[6年生]公衆衛生特集2近年の国試でよく出ている問題とは!?
さてさて今週は,
近年の国試でよく出ている問題の公衆衛生編,第2弾です.
◆◆ 障害者保健 ◆◆
障害者保健では,言葉の意味を正確に理解しているかが問われます.
なかでも,国際機能分類(ICF)の障害の概念は最頻出ポイント.
カッコ内の具体例とともに覚えておきましょう.
機能障害(例:疾病により足が麻痺している)
活動制限(例:麻痺により歩行障害が生じている)
参加制約(例:歩行障害により仕事に就けない)
国試では,「○○により××ができない状況は
上の3つのどの障害に当てはまるか」を聞かれたり,
103回では「心身の構造の異常を『能力低下』と呼ぶ.」
に×をつける問題も出題されました(『能力低下』ではなく『機能障害』が正解).
他にも,ノーマライゼーション(障害者と健常者が共に暮らせる社会を目指す)
の具体例がバリアフリー化の促進であるということも覚えておいてください.
(★『QB公衆衛生』p.120~123を解いて確認してみましょう!)
◆◆ 感染症対策 ◆◆
感染症については目新しい内容ではないのですが,
基礎知識として問われるのが以下の3つです.
(1)それぞれの感染症が何類か
(2)1~4類は診断後直ちに,5類の全数把握は7日以内に保健所に届け出る
(3)1・2類は入院の勧告・措置の対象になる
そうそう,新型インフルで話題になった検疫感染症も
ゴロで覚えておきましょう.
●検疫感染症→1類+神殿の間取り
〔新型インフルエンザ等感染症,デング熱,マラリア,鳥インフルエンザ(H1N1)〕
(★『QB公衆衛生』p.304~308,333を解いて実力試し!)
◆◆ 産業保健 ◆◆
学校医について問われる頻度はそう高くもないのですが,
産業医についてはほぼ毎年必ず1問出題されています.
特に何度も問われるポイントを穴うめにしてみたので
チャレンジしてみてください.
産業医は〔1.○○法〕で規定され,
労働者が〔2.○○人〕以上の事務所では1人選任する.
月に1回以上の〔3.○○〕が義務のほか,
職務として健康診断の実施,健康障害の原因調査などを行う.
なお,業務上疾病の認定は産業医ではなく〔4.○○〕が行う.
医師は産業医の資格を〔5.有する・有さない〕.
答え→1.労働安全衛生法 2.50人 3.職場巡視 4.労働基準監督署長
5.有さない(医師免許以外に所定の研修が必要)
ちなみに,「作業場の環境測定」を行うのは作業環境測定士です.
産業医の職務のひっかけで問われるので間違えないように注意.
(★『QB公衆衛生』p.366~369が解けるか確認してみましょう!)
あともう1週続きます!!
(編集部 D子)
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