[新刊]絶賛発売中!『イヤーノート2016』 大改訂「A章(消化管・腹膜・腹壁疾患)」の概要は?(その2)
編集Aです.
全国書店で発売中の『イヤーノート2016』,
大改訂したA章(消化管・腹壁・腹膜疾患)の情報をご紹介しています.
[前回までの記事]
●最新版『イヤーノート2016』今年の改訂ポイント公開!
●大改訂「A章(消化管・腹膜・腹壁疾患)」の概要は?(その1)
<目次>
1.章冒頭の『総論』を大幅改訂!(前回(その1)配信)
2.すべての疾患各論の構成を見直し,項目立てを整理(本日配信★)
3.消化器分野の最新情報,背景も反映(本日配信★)
4.「消化管疾患の手術」の章も全面書き換え(「その3」で配信)
5.付録の「小児外科疾患」も大幅改訂(「その3」で配信)
◆2.すべての疾患各論の構成を見直し,項目立てを整理◆
現行の「医師国家試験出題基準」(平成25年版)はもちろん,
各学会発行の指針や主要な教科書を参考に,疾患順や構造を再構築しました.
実際の誌面では,各疾患の概念から治療・予後まで,
平均1~2ページでまとめています.
また,国家試験の出題事項は青字,重要事項は太字になっており,
視覚的にも各疾患の情報をおさえやすくなっています.
◆3.消化器分野の最新情報,背景も反映◆
最近の消化器分野のトピックスのひとつといえば,
「ピロリ除菌療法の適用拡大」.
2013年2月に「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」に対する除菌療法について
保険が適用されましたが,
これには事前に内視鏡検査で確定診断がなされることが条件となっています.
(※実は先日行われた109回医師国家試験でも
このことが出題されています(また後日ご紹介しますね).)
◆参考:厚生労働省 資料(保医発0221第31号)
『「ヘリコバクター・ピロリ感染の診断及び治療に関する取扱いについて」の一部改正について』
また,内視鏡などで器質的病変を認めない胃疾患として
「機能性ディスペプシア」がしっかりと定義されるようになり
(昨年,日本消化器病学会のガイドラインもとりまとめられました),
“慢性胃炎”をとりまく概念が,変革のときを迎えています.
こうした背景から,上部内視鏡検査の画像所見は
ますます重視されると言われています.
そこで今回,内視鏡所見の記述を充実させました.
胃炎の内視鏡所見については,昨年とりまとめられた
「胃炎の京都分類」も反映しています.
(※画像クリックで拡大)
慢性胃炎の概念の変化についても,A-46ページに記載していますので
ぜひ読んでみてください.
◆◆◆
次回,残りのポイントをご紹介します.
(編集部A)