[5~6年生向け]国試体験記:下克上も夢じゃない!
毎日コツコツ積み重ねのすヽめ
こんにちは.編集部A.Mです.
新年度が始まり,2週間ほど過ぎました.
今回は,新年度一発目の国試体験記ということで,
学年順位下から3番目の成績から国試合格までの道のりを綴った体験記を
お送りしたいと思います.
実習が始まった5年生のみなさんにとっても,
国試勉強をそろそろ始めようかなと思っている6年生のみなさんにとっても,
とても有意義な体験記だと思います.
◇◇
[5~6年生向け]国試体験記:下克上も夢じゃない!
毎日コツコツ積み重ねのすヽめ
T大学E.Kさん
◇◇
*学年順位3桁からのスタート
私は入学以来,大変不真面目な学生でした.
定期試験の勉強は一夜漬けもまともにできず,
スレスレの点数で合格できることもあったものの大抵は再試験.
最低順位は学年で3桁,なんと下から3番目でした.
CBTの成績は78%と再試験には引っかからなかったもののなんとも微妙なラインで,
こんな成績で後2年を過ごすのはさすがにヤバすぎるのでは…
と,遅ればせながら気がついたのは5年生に進級する直前でした.
心機一転,5年生からは真面目に勉強することを決意しました.
*勉強方法がわからない人へ
そもそも,今まで成績を収めることができなかったわけですから,
これまでの自分の勉強方法は間違っていたということになります.
私と同様に今まで成績が上がらなかった人は,
これまでの自分の勉強方法や勉強内容を,
勇気をもって全て一度捨て去りましょう.
私は恥を忍んで,大学の先生,予備校の先生,
優秀な同級生たちに勉強方法を尋ねてみることにしました.
その結果,以下の勉強が最もスタンダードで間違いがないという結論に至りましたので,
もし,ここまで読んでいただいた後輩のみなさんの中で
「成績が振るわない」,「一から勉強をやり直したい」と思っている方は,
ぜひ参考にしてください.
*QBの使い方
実習で回る科のQBを,実習が始まる前(~実習中)に解き切ることをおすすめします.
その科の疾患の大まかなイメージをつかむことを目的としているので,
問題自体が解けなくても気にする必要はありません.
実習で学んだことは,後述の通り国試対策の勉強で活きてきますので,
実習での学びをより深いものとするため,
ぜひQBは必ず実習前に取り組んでいただきたいです.
取り組む問題は,1周目問題だけでも,全て解くのも,どちらでも良いと思います.
ただ成績が振るわない人は今までの知識の蓄積が不足しており,
1周目問題以外の問題には難しくて歯が立たないかもしれません(実際,私がそうでした).
全ての冊子を解き終えたら,2周目以降は全ての問題を解き,
少なくとも3周は解くことをおすすめします.
取り組む時期の目安として,2周目は6年生の夏休み~卒試期間,
3周目は11~12月が良いと思います.
3周目を解く頃には今までのQBやビデオ講座での学習で
かなりの問題が解けるようになっていると思いますが,
それでもまだ間違える問題があると思います.
そのような問題はQB onlineで検索しブックマークしておくと,
直前期に効率的に復習できるのでおすすめです.
*予備校のビデオ講座の使い方
特に成績が振るわない人には,全ての講座を確実に視聴することをおすすめします.
今までの自分の勉強は無駄だったと反省し,潔く一から学びましょう.
予備校のビデオ講座は多くの学生が見ないでためてしまうことで有名なので,
各講座のコマ数を確認し,不足の事態に備えて余裕をもったスケジュールを組み,
決して滞ることがないようにしてください.
予備校のビデオ講座で正しい知識を正しく学び,国家試験対策の基礎を確実に築きましょう.
また,中には自身のオリジナルノートを作る人やノートまとめをする人がいますが,
成績が振るわない人には決しておすすめしません.
なぜなら,ノート作成には膨大な時間がかかり,
成績が振るわない人にはそのノート作成に割く時間がないからです.
予備校のビデオ講座やQB,模試のノートを作成することは率直に言って時間の無駄ですので,
既存のyearnoteやレビューブック,予備校のテキストを有効活用しましょう.
書き込んだ教材は自分の財産として,
夏休みや卒試期間,模試の前,直前期に何度も見返しましょう.
*実習
実習は必ず真面目に参加しましょう.
「最近の国試は実習でみたことがないと解けない」と聞いたことがありませんか.
これは事実です.
逆に言えば,真面目に実習に参加すればある程度の国試は解けるということです.
実習で受け持たせていただいた患者さんの疾患は決して忘れることがありませんし,
直接受け持たなくても回診などで接する機会があった患者さんの疾患も記憶に残りやすいです.
また実際に目にした様々な機器や器具,手技も忘れることはないでしょう.
先生によっては,学生に手技や機器の操作をさせてくださるかもしれません.
実習に積極的に取り組む姿勢は,指導医の先生にも必ず伝わり,
きっとやる気に応えてくださることでしょう.
実習は早朝から遅くまでかかりますし,
知識や経験のない学生にとって負担が大きいのは事実ですが,
その分得られるものも大きいですし,
国試だけでなくその先の臨床研修にも活きてくるのではないかと思います.
後輩のみなさんには,ぜび真面目に実習に参加し,学びの大きな糧としていただきたいです.
*成績は着実に右肩上がり
私は他にも,学年で申し込んだ予備校とは別の予備校のビデオ講座を個人的に申し込み,
総復習として夏休み中に視聴したり,
卒試期間中も国試の感覚を忘れないようにするため,
データマニュアルを活用して一問一答形式での知識の確認・定着を行ったりしました.
これらの勉強を毎日コツコツと積み重ね,誰がみても「真面目」と思うような,
まさに手本のような(と実際に全ての方にそう言っていただきました)
毎日を2年間過ごしてきました.
ときどきどうしてもやる気が起きない日もありましたが,
そういうときは思い切って全ての勉強を休み,
全力でリフレッシュして翌日からの勉強に備えました
(そのようなときのためにも,
スケジュールを立てるときは余裕をもたせることをおすすめします).
その結果,5年生の試験では学年で60位台.
卒試では20位台.
6年生からの全ての模試で偏差値と順位を上げ続け,
最後の直前模試では10位台に乗せることができ,
全国順位も安全圏を着実に守り続けることができました.
学内とはいえ,約90人をごぼう抜きできた学生はそういないのではないかと自負しています.
正しい勉強法で正しく毎日勉強を積み重ねることで,逆転は可能です.
心当たりのある後輩のみなさん,ぜひ私のような下克上を実現させ,
合格を勝ち取ってください.
応援しています!
(編集部A.M)