[6年生]マッチング試験 直前期特集 その2体験記:マッチング対策に向けてやるべきこと
みなさんこんにちは!S藤です.
マッチング試験直前期特集,2回目は,昨年マッチングを受けた先輩の体験記です.
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マッチング試験に向けてやるべきこと
(K大学 S.Oさん)
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◆まずは情報を集める!◆
すべては,過去問の入手から始まります.
一番確実なのは,先輩や研修医から直接もらうことです.
過去問が入手できない場合には,
出題内容,面接で聞かれた事などを病院見学の時に聞いてメモを取っておきました.
公式なものではありませんが,ネットで検索すると過去問が見つかる病院もありました.
積極的に情報をかき集めましょう.
◆第一希望の病院は二回目の見学を◆
希望の病院に気に入ってもらうためにできることとして,実習に行くことが挙げられます.
5年生の時に見学に行った場合には,自分はその病院のことをよく覚えていても,
その病院の先生にとっての自分の印象は,とても薄くなっているはずです.
そう考えたため,希望順位の高い病院にはもう一度見学に行くことにしました.
採用担当の先生を含めた先生達や事務の方と十分にコミュニケーションを取り,自分を印象付けるため,
第一希望の病院には1日のみではなく1週間の実習を選びました.
実力があまり変わらない場合,
全く知らない学生と,積極的に実習に来ていた学生が応募してきたら後者を選びたくなると思います.
自分の体験ではありませんが,
実習に行った際に「君はぜひとってあげたい」と言われたり,
マッチングを受ける前から内定が決まっていたりすることもあるそうです.
以前にも長く実習に行った場合にはそんなに長くいかなくてもよいかもしれませんが,
直前に少しでも行って思い出してもらうのも効果的かもしれません.
◆学科試験対策は過去問+QBで◆
筆記試験対策としては,まずはQBを解きました.
国家試験レベルもしくはそれより少し下のレベルの問題を出してくる病院が多いので,
メジャー科のQBの1周目問題だけでもまんべんなく演習していけばかなり有利になると思います.
それを軸に,病院ごとの特徴を過去問でおさえ,補強していきました.
◆小論文は基本を大切に◆
小論文対策というと,読む人を驚かせるような素晴らしい意見を書かなければいけないと思う学生さんもいるかもしれませんが,その必要はありません.
もちろん素晴らしい内容を書く事が出来れば,有利なことは間違いありませんが,
求められているのは医師として常識的な感性があること,
そして小論文を書くお作法を理解していることです.
全体をいくつかのパラグラフに分け,序論,本論,結論を書くのが一般的ですが,
なんでも良いので参考書を1冊買って形式を理解しておくことをオススメします.
◆面接の心構え◆
必ず聞かれる「なぜこの病院を受けようと思ったのか」という質問には,
見学時のエピソードを加えて,他の受験生とは異なった自分なりのエピソードとなるようにしました(そのために見学時には,関係した先生の名前は覚えておくように気をつけました).
チーム医療に関してなどその他の定番の質問にはマッチング対策本を利用して自分なりの回答を考えておきました.
何が聞かれるのかは,正直いって予想するのは難しく不安になりますが,
知ったかぶりをしたり嘘をついたりしても,経験のある先生にはきっと見破られてしまいます.
簡単そうな質問でも,謙虚さを忘れずに,
難しい質問でも落ち着いてよく考え,無理をしすぎない自分なりの考えを言えるように心がけました.
◆これから試験を受ける学生さんへ◆
今まで書いたようなことをいろいろ準備しても,
初めての面接や試験は緊張してしまい,思うようにはできませんでした.
本命の病院の前に,1~2回は別の病院の試験を受けて慣れておくとよいと思います.
医師として最初の基礎を作る2年間を過ごす病院選びはとても重要です.
結果としては第一希望の病院にマッチすることができましたが,
どうなっても後悔のないように,積極的な情報収集と早めの対策を行えたことは良かったと思います.
面倒なことや,慣れなくて緊張することもありますが,
チャンスを掴むため,頑張ってくださいね.
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体験記は,以上です.
しっかり者のS.Oさんの,まさに王道といえるマッチング対策でした.
次回体験記は,とにかく要領よく,大胆にインパクトを残す!
戦略派のKさんが書いてくれたものをご紹介します.
どうぞお楽しみに!
(編集部S)