[新刊]『病気がみえる vol.2 循環器』大改訂版8/21発売! 改訂ポイントをご紹介!(1)
大改訂の『病気がみえる vol.2 循環器』第3版が
8月21日に発売になります!
『病気がみえる』は,疾患群の概要などを解説する「総論」と,
各疾患を詳解する「各論」で構成されていますが,
今回の改訂では,疾患理解の鍵となる「総論」を,
各最新ガイドラインに対応するように大幅にリニューアルしました.
◆虚血性心疾患がみえる!総論に
国試必須中の必須,虚血性心疾患.
虚血性心疾患で重要な概念として急性冠症候群(ACS)があります.
これまでは,ACSと従来の疾患概念を混在したまま説明するものが多く,
理解が難しかったと思います.
改訂版では,ACSの代表疾患である,不安定狭心症,
ST上昇型・非ST上昇型心筋梗塞の位置づけを明確にし,
ACSの理解を助ける内容になっています.
虚血性心疾患の理解の基本である冠動脈の解剖は必見です.
各冠動脈の名称のレイアウトと色分けにより,
主要3枝(左前下行枝,左回旋枝,右冠状動脈)
からの分岐,AHA区画,灌流領域が立体的に理解できます.
◆心不全を多面的に解説しました
心不全は心疾患全般に共通する重要な症候です.
今回の改訂版では,国試だけでなく,
より臨床に即した心不全の知識が身につくよう,
症状,病態,経過別(左心不全・右心不全,
収縮不全・拡張不全,急性心不全・慢性心不全)
で,心不全を丁寧に解説しました.
心不全の重症度分類として重要なForrester分類は,
例として治療効果とForrester分類をあわせて解説.
Forrester分類がよりとらえやすくなりました.
◆不整脈がさらにわかりやすく!
不整脈の理解でハードルになるのが,抗不整脈薬.
改訂版では,その作用機序と各イオンチャネルを
関連付けして学べるよう工夫しました.
抗不整脈薬の分類も,対応しやすく見やすい形になりました.
他にも,先天性心疾患,血圧異常,血管疾患なども
総論を大リニューアルしています.
手にとって見てもらえれば,
その違いにびっくりしてもらえるはずです.
次回はグレードアップした
解剖,各論,最新機器による検査画像などをご紹介します.
(編集部 Y.K.)