[6年生向け]『病みえ』+『QB』で早めの産科対策(1/2)
今日と来週の2回に分けて,
T大学卒の M.Y.さんが実践した,夏の国試対策を紹介します.
★ 国試の鬼門,産科
「国試対策が不安な科目は何ですか?」と聞かれたら,
産科を挙げる人が多いのではないでしょうか?
産科は,国試500問中,毎年30問前後出題され,
メジャー科目と並んで問題数の多い分野です.
実際に103回でも産科は31問出題され,
議論の多い問題もありました.
しかし,
受験生の間では国試直前になっても産科対策が終わっていない,
産科は苦手だ,勉強がしにくい,
という声がよく聞こえてきます.
産科・婦人科は
『イヤーノート』にも『レビューブック』にも載っていないし,
これをやれば大丈夫!
といった国試対策本もなかなかありません.
教科書も厚いものばかりで,全部読む気は起きませんよね.
また,妊娠・出産の正常・異常を理解するのは
決して簡単なことではありません.
誰もが,
どうやって勉強すればいいの?
と産科対策に悩まされるはずです.
そこで,秋ごろまでにやっておくと国試前に楽になる,
『病気がみえる』と『QB』を使った産科勉強法を,お伝えします.
★ 出たトコがわかる『病みえ』をつくる
まず,
真っ白な『病気がみえるvol.10産科(以下,病みえ)』と
『QB産科(以下,QB)』を用意します.
もちろん,使いこんであっても大丈夫です.
『QB』を一番最初から解いていきます.
この時に問題中に出てきた用語などを『病みえ』で探し,
マーカーでチェックして問題番号を書き込んでいきます.
この,問題番号を書き込むという作業がポイントです.
例えば103回B25の問題だったら,
『病みえ』(第1版)240ページ「産褥性無月経」を開き…
各選択肢の正誤を決められるような記述
「無月経の期間は授乳の有無により大きく左右される」
「月経発来前に排卵を認めることもあり…」
「プロラクチンの卵巣機能抑制作用によって…」
などにマーカーをひき,「103B25」と横に小さく書き込んでおくのです.
これを,ひたすら『QB』1冊分,やり続けます.
自分がわかっている問題も,わからない問題も,同じ様にやります.
同じ範囲の同じ用語が出てきても,
必ず『病みえ』該当ページを開き,
問題番号を記入するのを忘れないでください.
同時に,『病みえ』の特徴である
わかりやすい図や表にも目を通していきます.
文章よりも図や表のほうが頭に残るはずです.
『QB』のMINIMUM ESSENCEや解説にあって
『病みえ』にはない事項は,
『病みえ』に書き込んでいってもいいかもしれません.
また,『病みえ』でどうしてもわからないことは,
成書で調べてみるといいと思います.
(次回に続きます…)