[マッチング体験記]学生を選ぶ一番の決め手は?(K大学 Iさん)

こんにちは.K大学を卒業したIです.
私は昨年のマッチングで,無事に第一希望の市中病院にマッチすることができました.

もともとは大学に残ろうかな,とも考えていたんですが,病院見学でいろいろ見聞を広めていく中で,第一志望の市中病院がみつかりました.
私のマッチング体験をお話します.参考になれば嬉しいです.

1.情報収集について

最初のころはきっかけをつかみにくいですよね?
インターネットで病院のHPを見るのも手ですが,時間があれば「レジナビ」に参加することをオススメします.

「レジナビ」は,一度に開催エリアの病院を中心に多くの病院が集まり,研修担当の先生や研修医の先生と直接お話できます.
最初は興味がなかった病院でも,話を聞いているうちに興味がわいたり,思わぬところで他の病院の情報を聞けたりもできます.
また,全国から多数の医学生が集まるので,情報交換ができるいい機会になると思います.

ある程度の目星がついたら,「百聞は一見にしかず」.
病院見学に行ってみましょう!

2.病院見学について

私は5年の夏休みから長期休暇を利用して,病院見学や説明会に行きました.
足を運んだ病院は合計12施設です.

もっと早く動けばもっとたくさんの病院を見学できたのかもしれませんが,個人的には病院実習が始まった後での見学をオススメします.

というのは,早く見学に行っても「現場の雰囲気」や「自分の中の研修の基準」がはっきりつかめていないと,せっかく見学に行ってもその病院で自分が望む研修ができるかどうかが判断できないからです.

また,実習を経て「出身大学の雰囲気や研修の仕組み」がわかってくるので,見学した病院と比較して評価できる材料になると思います.
実習前に見学に行った病院の中で印象に残った病院がある場合は,実習が始まってからもう一度見学に行くというのもありだと思いますよ.

見学する診療科は勿論自分が興味のある科のほうが楽しいと思いますが,2回以上見学に行く場合は,内科系と外科系で見学することをオススメします.
外科系を見学することでope場の雰囲気がわかりますからね.

「外科の見学はしんどい…」という方には麻酔科で見学することを個人的にオススメします.
麻酔科だと,麻酔科自体の雰囲気だけでなく,ope場の設備やコメディカルの雰囲気,さらには各外科の症例数や実績など,1日で多くの話を聞くことができますよ.

3.採用試験について

私が受験した病院はすべて面接があり,中には小論文を書かせたり口頭試問があったりしました.
小論文のテーマや面接の内容や時間は勿論病院によって違うので,見学の際に研修医の先生に詳しく聞くことをオススメします.
(中には「面接」といっておいていきなり「感度と特異度の違いは?」と聞いてきた病院もあるので)

面接では履歴書の内容に沿って,メディクメディアの情報誌などいろんなマッチング対策特集で取り上げられているような質問(志望動機,将来の展望,自己アピール)は,どの病院でも聞かれました.

昨年は新型インフルエンザや『臓器移植法』改正など,特に医療報道に事欠かなかったですよね.
そういったニュースに対する自分の考えを求められたり,中には「あなたの嫌いなタイプの人間はどんな人?」という返答に困る質問もされたりしました.
日頃からアンテナをはっておくことが大切だと思います.

また,何個も病院を受けていると履歴書に書いた内容がごちゃごちゃになるので,書いた履歴書はコピーしておき,面接前にチェックするほうがいいですよ.

4.最後に

ある病院に見学に行ったときに先生が,
「採用する学生を選ぶ時の一番の決め手は『この人と一緒に働きたいかどうか』なんだよ」
とおっしゃっていました.

事実,私が第一希望にマッチした病院は見学には1回しか行ってないし,口頭試問は間違えてしまったので,なんでマッチしたのかは正直よくわかりません.
多分,見学や面接で自分の研修に対する熱意を伝え,自分らしく振舞ったことが病院側に受け入れられて「一緒に働きたい」と思って下さったからマッチしたのだと思っています.

マッチングは「医学生の就活」です.
真剣に取り組めばいい社会勉強になります.
しんどいこともありますが,諦めずに熱意を伝えればきっと採用してくれると思います.

皆さん,ベストマッチを目指して頑張ってください!

(K大学 I)

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