[6年生向け]『QB必修問題2013』9月13日 3冊同時発売!必修特集★第1回:必修問題って何?
こんにちは.編集部のS木です.
9月に入り,国試本番まで残り5ヵ月ほどとなりました.
そろそろ国試対策に本腰を入れて取り組もうと考えている方も
多いのではないでしょうか.
さて,今回は改訂書籍のご案内です.
『クエスチョン・バンクExtra必修問題2013』が
9月13日に,全3冊同時発売されます!
しかし,そもそも「必修問題って何?」という方も多いのではないでしょうか.
実は国試において,例年合否を分ける1つのポイントとなる重要な問題なんです.
さらに,今年は医師国試の出題基準(ガイドライン)が改訂された年でもあります.
つまり,みなさんが受験する107回国試では
新しいガイドラインから問題が出題されるということです.
そこで,これから数回にわたり,
「必修って何?」
「どんな対策をしたらいいの?」
「新ガイドラインって,具体的にどこが変わったの?」
ということを踏まえて,「必修対策」をお送りしたいと思います.
★第1回:必修問題って何?
さて,必修対策の第1回では,「必修とは何か?」ということに焦点をあてて,
話を進めていきたいと思います.
すでにご存じの方も多いと思いますが,
国試には「一般問題」,「臨床問題」,「必修問題」の3種類があります。
それぞれの問題に合格ラインが定められており,
すべて合格ラインを越え,さらに禁忌肢を4つ以上(106回国試の場合)選ばなかった場合に合格となります.
必修問題が,一般問題・臨床問題と大きく異なる点の一つが,この合格ラインです.
一般問題・臨床問題は,受験生全体の得点状況で合格ラインが変わる「相対基準」をとっているのに対し,
必修問題では,周囲の結果にかかわらず必ず8割得点しなければいけない「絶対基準」が
定められています.
一般問題や臨床問題がどんなによくできても,
必修問題で8割を切ったら,不合格になってしまうということですね.
では,必修問題ではどのようなことが問われるのでしょうか?
ガイドラインによれば,必修問題とは,
「医師としての基本的姿勢を含めた基本的診療能力を主題として出題する」とあります.
「基本」という言葉がついているし,
これを読んだ限りではとりたてて難しそうな感じはしませんね.
「QBをふつうにやってれば,わざわざ必修対策なんかしなくていい」
などと先輩に言われた方もいるかもしれません.
しかし,実は毎年一定数「必修落ち」する人が出ているんです.
実際にどのくらい「必修落ち」しているのかを
メディックメディアとメックが主催している国試採点サービスより
集計されたデータをもとにご紹介しましょう.
上の表をみてみると,
106回国試では不合格者の42.1%,105回では不合格者の55.5%と,
少なくない人数の受験生が必修の合格ラインに届かず,涙を呑んでいます.
なかでも,「必修の怖さ」が顕著に表れたのが,104回国試.
不合格者全体のうち,56.4%が必修の合格基準に足りませんでした.
さらに,そのうちの64.4%(85人)の人は一般・臨床は基準をクリアしたものの,
必修のみ基準に達しなかったために不合格となってしまった,
というデータが出ています.
それだけではありません.
さらに,104回国試では「必修除外」に相当する問題が6問もありました.
「必修除外」とは,「問題としては適切だが,必修問題としては妥当ではない」ため,
正解した学生は採点するが,不正解だった学生については
採点対象から除外することになった問題です.
この救済措置により,244人の受験生が「必修落ち」をまぬがれました.
逆に言えば,もしこの救済措置がなかったら,必修のみが原因で不合格になった人は,
85人から329人に膨れ上がることになったのです.
必修は,医師としての「基本」を問われる問題ではありますが,
決してとても簡単に得点できるというわけではなく,
油断をすると,「必修」に足元をすくわれることがわかるかと思います.
では,必修で落ちないためにはどうすればいいのでしょうか.
第2回では,過去に出題された必修問題を解説しながら,
必修問題の特徴と対策について考えていきたいと思います.
次回もお楽しみに!
(編集部S木)