[6年生向け]マッチング体験記:マッチング試験に向けて(面接編)面接は舞台
みなさん,こんにちは.編集部Y.Sです.
前回はマッチング試験の3本柱である筆記試験,小論文,面接のうち,筆記試験と小論文についての体験記をお伝えしました.今回は面接についての体験記.ぜひ参考にしてみてください.
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マッチング試験に向けて(面接編)
「面接は舞台」
(K大学 A.Nさん)
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面接は単なる会話ではなく,自分を見せる場でもあります.
ただ,緊張した雰囲気の中,自分を出し切る自信がありませんでした.
だから,私は面接に向けて,“とっさに質問されても自然に回答する練習”と“定番の質問に対する回答”を用意しておきました.
◆自然に話す練習◆
まずは,友人や家族に面接官になってもらいました.気軽にできるよう,ニュースについてや,最近の近所のうわさ話についてなど,質問は何でも良しとしました.
友人や家族といえども,特に多人数だと結構恥ずかしかったりして,緊張感をもって練習できました.
面接では自然に望むのが良いとわかってはいるものの,最初は,とりつくろうとして不自然になったり,気合を入れすぎてかたくなったりしました.
練習するにつれ,いつもの自分が出しやすくなり,唐突に「終末期ケアについてどう思う?」と聞かれて何も思い浮かばなくても,一呼吸して,何かしらの話ができるようになりました.
◆定番の質問◆
よく聞かれる質問については具体的な回答をあらかじめ用意しました.
この際に,面接の練習を振り返り,できるだけ自然な回答になるように心がけました.
・医師を目指した理由
この質問はモチベーションを示す機会だと捉えました.よくある話ですが,私は子供の頃に家族が病気になり,その経験が医学部を目指すきっかけとなりました.ありきたりの回答でも情熱を持って答えれば相手に伝わるだろうと考え,医療に対する意気込みとそれゆえ起こした行動(英語が下手なのに留学にこぎつけたこと,特に勉強をがんばった科目についてなど)を語る練習をしました.
・この病院を志望した動機(当然ですが,本当によく聞かれます!)
基本的には無難にまとめようと思いましたが,見学のエピソードを交えたり,病院の資料を読んで気づいた些細なことなどを織り込んだり,少し他人とは違う雰囲気が出せたら良いなと思いました.
・将来像
自分は何となく腎臓や血液に興味があったのですが,いきなり聞かれても,「まだわからないですが,多分内科系に進みます」と曖昧に答えてしまいそうでした.(実習中ではそのように答えていました.)
これだけでは印象に残りにくいので,とりあえず,腎臓と血液のそれぞれについて,どうして興味を持ったのか改めて考えてみました.そして実習中に印象に残ったことや,その道の先輩から聞いた話など,箇条書きでメモにまとめました.
・部活・アルバイト(体育会系の病院では特に部活について聞かれます)
運動系の部活を3年生の時にやめてしまっていたので,ちょっと悩みました.やめた理由についてはどうせ言い訳っぽくなってしまうと思って,できれば軽く流したいと思いましたが,一応しっかり答えられるように,文章にしてみてから,話す練習をしました.
アルバイトに関しては色々やっていて,気楽に話せると思ったのであまり用意はしませんでした.
・自己アピール
あんまり考えてなかったところに,いきなり「自己アピールしてください」ってキツイです.比較的アドリブしにくい質問だと思います.与えられる時間もまちまちだったりするので,複数のパターンに対応しようと思い,とりあえず1分版と3分版を用意し,それぞれ低めなテンションな口調とハイテンションな口調で練習してみました.
一般的な面接が行われる病院が多いですが,圧迫面接をする病院や,グループディスカッションを課する病院,学科試験的な口頭試問を行う病院もあるので,筆記試験と同じように出題傾向については把握しておくと良いと思います.
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以上,小学生の頃は役者になりたかったA.Nさんの体験記でした.
次回は面接試験当日の持ち物とマナーについてお送りします.
(編集部Y.S)