■ 104回国試の合格状況が発表されました& 解答速報の正答率は?
3月29日14時に厚生労働省より,
104回医師国家試験の合格発表がありました.
さて,結果はどのようだったのでしょうか? 早速みていきましょう.
● 合格率ダウン!
104回の合格率は89.2%!
社会問題にまで発展した医師不足,
合格率は102回,103回でそれぞれ90.6%,91.0%と
90%を超えていましたが,104回では80%台にダウンしてしまいました.
● 合格基準に大きな変動はなし!
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(1) 一般問題 123点以上/196点 ⇒ 62.8%
(2) 臨床問題 378点以上/585点 ⇒ 64.6%
(3) 必修問題 160点以上/200点 ⇒ 80.0%
(必修問題の一部を採点から除外された受験者にあっては,
必修問題の得点について総点数の80%以上とする)
(4) 禁忌肢問題選択数 3問以下
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■ 採点除外等の取り扱いとした問題
正解した受験生のみ 採点対象(計6問) |
C1,C11,C29,F3,F5,F25 |
採点除外問題(9問) | A45,A56,D38,E23,E69, I11,I15,I36,I60 |
複数正解(計4問) | E15,E41,F21,H11 |
となっており,削除問題がやや多い印象があるものの,
例年と比べて大幅な変動はありませんでした.
● 解答速報の結果は!?
103回より始めました,
メック&メディックメディアの採点サービス「TAKE OFF」.
104回の解答速報の精度はどうだったのでしょうか.
他社と比較しながらみてみましょう.
厚生労働省の 正答と一致 |
厚生労働省の 正答と不一致 |
「or」を 用いた正答 |
|
メック& メディックメディア |
489/491問 (正答率99.6%) |
2問(0.4%) | 0問 |
他社 | 472/491問 (正答率96.1%) |
14問(2.8%) | 5問 |
※解答速報:初回発表時のデータ(2010年2月22日)
※正解が発表されなかった9問を除きます.
※「or」を用いた正答…「a or b」など複数の選択肢を解答として正解した問題.
メック&メディックメディアの結果は,正答率99.6%,
他社の正解率は96.1%でした.
残念ながら正答率100%にまでは至りませんでしたが,
医師国試の問題は専門医の間でも解答が割れたり,
解釈の仕方によって解答が変わってくるような「悪問・奇問」が
必ず10問以上混ざっていますので,
全問正解はよほどのことがないと不可能でしょう.
またメック・メディックメディアの採点サービスでは
「a or b」というような解答を確定させない「or」を用いず,
解答を1つに確定させる方針をとりました.
他社が用いる「a or b」の場合,どちらを選択していても正解扱いとなるため,
採点結果が,実際の点数より高く出ることがあるのです.
今後もできるだけ正答率100%を目指すとともに,
サービスの充実化を図っていきたいと思います.よろしくお願いいたします.
(編集部 T.K.)