[6年生向け]公衆衛生対策特集 その2 3つのstepで公衆衛生は万全!
こんにちは.編集部のT.Fです.
前回は,
・約7割の先輩が11月・12月に公衆衛生対策を始めている
・1~3週間ぐらいの日数で対策を済ませている
というお話をしました.
公衆衛生対策特集 その1
先輩はいつから始めて,どれだけ時間をかけたか(11/21配信)
http://web-informa.com/benkyo/20141121/
国試で最多の出題数である公衆衛生を,
短期間でいかに仕上げるか,が今回のテーマです.
【step1】 なにはともあれ,まずは『QB公衆衛生』を解く!
まず,公衆衛生ではどんな問題が出題されるか,
全体像の把握をする必要があります.
それには,『QB公衆衛生』を1周解いてみるのが手っ取り早いです.
『クエスチョン・バンク 医師国家試験問題解説 2015 vol.6 保健医療・公衆衛生』
https://informa.medilink-study.com/wordpress/book/qb_pub.html
多くの大学は公衆衛生の講義が4年生までに終わってしまうため,
学んだ内容を忘れている方も多いのではないでしょうか?
そこで,『QB公衆衛生』で出題傾向を読み取りながら内容を思い出し,
頭の中にレールを敷いていく,というわけです.
わからない問題や用語が出てきても,まず1週してみて,傾向をつかむ.
それが重要です.
毎年,10人に9人の受験生が『QB公衆衛生』で公衆衛生対策をしていますが,
皆さんの先輩は『QB公衆衛生』を何周解いたのでしょうか?
メディックメディア書籍モニターの皆さんにアンケートを取った結果は,
以下の通りです.
■ QB公衆衛生を何周解いたか(回答110人)
多くの先輩が2周以上解いています.
全体像の把握でまず1週→復習として2周
はしておきたいですね.
『QB公衆衛生』は450ページ弱.
集中すれば,1週間で1周できます.
年内に1周は終わらせておきましょう!
また,『サブノート』の付録,『サブノート・ナビゲーター』も
全体像の把握に有用です.
『サブノート』から国試的に特に重要な項目を抜き出し,
講義調の文章と,豊富な図・イラストで説明しています.
コンパクトサイズなので,試験会場に携帯する方が多いのですが,
公衆衛生が苦手であれば勉強の導入として使ってみてください.
「サブノートよりこっちをメインで使った」という先輩も多くいるくらい,
わかりやすさが大好評です.
【step2】 『サブノート』を読み込み,知らない単語をなくす!
『QB公衆衛生』である程度傾向を掴んだら,
次は『サブノート』で「知らない公衆衛生の用語」をなくしていきましょう.
『サブノート 保健医療・公衆衛生 2015』
https://informa.medilink-study.com/wordpress/book/sn.html
『サブノート』はいわば公衆衛生版『イヤーノート』です.
最新の統計・法制度をフォローしていますので,
参考書・辞書・資料集としての役割を果たしてくれます.
また,過去に国試で出題された内容は青字で示されています.
青字を中心に,周囲の記述にも目を広げていく読み方がお勧めです.
公衆衛生は時事的な内容も出題されます.
過去問で対応しきれない出題への対応のためにも,
できる限り目を通しておきましょう.
【step3】 『データ・マニュアル』で最後に仕上げる!
最後のstepとして,
国試直前期は,「頻出問題のチェック」と「弱点の洗い出し」をしましょう.
『サブノート』のもう1つの付録,『データ・マニュアル』が使えます.
『医師国試 データ・マニュアル 保健医療・公衆衛生 2015』
まずは「頻出問題のチェック」です.
『データ・マニュアル』は国試過去問を一問一答化したシリーズです.
何度も繰り返し出題された問題は1問にまとめ,
いつの国試で出題されたかをルビで示しているので,
頻出問題が一目でわかります.
例として,「医師法」から2問見てみましょう.
○か×で解答してみてください.
(1)異状死体の届出義務は医師法に規定されている.
(2)診療録の記載および保存の義務は,医師法によって定められている.
両方とも○が正解です.
ルビを見てみると,前者は過去5回,後者は過去8回も
出題されていることがわかります.
頻出問題は取りこぼさないように,必ずチェックしておいてください!
次に「弱点の洗い出し」です.
『データ・マニュアル』は例えば母子保健なら,
「妊産婦死亡」「死産」…というように分野ごとに問題が並べてあるので,
穴がある分野がどこかを確認するのに最適です.
解説が短くまとめられており,1問を解くのに時間がかからないので,
苦手な分野を繰り返し解き,弱点を潰していくことができます.
国民医療費や人口統計など,必ずと言っていいほど毎年問われる内容は,
しっかり整理して,確実に覚えておきましょう.
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今回は3つのstepで公衆衛生対策法を紹介しました.
参考にしていただければ幸いです.
(編集部T.F)