国試

[4~6年生向け]【体験記】苦手だからこそ!の産婦人科対策

皆さんこんにちは!
突然ですが,この記事を読んでいる皆さん,産婦人科は得意ですか?
他の科とは異なった考え方が必要な科でもあり,苦手とする人も少なくないと思います.
今回は,産婦人科が苦手だったという先輩が,国試に向けてどうやって産婦人科の対策をしていたのかを教えてくれました!


苦手だからこそ!の

産婦人科対策

聖マリアンナ医科大学 C・Kさん


CBTから始まる産婦人科対策

産婦人科対策は,大学の試験勉強を除けばCBTに向けた対策から本格的に始めました.本格的なCBT対策としては,4年生の夏くらいまでにQ-Assistの国試対策用動画は一通り1回は見て,CBT対策用動画の産婦人科もCBTまでに2回以上は見ていたと思います.

私は紙派なので,どの科目でもあまりQ-Assistのテキストには書き込まずに,書籍版のレビューブックにQ-AssistやQBオンラインで出てきたところにマーカーを引いたり,解説を書き加えたりしていました.

5年生では,どの科目も実習しながらわからなかったところや,学んだことなどを調べるくらいでした.今振り返ると,6年生で余裕を持たせるためにも5年生の時にもっと勉強しておくべきだったと反省しています.

5年生の1月に入る少し前に,国試に向けた他の科目の勉強をスタートしました.産婦人科をしっかり勉強したのは,6年生の春以降だったと思います.

具体的には,春から夏にかけては大学の卒業試験の勉強と並行しながら,Q-Assistの国試対策用動画をもう一度見直しました.それ以外には,主に直近5年分の過去問をQBオンラインで演習していました.

秋は引き続き卒業試験対策をしながら,Q-Assistのサブプリントに一通り目を通して復習しました.冬はQ-Assistプラスの動画を見進めながら,QBオンラインで解き終えていなかった1周目問題を演習していました.

国試1ヵ月前までにここまで終わらせて,知識の土台を固めました.

国試1ヵ月前からの産婦人科対策

1ヵ月前からは,主に直近5年分の国試をQBオンラインで丁寧に解き直して,それに加えてQ-Assistプラスセットの直前対策の動画を見ていました.総まとめ講座の動画と直前Assistは,公開されているものはほとんど1ヵ月前の時点で見終えていました.

基本的にはどの科目でも,直近5年分の国試を演習するときは解説の全てに目を通して,誤答選択肢やTO NEXTなどの項目に関しても,わからなかったものは全て「病気がみえる」と「イヤーノート」で調べていました.

まずは「病気がみえる」で調べて,あまり記載されていなかったところや画像を確認したいものに関しては「イヤーノート」で追加で検索し,「イヤーノート ATLAS」で確認していました.そこで調べた内容を総まとめ講座のテキストに書き込み,または自分のノートにまとめていました.

ただ,産婦人科は『イヤーノート産婦人科』の発売前だったので基本的に「病気がみえる」で調べていました.

特に,CTGの読み方や卵巣腫瘍の分類,母体の生理的変化などは苦手だったので,表や図ごと書き写して覚えました.

また,産婦人科範囲の画像問題については,Q-Assistで先生の話していた特徴と当てはめることで正解できる問題が多いと思いますが,違う画像が出た時に備えて周辺知識や他の画像も「病気がみえる」や「イヤーノート」で確認しておくことをおすすめします.

産婦人科対策の難しさ

私が産婦人科を難しいと思う理由の一つに,他の科目の問題に比べて,その場で考える力が試されることがあります.

産婦人科の問題では,他の科目に比べて,問題文を見た瞬間に答えがわかるような問題や,この疾患だったら国試レベルでは基本的にこの治療だろう,というような問題が少ないと思います.

例えば妊婦さんの問題の場合,妊娠週数,胎児の状態,感染の有無,母体の状態,バイタル,抗菌薬やステロイド投与の有無など,全ての条件が問題ごとに違います.また,婦人科疾患では,患者さんの年齢や挙児希望の有無,自覚症状の程度など様々な点に注意しなければなりません.

また,勉強していく中で,薬剤や治療,処置における禁忌がかなり多いように感じました.そして国試本番を経験して感じたのは,禁忌肢についてはしっかり理解して覚えていないと,本番では想像以上に怖くなり,普段なら選べていた選択肢が選べなくなるということです.

そのため,特に薬剤の禁忌など,見直しでも間違いを発見しにくい分野に関しては,よりしっかり勉強しておく必要があると思いました.

後輩へのエール

産婦人科という科目は,メジャー科やマイナー科などとも独立していて,試験範囲も出題量も,そしてそれに伴って勉強量も多いため,最も苦戦する科目の一つだと思います.

ですが,逆に言えば産婦人科をしっかり勉強できれば,国試本番で確実に得点を伸ばすことができるということです.

産婦人科は新しい命が誕生する過程を勉強することができる唯一無二の科目でもあります.ぜひ興味を持って勉強して,国家試験に合格してください!


いかがでしたか?

苦手な科目でも,自分の弱点を意識していろいろな工夫をすることで,しっかり克服することができます!皆さんも,いろいろな方法を試しながら,自分に合った苦手科目の勉強法を見つけてみてください!!

また,この先輩が勉強中の調べ物に使っていた「イヤーノート」に,ついに産婦人科が登場しました!

その名も『イヤーノート産婦人科 2026』!!

これまでの「イヤーノートシリーズ」同様,国試情報のみならず,臨床の現場で必須の知識や,各疾患の診断基準・治療ガイドラインの情報も網羅.そしてそれをコンパクトにまとめた一冊です.

特に『イヤーノート産婦人科』は,図版や写真を豊富に取り入れたことで,視覚的な理解もしやすくなっています.Cさんのように問題演習中の復習に使うもよし,臨床実習中の調べ物に使うもよしな優れモノです.

ぜひ『イヤーノート産婦人科』も役立てていただきながら,自分に合った産婦人科対策法を見つけてみてください!!

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