[4年生向け]本当にコストパフォーマンスのいいCBT対策とは? その4

編集部Mです.今回は第4回です.
前の記事はこちらをご覧くださいね.
その1 http://web-informa.com/cbt/20110701-3/
その2 http://web-informa.com/cbt/20110704/
その3 http://web-informa.com/cbt/20110705-2/

◆5年になったらすぐ始まる国試対策.CBT時代から意識しておく!

前回は,疾患各論が一番重要であるということ,そしてレビューブックが便利ということをお話しました.

その中で,マッチング試験や国試といった6年生の話を強調してきたのですが,2年先の話に実感を持てない方もいらっしゃるかと思います.

そこで今回は,前回と重複しますが,CBT実施直後にあたる5年生の4月~5月についてお話いたします.

実はここ7,8年で医学生の国試対策が大きく変わっているのです.
かつては『クエスチョン・バンク』(『QB』)などの国試問題集を購入し国試対策を開始するのは6年生になってからという方が大半でした.

しかし今は国試対策の早期化が起きています.
現在は全体の7割以上の方が5年生の間に国試問題集を購入,
また全体の5割の方,つまり5年で問題集を購入した多くの方々が,5年生の4~5月に問題集を購入しているのです.

■参考:国試問題集を購入した時期は?

(105回受験生3345人の回答.ちなみに購入者の85%が『クエスチョン・バンク』を選んでいます)

これはなぜでしょうか?

原因には次のようなことが考えられます.

(1)臨床実習にあわせて国試問題を解き始めるというスタイルが広まった.
(2)6年生の夏にはマッチング試験があるため,6年生から勉強しはじめると間に合わない.
(3)CBT対策によって,知識がついたため,スムーズに国試対策に移行できる.

時代が変わってきているんですね.
まあ原因分析はこのくらいにして『クエスチョン・バンクCBT』(『QB CBT』)の話をしましょう.

◆『イヤーノート』で青字の知識は『QB CBT』でも青字!

『イヤーノート』という書籍を知っていますか?
医学生のシェアほぼ100%と言われるバイブル的存在ですね.

この『イヤーノート』,過去の国試に出た知識が青字になっています.
このため,6年生になると「その薬,『イヤーノート』で青字だよ」というような会話がしょっちゅう繰り広げられるようになります.
あまり好きな言い回しではありませんが,「イヤーノートの青字,神!」みたいな会話を聞いたこともあります….

それくらい『イヤーノート』で青字の知識は,国試に出た知識,今後も出るかもしれない知識として意識されるようになるのです.

で,本題の『クエスチョン・バンクCBT』の話です.
『クエスチョン・バンクCBT』では今回の版から問題の解説などの文中で,『イヤーノート』で青字になっていた情報を,同様に青字にしているのです.

?? え,それってすごいの? っていう感じですよね.
別にすごいわけでもないのですが,これはちょっとしたサービスなのです.

無駄なく簡潔にポイントをついた解説が売りの『QB CBT』.
別に,CBTに出なくて国試で出題されるような,細かい知識を増やしているわけではありません.
普通の黒字の記載も青字の記載もCBT対策上はみな重要です.

そのなかで青字というのは,「国試にも実際に出題された!」ということを意味するわけです.
つまり『クエスチョン・バンクCBT』の青字は,CBTはもちろん国試対策でも重要ということです.
だから,CBT以降もずっと役立つ情報として,強く意識して青字を見ておいてもらいたいのです.
強く意識することで記憶に残りやすくなるからです.

もちろん,こうした知識が国試に必ず出題されるかどうかは分かりません.
でも思いのほか早く役立つことが多い.

先程,CBT直後の新5年生の方の多くが4月~5月に国試問題集を購入され,実習にあわせて少しずつ解くようになると書きましたね.

『イヤーノート』の青字は国試の過去問で問われた内容ですし,国試版『QB』に掲載されている問題は国試の過去問です.

つまり,『QB CBT』の青字を意識しておくと,5年になったら解き始める国試版『QB』の演習で「あ,知ってる」という感じで解ける確率が増えるわけです.
その分印象に残る.記憶が定着しやすくなるのです.

それに,国試版の『QB』,ボリュームがかなりありますから,解けないとつらい.
でも解けるようになると,がぜん面白くなってきます.
『QB CBT』の青字は,5年生の4月から解き始める国試版『QB』を解きやすく,面白くしてくれるちょっとした工夫なのです.

なんか地味~ですね.
でも,これまでCBT対策をしてきた先輩の方々の声をひろって,こういうサービス?を考えてみました.

ちなみマイナー科目のイヤーノートともいえる『レビューブック・マイナー』や,
公衆衛生のイヤーノートといえる『サブノート』で青字になっている情報(国試に出題された情報),
『レビューブック産婦人科』で赤字になっている情報も,『QB CBT』では青字になっています.
内科外科以外の国試既出情報も意識できるというわけですね.

それでは今回はここまで.次回は最終回.
『クエスチョン・バンクCBT』のその他の特徴について書きます.
最後まで読んでくださってありがとうございました.

(編集部M)

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