[実習・再連載]4年生からはじめる病院見学のススメ(その2)

◆◆ 第2回:できることなら月~金の5日間は行くべし!

 
あえて4年生のうちから病院実習にいってみよう,というこの連載.
前回は,病院に実習のお願いをするときの話をしましたね.

今回のテーマは,見学期間は何日くらい希望すればいいのか.

初めて出向くところは病院でなくても,不安がつきまといます.

「なんか,怖いし…,自信ないし…,とりあえず1日にしておこうかな」
なんて思う学生さんも多いのでは?

しかし,せっかく先取りして行かれる4年生の皆さんには,
あえて月~金の5日間をオススメします.

 
「え,1週間!? きつくない? 1日目で嫌になったらどうしよう…」

なんて感じる方もいるでしょう.

でも,やっぱり1日では何もわかりません.

月曜日から金曜日まで,一通り見学して,
やっと日常の姿の大枠をみることができます.

そして,最も重要なのは,“慣れ”です.
はじめのうちは,自分も受け入れてくれた先生方も,ぎこちない.
警戒心が解けていません.これはお互いサマ.

病院からしてみれば,実習にくる学生なんて「お客様」にすぎませんが,
1日,2日だけの実習では,ほんとうに「通りすがりのお客様」にすぎない.
特に慣れない初日は形式的にやり過ごすことが多いんです.

だから,1日,2日だけだと,せっかく実習にいったのに,
将来の病院選びの参考になるような話はそれほど聞けないと思います.
そもそも,どの先生に聞きやすいかなども,1日,2日ではわかりません.

慣れてくるのは,3~5日目.
実は,この慣れてきて,先生と話しやすくなってきたときからが,
実習の本当のはじまりなんです.

いろんなことを教えてもらえるようになるのはもちろん,

「どういう病院なのか?」
「研修のシステムはしっかりしているのか?」

などの本音も聞きだしやすくなるのです.
こうした話がしっかりできてこそ,実習にいった意味があるというもの.

やはり1日では重要なことは何もわからないんですね.

しかも実習の大きな目的は,「将来の病院選び」.
もしその病院が,将来自分が研修したい病院であったならば,
アピール期間としても,1日では足りない.

やはり,一緒にいた時間,話をした時間が長ければ長いほど,
病院の先生方の記憶にも残ります.

4年生で休みを潰して5日間も見学したやる気は,採用にプラスに働くはず.
どうしても時間が取れない人でも,
最低3日間は見学されることをオススメします.

もちろん,何日であれ,節度をもって見学することは基本ですよ.

それではまた次回.

(もと医学生 T)

 
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