国試

第112回 医師国家試験【体験記】正常分娩の見学が国試の得点につながる

こんにちは.編集部K.A 2号です.
今回は,産婦人科の実習前の復習と見学内容を軸にして国試対策をし,
見事に国家試験に合格された先輩の体験記をお届けします.

 

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タイトル:正常分娩の見学が国試の得点につながる
(T大学U.Nさん)

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私の国試対策の全体像

 

産婦人科も含め,全教科に共通した私の勉強の流れは,
5年次から6年次の初夏まで予備校(テコム)のネット講座を見て,
全体像をまず大雑把に把握しながらノートを作り,
その後は時々ノートを見返しながら『QB』の1周目問題のみを解いて,
続いて全問題を解く,というものでした.

 

12月後半あたりからを直前期として,予備校の直前講座や『QB必修』,
問題演習で間違えたところや模試の見直しをしていました.
間違えた問題については,もう一度解くのは面倒なので,
問題の中で自分が覚えたい・覚えた方がいいと思う所だけを書き出したノートを作り,
それを見直していました.

 

実習を通して知識を整理

 

座学で勉強したことより実習を通して経験したことの方が忘れないので,
できるだけ実習に参加した方が勉強になります.
5年次後期から始まった1ヵ月単位の実習には,
先に何日かかけてテコムノート全ページを通学時間にざっと読み,
復習してから臨んでいました.
知識の骨組みがある状態だと,検査や治療の見学時に
何をやっているかわからずボーッとしてしまうことが少なく,
実習内容が頭に入ってきやすいです.
実習が始まる前の知識の確認の仕方は人それぞれやり方があると思います.
『QB』の1周目問題だけ解いてみる,などでも良いと思いますので,
自分に合った方法を探してみてください.

 

正常分娩もしっかり見学を

 

最近の国試は「経過観察」を答えに選ばせる問題も多いので
産婦人科の実習では,正常分娩もしっかり見学する事をおすすめします.
お産は長時間になるので,産まれる瞬間以外はあまり見学しないかもしれませんが,
胎児心拍陣痛図や内診所見の変化,お産の進行といった経過もしっかり見学してください.
一度しっかり正常分娩を見ておくと,
「経過観察」が答えのときも自信をもって選べると思います.
特に胎児心拍陣痛図は見学しやすいので,
私は実習前に波形と病態をリンクさせながら重点的に確認しました.
そうすると実習中に,特に問題がなく経過順調であることを
波形からも理解することができるし,
緊急帝王切開のとき,根拠となる波形の変化も自分で読むことができ,
実習がさらに面白くなります.

 

実習で見学したことを国試の得点源に

 

最近の国試では臨床実習重視の出題が増えてきているといわれています.
私は産婦人科が好きだったので実習が楽しかったのですが,
どうしても興味がわかないという人もいると思います.
そんなときは,「あの先生すてき!」とか,「赤ちゃんかわいい!」とか,
何でも良いので興味の持てそうな所を探してみてください.
少しでも興味がある状態であれば実習内容が頭に入ってきやすいし,
そのときに得た知識が国試本番で得点につながるかもしれません.

 

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国試で得点源になる正常分娩の経過を含め,
産婦人科の知識の骨組みを作るのに最適な
病気がみえる vol.9 婦人科・乳腺外科』『病気がみえる vol.10産科』が
2冊同時に5年半ぶりの改訂となりました!
『vol.9 婦人科・乳腺外科』は明日10月5日(金),
『vol.10 産科』は10月6日(土)発売です.
ぜひ,お近くの書店や大学生協でお手にとってご覧下さい.

(編集部 K.A 2号)

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