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国試

第113回医師国家試験【座談会】難問が出ても焦るな!

【登場人物紹介】

 

あいーん(I

姿勢は真摯だが努力が空回りしがちな苦労人.

現役時の受験は残念な結果に終わり,捲土重来を目指す浪人生.

 

ぼん(B

声の大きさでどこにいても気づかれる関西人.

要領はこの上なく良く友人にも指導者にも受けがいいが,たまに大ポカをやらかす.

 

たっくん(T

そこそこ勉強してそこそこの成績を取る,自他ともに認める「真ん中の医学生」.

一人勉は寂しいので嫌だが,ガリガリ君は一人で食べたい.

 

なな(N

心優しくよく気がつき誰からも頼られる頑張り屋.

時々周囲から心配されるが,本人はぜんぜん苦でないらしい.

医学系にたまにいる仏分類.

 

喜介(K

表や図は一度見れば覚える.

成績優秀なあまり,国試対策後半期は暇で仕方がなかったとのこと.

真似しようとしてはいけないタイプ.

 

 

国試直後の受験者の本音

――皆さん,113回国試2日間お疲れ様でした!

国試の直後は毎年「簡単になった」「難しくなった」との講評に受験者が動揺するわけですけど,あえて聞こう.今年の国試はどうだった?

I(あいーん):受験中は難しいとしか感じない!

B(ぼん):それ言ったら元も子もないやん!(笑)

T(たっくん):予備校とかのコメントは「簡単になった」っていうのが多かったかな.そんなことないだろって思ったけど,後から冷静になって問題を見直してみるとそうなのかな?って感じもする.

N(なな):受験中も落ち着いて解くのが大事ってことなのかな.難しくて解けない問題があるとどんどん焦ってくるけど.

K(喜介):差がつかない問題が多い気がしたね.簡単なのは誰でも解けそうな簡単な問題だし,難しいのは誰も解けてなさそう.極端に難化したって感じはなかったね.解ける問題を落とさないことが重要.

I:君は余裕でいいね…(泣)

 

科目別分析

――科目別の傾向としては?

T:輸液とか術後管理とか食事療法とか,今後の患者さんがどうすべきかとか,研修医になった後に実際に対応しなきゃいけないような問題は今年も多かった.正直,苦手….

N:あと妊婦さんがらみの問題,多い! 産科じゃない領域でも,妊婦禁忌の薬剤を知ってないと禁忌肢踏むような問題.

K:いきなりA問題の最初のほうに来てたね.皮膚科で尋常性乾癬の妊婦さんにビタミンA禁忌(113A8).

B:産科自体も問題数が増えとった.婦人科は変わらへんかった.

I:麻酔は1問だった.ちゃんと対策した僕の時間は一体….

K:産科が増えた分の影響なのか,小児科が減ってた.

N:耳鼻科は人工内耳とか永久気管孔とかの画像で問われてて,難しい!って感じたな.精神科は楽だった.

K:研修医でもここまでは知っておけよ,みたいなところを特に問われてた気がする.

T:そういえば,多選択肢問題が112回で消えたのに,113回で復活してた! CとFの最後!

B:Fのショックの問題は割れとったね(113F83).最終日の最後のほうで意識朦朧とするし,解けへんかった.ええけど.

N:よくない!(笑)

I:その代わりというかなんかだけど,Fの計算問題(113F84)は簡単だったねぇ.僕でも解けた.必修かよ!みたいな.(※総論です)

B:確かに.公衆衛生関連の式を試験前にめっちゃ復習してたから,拍子抜けした.

K:112回の最後の計算問題(112F84)が比較的難しかったから,なおさらそう感じたね.

N:でも計算問題,頑張って解けても1点なんだよね.なんとなく理不尽….

 

必修!必修!

――必修といえば,必修.どうでした?

K:簡単なやつは簡単で即答できる,誤答選択肢が誤答の役目を果たしてない問題が多かった気がする.で,難しいやつは難しい.さっきの話と被るかもだけど.

B:わかるー.選択肢のうち1つだけ仲間はずれとか,1つだけ他と真逆とか,問題文ちゃんと読んだのに読んだだけ損やん!みたいな.

T:難し目のやつは,初日の必修(時間割B)に多かったよね.

N:あったあった.Bが終わって,顔が真っ青のヒトとかいた.

I:それ,僕のこと?(笑) 2日目の必修(時間割E)が全体的に易しめだったから,その時にようやくちょっとだけ安心したけど.

――見てみましょうか……ふむふむ,興味深いデータが.

BとE,平均正答率は89.2%と89.6%でほぼ変わりないようですが,分散がBの方が大きい.個別の問題の正答率をざっと見比べると,時間割Bは正答率95%以上の易しい問題と,80%台以下の比較的難しい問題との二極化がみられていますね.

K:分散って(笑)

N:難しい問題に印象が引きずられた,ってことかな?

B:やっぱり,焦るなってことなんかなぁ.

