[6年生向け]必修対策の最終兵器!! 『RB必修・禁忌』の活用法
みなさんこんにちは
編集部のS水です.
先週からお送りしている「必修対策」シリーズ,第三弾です.
[第一回]センパイに学ぶ必修対策
『QB必修』を年内に1回,直前に1回!
http://web-informa.com/benkyo/20121127-2/
[第二回]『QB必修』推しメン ベスト3
http://web-informa.com/benkyo/20121203/
前回は,『QB必修』の3つの特長をお伝えしました.
続いて今回は,『QB必修』と併せて使いたい,『RB 必修・禁忌』をご紹介します!
皆さんのなかには,4・5年生頃から『レビューブック内科・外科』や
『レビューブックマイナー』などを愛用している方も少なくないと思います.
国試で出題された・されうる内容をコンパクトにまとめたこの2冊と
産婦人科の『レビューブック産婦』があれば,国試の出題内容の大部分はカバーできます.
でも,これまでお伝えしてきたように
「必修項目」では特別に時間をとって対策することが必要なのです.
そんな「必修に特化したレビューブックを出して欲しい!!」という
医学生の要望もあってつくられたのがこの『レビューブック必修・禁忌』です.
本書の紹介をする前に,必修問題の特徴をおさらいしてみましょう.
例えばこの問題をご覧ください。
105C20
20歳の男性.火災で受傷したため搬入された.2時間前に自宅で就寝中に火災となり,廊下で倒れているところを発見された.意識レベルはJCSⅠ-2.体温37.0℃.呼吸数34/分.脈拍112/分,整.血圧90/62mmHg.嗄声があり,喘鳴を聴取する.顔面,胸部,右上肢に水疱形成を伴う熱傷創がみられる.心音に異常を認めない.
動脈血ガス分析 (自発呼吸,マスクで酸素投与6l/分):pH 7.36,PaCO2 45Torr,PaO2 160Torr,HCO3- 25.0mEq/l,血中一酸化炭素ヘモグロビン濃度15%(基準1以下).まず行うべき対応はどれか.
a 輸血 b 気管挿管 c 抗菌薬投与
d 熱傷創冷却 e 高カロリー輸液
————————————
正 解 b
この問題のポイントは「まず」行うべき対応を聞いているところです.
熱傷患者への対応としては選択肢b~eはどれも選べそうな選択肢ですが,
この症例では顔面の熱傷や嗄声,酸素濃度が低下していることから気道熱傷を疑い,
熱傷に対する治療の前に気管挿管を選ばなければなりません.
こういった,「まず行う」もしくは「現時点での」処置や検査を問うのが必修項目の特徴です.
さて,この特徴を踏まえて,『RB必修・禁忌』の効果的な使い方を紹介します.
◎「1stアイコン」で必修のポイントをつかむ!!
クセのある必修問題の対策(特に症候や疾患各論の分野)には,疾患の基礎知識を広くカバーすることよりも,
前述のような「必修の出題ポイント」に絞って対策を進めることが重要です.
そこで,今回の『レビューブック必修・禁忌』のコンテンツ「1stアイコン」が役に立ちます.
「1stアイコン」とは,「必修に特徴的な,“患者の状況に対してまず行うべき処置や治療”の記載につけたアイコン」のことです.
このアイコンに注目することで,各疾患の必修におけるポイントを掴むことができます。
さらに今回の第2版改訂では,ただファーストチョイスの検査や治療を強調しているだけではありません.
106回国試では「まず」以外にも「現時点で行う処置を選べ」という問題が頻発しました.
疾患とその検査や治療を丸暗記するだけではなく,
患者の状況に合わせた対応ができるかが今まで以上に問われているようです.
10月に発売された『レビューブック必修・禁忌』第2版では,特に疾患各論の検査や治療の項目において,
緊急時には何をすべきかがより強調された記載になっています.
(クリックして拡大)
今後も出題が予想される「現時点での」という形式でも,対応できるはずです.
また,禁忌に関わる内容にも「Don’tアイコン」がついて目立つようになっています.
ぜひ「1stアイコン」「Don’tアイコン」を活用して効率的な必修対策を進めてください!
