネット講座情報のまとめ先は『イヤーノート』問題演習は『QB』という位置付けを明確にしたことで,それぞれの教材を効率よくフル活用して国試にのぞむことができました!

 

ベースは「予備校の講座より先に+講座と併用」(T大学 M.Aさん)

 

私の大学では,予備校のビデオ講座を受講できるのが5年の9月以降と,他大に比べて少し遅かったので,私も周りも,5年生の5月に『QB』と『イヤーノート』(YN)を購入し,国家試験の勉強を開始しました.

 

基本的にはポリクリで回っている科や次に回る科のQBを解き,それと並行してYNを読む,という方法をみんなで実践しました.

 

その際,QBには書かれているがYNには書かれていないポイント(鑑別のポイントや,解説を執筆している先生のコメント,自分が間違えた部分の解説など)をYNの余白に書き込むようにしました.

 

余白が足りないときは付箋を使い,ページに貼ったりはさんだりしました.

 

ビデオ講座が始まってからは,QB・YNと併用することになりました.

 

ただ,ビデオ講座のテキストや学校の授業プリントは,知識がバラバラに記載されていて復習がしにくいような気がしたので,これらもすべて,YNの該当箇所に内容を書き込んで,吸収させていきました.

 

蛍光ペンは,こすると消えるペンを使い,色は以下のように使い分けました.

 

ピンク:QBで自分が間違えたポイント,ビデオ講座・学校の講義で先生方が強調したこと

黄色:ピンクの次に大事.復習は必ずしたいポイント

緑:治療法や対処法

青:禁忌事項

 

こうして色で分けたことで,治療法だけ確認したいとき禁忌だけ確認したいとき視覚的にすぐに探せたので便利でした.

 

5年のときは,YNはピンク色ばかりでしたが,勉強するに従って,頭に入った知識をピンクから黄色に格下げしたり,色を消して無色にしたりして,国試直前期に復習したい知識を絞っていきました.

 

忙しくていろいろな教材を見直す時間がない時や,卒試前日,国試直前,模試直前などでもYNだけを見るようにして,短時間で効率的に復習ができました.

 

卒業してからも,このYNは捨てずに大切にするつもりです.

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