[新刊]絶賛発売中!『イヤーノート2013』大改訂の内容とは?(内分泌・代謝疾患編)
みなさんこんにちは☆
編集部のS藤です。
私は『イヤーノート2013』D章(内分泌・代謝・栄養疾患)のうち,
糖質代謝異常,脂質代謝異常以外の改訂を担当しました♪
1.『核酸代謝異常』の章を新設!
高尿酸血症は,最も有名な痛風だけではなく、
最近ではCKDやメタボリックシンドローム、心血管障害などの疾患とも関係があることが明らかになりつつあり、注目されています。
そこで、前年度版では「その他の代謝疾患」の1項目として掲載していましたが、
今回「核酸代謝異常」の章を新設し、
3頁→4.5頁とページ数も増やし、内容を充実させました!
2.『小児の代謝疾患・先天性代謝疾患』の章を新設!
フェニルケトン尿症などのアミノ酸代謝異常,糖原病やガラクトース血症などの糖質代謝異常,
ゴーシェ病などのライソゾーム病などなど、
先天性代謝疾患は、「なんだか難しい!」、「勉強しづらい!」、
という学生さんの声を受けて、
前年度版では代謝に異常のある物質ごとに、大人の疾患と混在させていたのを、
今回「小児の代謝疾患・先天性代謝疾患」の章を新設し、
小児の疾患だけをまとめて勉強できるようにしました!
また、全面的に内容も見直し、
更に各疾患にかかわる簡単な代謝経路の図を追加したことにより、
疾患のイメージがぐっとわかりやすくなっています!
3.国試新ガイドラインを先取り?!「鉄過剰症候群」の全面書き換え
今年の5月に発表された、医師国家試験出題基準(ガイドライン)に、
「ヘプシジン」という項目が新しく追加されました、
これは、遺伝性ヘモクロマトーシスの研究で発見された、
主要な鉄代謝制御因子であるペプチドホルモンで、
実はヘモクロマトーシスだけではなく、
慢性炎症による貧血や、発がん、がん転移などにも関わることがわかってきています!
今回の改訂では、全面的に病態や治療などの記載内容を最新の情報に刷新したほか、
この「ヘプシジン」についても、いちはやく注目し、
国試新ガイドラインの発表に先駆けて掲載していました!
4.その他、全面書き換えを行った箇所
・Basedow病の治療(2011年の新ガイドラインに対応!)
・多発性内分泌腺腫症(MEN)
・消化器神経内分泌腫瘍(GEP-NET)
・ポルフィリン症
・アミロイドーシス
・肥満(2011年の新診断基準に対応!)
・ビタミン欠乏症・過剰症
以上です。
気合を入れて大改訂したので、
ぜひチェックしてくださいね!!
(編集部S)