［Dr.Pの研修医日記］第6回：救急外来での問診（前編）
こんにちは．研修医Pです．
今日は，救急外来での問診の際に役立つ語呂合わせを紹介します．
◆AMPLE history◆
…って知ってますか？
有名なので，聞いたことある方も多いかもしれませんね．
救急外来では，入院の患者さんと違って，
ほとんどの場合が初対面です．
まず，その患者さんがどんな人なのか知る必要があります．
そんな救急外来で，聞くべきことを漏らさず聞くための語呂合わせが
AMPLEです．
今日はまず，AとMについて．
【Allergy】
アレルギー，必ず聞きます！
食べ物と薬剤のアレルギー．
救急外来では薬剤投与を行うことが多いので，事前に聞いておくのです．
喘息の有無も聞きます．
喘息あるって言われたら，NSAIDsの投与は控えようかなとか，
そんなふうに考えながら，使う薬を決めます．
造影剤アレルギーの有無や，妊婦・授乳婦でないかにも注意します．
【Medication】
内服薬を聴取します．
血液サラサラにする系とか，抗てんかん薬とか，
ジゴキシンとかの内服歴は特に大事です．
お薬手帳を持ってきてくれる場合が多いですが，
お薬手帳がないと，正直キツイです．
薬の名前はまだよくても，この薬は10mg錠でこの薬は60mg錠，などと
容量を正確に覚えている人はほとんどいません．
（みなさんもいつどこで何があるかわからないので
お薬手帳持ち歩くようにしましょうね～）
私が学生の頃は，アレルギーなんていちいち聞いてどうするんだろ？
って思ってました．
実際にこれらの問診で得られた情報をどんなふうに使うか，
ちょっとでもイメージしていただけたなら嬉しいです．
残りのPLEについては，また次回お話ししますね．
（研修医P）
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