[4年生向け]本当にコストパフォーマンスのいいCBT対策とは? その1
編集部Mです.昨年CBTの対策記事を書かせていただいたのですが,今年もCBT委員の方々からCBT対策の仕方についていろいろお問合せをいただいているので,その回答もかねて再送信いたします.昨年読んだ方,CBTを受け終わった方はとばして下さい.どうぞよろしくお願いいたします.
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◆早めに知っておきたいCBT
『クエスチョン・バンクCBT』発売に合わせて,「本当にコストパフォーマンスのいいCBT対策とは何か」について5回連載で書いてみたいと思います.
4年生の最後に,CBTというコンピューターを用いた試験とOSCE(オスキー)という実技試験があるのはもうご存知かと思います.
大学によっては,5年生に入ってからだったり,3年生時に済ませてしまったりする場合もありますが,大部分の大学はCBTもOSCEも4年生の12月~翌年3月に行います.
このため大半の学生の方々は,4年生の9月くらいから『クエスチョン・バンクCBT』などの問題集を使ってCBT対策を始めるようになります.
(OSCE対策には『診察と手技がみえるvol.1』を使います)
そういう意味では,CBT対策の話は,まだちょっと早いと思われる方も多いと思いますが,すでにCBT委員の方や熱心な学生の方から多数お問い合わせをいただいていたり,説明会の依頼を受けたりしているので,参考までに,ここでできるだけお話したいと思います.
説明会代わりに読んでくださいね.
さて,そのCBTとOSCEは,5年生から始まる臨床実習(クリニカル・クラークシップ)で学生に認められた医療行為を行うため「仮免許」を与える試験です.
つまりCBTとOSCEをパスできないと,実習が必須になる5年生になれない.
実質,5年生になるための進級試験となるわけです.
…ということは,点数を争う試験ではないわけですね.
大まかにいえば「受かればいい試験」といえます.
このため,CBT対策をさほど重視しない学生の方もいらっしゃいますが,その一方で,どうせ試験を受けるなら高得点をとりたい,学年で上位になりたいという方もいらっしゃいます.
またCBTの平均点が悪いと大学側も何かと困りますので,学校全体で対策をがんばる場合もあります.
なんにせよ,今回の話は,どちらの方にも参考にしていただければ幸いです.
◆医学部4年生~研修医まで繰り返し問われることとは?
さて,CBT対策が始まると,当然ですが,みなさんはCBT対策のことを考えて問題集を解くようになるわけです.
でも,単にCBT対策のことだけを意識して勉強するのは実はとてももったいないのです.
できれば,5年生以降に立ちはだかるイベントにつなげていく意識で取り組んでほしいと思います.
その方が,あとあと「よかった!」と思うことがたくさんあるのです.
それはなぜでしょうか!?
まずCBT・OSCEとそれ以降の医学生・研修医の主要なイベントをみてみましょう.
【4年生】
12月~3月…OSCE・CBT
【5年生】
4月~5月…臨床実習開始.国試版『QB』を購入しはじめ国試対策開始.
【6年生】
夏以降……研修病院マッチング試験開始(国試タイプの試験など)
秋~冬……卒業試験
2月………医師国家試験
4月………晴れて研修医に!
臨床実習だけでなく,人生を左右する?大イベント目白押しなんですね.
こうしたイベントが,それぞれ全く違うことを問うものであれば,かなりきつそうですよね?
でも,実は違います.
CBT→実習→国試対策開始→マッチング試験→卒試→国試
の流れのなかで,基本的には問われる範囲は共通しています.
それは何でしょうか?
答えは当たり前のことで,次週に引っ張るほどの結論でもないのですが,長くなりましたので続きは次回にしますね.
最後まで読んでくださってありがとうございました.
(編集部M)