[5・6年生向け]国試体験記「とりあえずQB」からの産科対策(T大学Nさん)
こんにちは.編集部Y.Sです.
国試受験生が残してくださった『国試体験記』を紹介する企画,
今回は『クエスチョン・バンク』(以下,QB)の産科を
なんと5回も解いた先輩の体験記をお送り致します.
(そんな時間は無いと思う方,5回も解かなくても国試は十分合格可能です.
でも苦手科目を得意科目に変えたい方は,参考にどうぞ.)
◇―◇―◇―◇―◇―◇―◇
「とりあえずQB」からの産科対策!
(T大学K.Nさん)
◆産科は誰もが苦手です
妊娠生理や回旋異常など,
誰もが一度はつまずく科目といえば産科です.
産科は言葉で覚えたとしても,試験になると
その場でイメージを膨らませ,考えないと解けない問題が多く,
また,妊娠に関する定義や新生児に対する知識,検査所見の見方など,
覚えないといけない内容が多いという,誰もが苦手としやすい科目です.
そこで産科対策を始める時期や勉強方法について,
産科が苦手だった私の具体例を紹介します.
◆知識ゼロからでもQBを解く
無謀に思えるかもしれませんが,
私は知識がなくてもまずはQBを解くことからスタートしました.
これは他科目も同様ですが,国試の全体像を把握するには
苦手であって全然わからなくてもQBを解くことが
最大の近道だと思います.
産科が苦手な私の場合は特に,
QB産科を1周するのに少なくとも1週間はかける覚悟が必要でした.
なぜなら解説をしっかり読まなければならないからです.
しかも1周解き終えてもまだ十分理解できていない,という感触でした.
しかし,国試では数多く出題されることから捨て科目にすることはできません.
私はゴールデンウイークに1周目,夏休みに2周目,
その後は卒試前に3周目,卒試後に4周目,国試前に5周目と
産科の特化期間を5つ設けました.
さすがにQBを5周も解けば,知識ゼロからのスタートでも
かなりの自信が持てるようになりました.
◆国試直前は『レビューブック』で最終確認
12月以降はQB産科の答えを覚えているためか,
再度解こうという気もなくなってきました.
そこで『レビューブック産婦人科』の登場.
『レビューブック』はコンパクトで内容も凝縮されていますが,
QBの解説やMINIMUM ESSENCEに記載されていない内容もあります.
『レビューブック』と照らし合わせながら,もう1度QBを解いてみました.
そして,QBの解説に『レビューブック』の内容を書き込んでいき,
QBを自分オリジナルの産科対策書として仕上げました.
(逆に,友達の中にはQBで間違えた問題の解説を
『レビューブック』に書きこんでいる人もいました.)
◆正常より先に異常を勉強してしまう
勉強する時間がない場合,回旋や産褥生理など複雑な部分は
正常より先に異常を勉強してしまうというのも手段のひとつです.
実際に国試を解くうえでは,異常妊娠や妊娠合併症の知識さえあれば
正常を知らなくても何とかなってしまうことがあります.
例えば自分が受けた107回国試では,
産科問題のほとんどが異常妊娠や妊娠合併症に関する問題でした.
異常に関しての問題を解き,異常をパターンとして覚えてしまうことも
悪い勉強方法ではないと思います.
どちらにせよ,国試を終えた今,結局はQBを解き,
『レビューブック』や『病気がみえる』などの副読本を使用して知識を深めることで
産科対策は完璧になるものだと思います.
(T大学K.N)