[6年生向け]国試体験記 『回数別』で実力だめし!~『回数別』は最後の最後に!~』(T大学 T・Hさん)
こんにちは,編集部のS水です.
クリスマスも終わって,いよいよ国試まであとわずかですね!!
連載中の『国試体験記』,今回は第6回です.
『医師国家試験問題解説』(通称:回数別)についての体験記をご紹介します.
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『回数別で実力だめし!~『回数別』は最後の最後に!~』
(T大学 T・Hさん)
◆なぜ『回数別』をやるのか
合格率が90%程の医師国家試験は
「受験生の群れからはぐれない勉強をすることが合格の秘訣」と言われます.
「『医師国家試験問題解説』(『回数別』)を直近3回分演習すること」も,
そのはぐれない勉強のひとつだと言われています.
今回はその『回数別』の僕なりの使い方を紹介しますね.
『回数別』は『QB』と同じ形式で,『病みえ』や『イヤーノート』のイラストなどが多く載っていたため,
解説を読むだけでこれまでの知識を整理することができました.
僕はいままでもこれらのシリーズを使って国試対策してので,とても効率良く学習を進めることができたと思います.
最後の方は『回数別』を解いているうちに,
「国試の問題をみた瞬間に『病みえ』のイラストが浮かんでくる!?」ようにまでなりました(笑).
解説の他に役に立ったのが「正答率」.
国試は基本的にはみんなが解ける問題さえきちんと解ければ合格できるので,
「正答率」は非常に参考になりました.
正答率が極端に低い問題は深追いしない,
正答率が高い問題を間違えたら念入りに復習する,などと的を絞って対策することで,
直前期の時間を有効に使えると思います.
また,「VOICE」を読むと,自分が問題を解いた時の気持ちと同じような先輩の声が載っていて,
直前期特有の焦りが緩和されます.
難しい問題を間違えた時に「VOICE」を読んで
「先輩たちも引っかかった問題ならしょうがないか!」と開き直ることも大事です.
◆『回数別』はいつ,どのくらいやるか
僕は年が明けてからの直前期に,過去3年分を3回解きました.
直前期に重要なのは“いかに本番を意識できるか”.
一般・臨床問題の時間配分や見直しの方法,
難問にぶつかった時の気持ちの落ち着け方(本番では想像以上に焦ります)など,
自分なりの国試の「型」を作る気持ちで過去問に取り組むと良いと思います.
また,2回目は1周目で間違えた問題・3回目は2周目で間違えた問題・・・と3回問題を解いて弱点をつぶしたことで,
“過去3回分は完璧にした”と自信を持つことができました.
国試は,近年の問題傾向が反映されやすいとよく言われますが,
実際過去3回分をやってみると,問題が全く同じプール問題や選択肢や
症例文をちょっと変えただけの類似問題が結構出題されているのがわかりますよ.
ちなみに余談ですが僕は初めて『回数別』を解くときには,いろいろな状況をシュミレートしてやりました.
105回は友人とやることによって,他人と受ける感覚を掴みました.
104回は偶然インフルエンザになったので,体調悪いバージョンでやりました(笑).
103回は本当に慣れてきたのか確認のため,一人でやりました.
◆最後に
どんな学生だって国試までにはそれなりに勉強しているし,当日はもちろん緊張もします.
国試で大事なことは「本番でいつもどおりの力を出すこと」ではないでしょうか.
『回数別』で国試の雰囲気をものにして,みなさんも「いつもどおりの力」で国試を突破してください!
(T大学 T・Hさん)