第112回 医師国家試験【体験記】東奔西走!? 後悔しないマッチング対策
みなさん,こんにちは,編集部 M.Dです.
今回は,マッチング対策に関する体験記第二弾をお送りいたします.
■第一弾■
今回の先輩の言葉に,
“受けた病院の中であればどこに行っても後悔はない”
とあったのがとても印象的でした.
納得のいくマッチングとなるよう,参考にしてみてください!
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東奔西走!? 後悔しないマッチング対策
(慶應義塾大学 S.S)
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1.受験する病院の決め手
~西へ東へと奔走して決めた私の受験~
重視したのは働いている研修医の姿でした.
5年次から周囲でマッチングの話題は出ていましたが,どうも就活生である実感がなく,東医体後に一度,地元で病院見学をしたきりでした.
気づけば6年の4月.
周りには2,3病院は見学したという友人が多く,焦り始めていました.
私の大学では多くの学生が大学関連病院に就職します.
部活の先輩や友人が多い関連病院もいいけれど,せっかく全国に無数の研修病院があるのだから,大学の関連病院であるのかはこだわらずに選んでみようと決めました.
周囲からの情報やネットでの評判,当直回数,給料などを参考に,
青森から愛知までの8つの病院を見学しました.
交通費が痛かったため,今振り返るともう少し絞っても良かったかもしれませんが,色々な病院を比較検討してマッチングの軸を作ろうと思い,西へ東へと奔走しました.
実際に,東北と都内とでは研修生活に違いがみられ,行われている医療の違いが少なからずありました.
どの研修もそれぞれ魅力的でしたが,手間と時間を考え4つに絞りました.
自分もこんな風に働けるようになりたい,
そう思える先輩がいる病院を受験することにしました.
2.マッチング対策
主観だけで受験病院を選んだため,ある病院は筆記試験があったり,ある病院は面接だけであったりと統一性はありませんでした.
・筆記試験対策
筆記試験がある場合は,出題範囲のQBと過去問を解くことに尽きます.
私の受けた病院は内科・外科・小児・産婦・救急が主な出題範囲だったので,6年の4月からQBをゴリゴリと解いておきました.
これにより,秋以降の国試勉強がだいぶ楽になったので一石二鳥でした.
・小論文対策
使えそうなフレーズ・考え方を読書中に記憶しておき,それを組み合わせて文章を完成させることが多かったです.
制限時間が厳しい場合,一から自分の思考を練り上げるのは得策ではないです.
先人たちに肩を貸してもらいましょう.
・面接対策
面接が心苦しい人は多分にいるかと思いますが,ハートフルでタフな自分を演じ切ることが大事でしょう.
こればかりは相性もあると思います.
3.おわりに
最終的な順位決定には,登録期限の前日まで相当悩みました.
運よく第一志望にマッチさせていただきましたが,受けた病院の中であればどこに行っても後悔はないつもりでした.
億劫に思うこともありましたが,行く先々で勉強になり,先輩方の話も大いに参考になりました.
せっかく残り僅かな学生時代の時間を費やすので,コミュニケーションを楽しみ,症例から学びましょう.
個々の事情が大いに関わるマッチングではありますが,私の拙文がその端緒になれば幸いです.
(慶應義塾大学 S.S)