I:そうは言ってもさぁ(泣)

T:問題としての推敲が甘い感じの問題とか多かったよね.必修に限らず,全体的に.

B:問題文も変なの,あったなー! 日齢1の新生児で明らかに腸閉塞疾患の出題やのに,心拍数40/分とか,消化管見てる場合やあらへんて! 140/分の間違いやんな.(113C34:※採点除外問題:設問が不適切で正解が得られないため,採点対象から除外された)

K:必修落ち,増えるかな?

I:やめてー(泣)

T:112回よりは増えるかもね.去年はパンリン(※一般・臨床:必修以外)落ちがめっちゃ多かったけど.

N:禁忌落ちはどうだろうねぇ.

 

禁忌肢対策,いかように?

T:ペニシリンアレルギーとか(113E48),妊婦に薬剤とか,血栓溶解薬とか,禁忌肢っぽいのは今年もいろいろあったけど,結局どれが禁忌肢採点かは公表されないし.成績通知書が来るまでわかんないよね.

N:明らかに禁忌肢っぽいの踏んでたらヒヤヒヤするけど,去年の禁忌肢分析の記事とか見ると,え,そんなのが?って思うのが禁忌肢採点されてたりするし.

B:それそれ,去年の112回のメディックメディアの禁忌肢分析はめっちゃ参考になった! 今年もやるん?

――その予定です.(※第113回医師国試の禁忌肢分析記事はこちらで公開しています!)

I:ペニシリンアレルギーは踏んでる人多かったから,禁忌肢から除外されるんじゃないの?

K:いや,投与時の既往歴には血圧低下って書いてあったし,やったらアナフィラキシーで死ぬでしょ.駄目でしょ.

N:妊婦にNSAIDsも禁忌だよね.

K:禁忌は妊婦と小児と循環器に気をつけて対策してれば大丈夫じゃない?

T:去年はAPLにヘパリン(112A16)が禁忌肢採点だったらしいけど?(※参考:第112回医師国試禁忌肢分析記事

N:あれは可哀想な気がしたなー.でも4つ踏まなければいいわけだから,妊婦・小児・循環器をおさえていれば確かにセーフな気がする.

K:あとは見落としとか,うっかりとかがないようにね.

B:ペニシリンアレルギー……(遠い目)

 

分野別対策法

――禁忌以外の対策というと?

T:メジャー科目はもう,よく出る疾患が決まってる感じ.メシュランだっけ? 疾患頻出度で星がたくさん付いてるやつ(参考:QBオンラインのメシュラン一覧(疾患検索で検索できる疾患名))から確実におさえていく!

N:大動脈縮窄症(113C41)は分かりづらかったー.

B:あれはどっちかというと小児やな.あれはわからんでもしゃーない.もっと頻出の疾患を落とさんかったらええねん.

K:肝胆膵は難しかった.

IBTN:肝胆膵!むずかった!

K:近年の傾向だよね.肝胆膵の難化.

N:画像を読み解くのが難しいのかなぁ.CTの冠状断(113A42)とか出たよね.

T:分野の出題数に対して,分野内の主要疾患と言えるものの数が多いのかも.

――なるほど.では,マイナー科目はどうでしょう?

I:マイナーは画像が出やすいと思ってたから,皮膚科や眼科の画像が出てきたらスクショしておいて,オリジナルの画像問題集を作ってた.

T:レビューブック・マイナーはフルカラーだから,疾患のまとめと同時に画像が確認できて使いやすかった.

B:Q-Assistも眼底写真一覧とか,産婦もエコー画像を一覧にしたやつとかがあってやばすぎた!

――そのやばいは良い方のやばい,でいいんですよね?(笑)

あんまり自社コンテンツの宣伝をすると怒られるので,そのくらいで.ありがとうございます(笑)

 

試験当日に向けて!

――では最後に,来年度の受験者へ向けて,試験直前・当日のアドバイスなどをお願いします.

T:メディックメディアのメールニュースが意外と使えた.

B:意外とって(笑)(※メールニュースの登録はこちらからどうぞ!)

N:まとめ記事の配信がよかったよね.国試出題基準の新ワードまとめ(※こちら)とか.当日の持ち物・過ごし方の記事(※こちら:今年度版も配信予定です!)とか,チェックリストになるし,安心できる.

K:メディックメディアのに限らず,みんながチェックしてる直前期の予想メールとかは見ておいた方がいいよね.みんなが取れた問題を落とすと痛いし,出題予想が外れて間違えたとしても,みんなで間違えてればダメージは大きくないし.

I:あれでしょ,羊水塞栓症のやつとか(113C7).某教材で勉強してた人たちは全滅したっていう.

T:まあ事故みたいなもので,それよりも周りと足並みを揃える方が大事かな.

K:自信を持って正答できる人は正答してしまっていいんですよ.

IBTN:ちょっとーー!!!(笑)

 

頑張れ114回受験生!

 

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