◎『QB必修』と『RB必修・禁忌』の併用で,知識を定着させる!
必修問題の出題範囲は,メジャー科,マイナー科,産婦人科,小児科,
公衆衛生,その他診察・手技など,多分野にわたりますが,
各論の勉強が大体終わっている,これからの時期は,
必修のために各科の教科書を出してきて,各論を勉強し直すのではなく,
各分野の,必修に出題される部分だけを抽出して効率よく勉強しましょう.
『RB必修・禁忌』には,必修出題範囲全てが,必修問題に必要なレベルで収録されているので,
『QB必修』で気になったことはほぼ全て,1冊で調べることができます.
もちろん,春に発表された国試新出題基準も完全にカバーしています.
さらに,前回も書きましたが『QB必修』の問題の解説部分には,
『RB必修・禁忌』の参照ページが載せてあるので,調べるのも手間いらずです!
必修対策は『QB必修』と『RB必修・禁忌』の2つで,スマートにこなしましょう.
◎マイ『レビューブック』を作って試験前まで活用する
ちなみに,ただ『QB必修』の横において使うだけではなく,自分だけのマイ『RB必修・禁忌』を作って,
国試直前まで活用することもお勧めです.
『QB必修』で間違えた部分を書きこんだり,この時期だと模試で引っかかった
内容について書き込んでおくと,あとで役に立ちます.
というのは,実は書きこんでつくった自分専用の『RB必修・禁忌』は,
国試当日の強~い味方になるからなんです.
間違えやすい部分や重要ポイントを確認できるのに加え,
試験直前にふと頭をよぎる・・・
「あれ,血液型のオモテ試験とウラ試験って,どっちがどっちだっけ??」
「冷蔵保存しなきゃいけない検体ってどれだっけ?」(105回国試で出題)
「Apgarスコア,うろ覚えかも・・・」
色々な疑問を,たとえ開始5分前であっても,サクっと解決できます!
昨年のある国試受験生からは
「不安でたまらない必修試験前の休み時間には,
書き込んだ「レビュー必修」をお守り代わりに何度も確認して,精神を安定させました」
という話もあった程です.
◎必修対策は年内1回,直前に1回!!
最後に第一回でお伝えした「必修対策のタイミングとポイント」をおさらいしましょう.
1.必修特化期間をつくろう!
まとまった分量の必修問題を一気に解くことが,
“必修脳”(必修に特化した思考回路)を鍛えるポイントです.
変な言い方ですが“体で覚える”ような感覚で,
出題者が何を問いたいのかを体感し,
必修特有の思考回路を身につけていきましょう.
他の勉強と並行しながら毎日少しずつ進めたり,
一問一問について関連事項をじっくり深める勉強をするのではなく,
まずは1回,『QB必修』のPart1からPart3まで通しで解いてみることが,“必修脳”を鍛えるポイントです.
2.年内に8割がた完成させて,超直前にもう一周して感覚を取り戻す
年が明けるといよいよ残り1カ月ちょっと.
あれもこれもやらなきゃ!と焦りが生まれやすい時期になってきます.
年明けからは,余裕をもって全体の見直しができるように,
必修も年内には大体固めておくのがおすすめです.
必修は公衆衛生分野など,短期記憶が重要な出題も多いです.
超直前期には,必修を解く勘を取り戻すのに加え,暗記事項を頭に詰め込むため,苦手な分野を重点的に,是非もう一周解いてみてください.
ということで,「必修対策はいつから始めればいいの?」と思っている皆さん,まさに今が必修対策のスタート時期なんです!!
1冊で必修の知識の総まとめができる,『RB必修・禁忌』,『QB必修』と併せて
ゼヒ一度,お近くの書店などで手にとって見てください!!
ちなみにメディックメディアのWEBショップでも購入することができます.
http://www.medicmedia.com/cgi-bin/webshop/shop/shop.cgi?class=all&superkey=1
これで必修対策のメルマガはラストです!
最後まで読んでいただきありがとうございました.
受験生の皆さんを,心より応援しています!!!
(編集部S水)