[6年生向け]『クエスチョン・バンク 医師国家試験問題解説 2016 vol.7必修問題』7月9日発売!必修特集★第1回:受験生を苦しめる必修問題の合格基準とは?

こんにちは,みなさん
編集部のM.Sです.
暑い日が続いていますが,いかがお過ごしですか?

特に,6年生はマッチング対策や国試対策で忙しい毎日を送っていることでしょう.
今日は,メディックメディアから新刊のお知らせ!

必修対策の決定版,
『クエスチョン・バンク 医師国家試験問題解説 2016 vol.7必修問題』
7/9(木)に発売されます!

QB必修2016

ですが,そもそも「必修問題って何なの?」「特別な対策って必要なの?」
と思う方も多いのではないでしょうか.

そこで,今回から3回にわたり,
「必修問題」とその対策方法についてお伝えしたいと思います!
全3回の予定は以下の通り!
第1回「受験生を苦しめる必修問題の合格基準とは?」
第2回「必修独特の問題ってどんな問題?」
第3回「必修対策の決定版!『QB必修』の特徴とは?」

今回は第1回をお届け致します!

 

★第1回★「受験生を苦しめる必修問題の合格基準とは?」
◆「必修問題」は受験生の「鬼門」◆

「必修問題の対策はいらない」なんて思っているそこのあなた!
「国試不合格者の3人に1人以上は必修の得点不足!」という事実をご存知ですか?
「必修落ち」してしまう人は,決して少なくはないのです.

一体なぜ「必修問題」に受験生は苦しめられてしまうのでしょうか.
それには,1.合格基準,2.必修問題の独特の内容,
大きく分けて2つの理由がありますが,
今回は,1.必修における合格基準についてお伝えしたいと思います.

ご存知の方も多いと思いますが,
国試の問題には「一般問題」,「臨床問題」,「必修問題」の3種類があります.
合格するためには,それぞれの問題ごとの合格ラインを越え,
さらに禁忌肢を4つ以上(109回国試の場合)選ばないことが必要となります.

必修問題が他の一般問題・臨床問題と大きく異なるのが,この合格ライン.
一般問題・臨床問題は,受験生全体の得点状況で合格ラインが変わる
「相対基準」をとっているのに対し,
必修問題では,周囲の結果にかかわらず必ず8割得点しなければいけない
「絶対基準」が定められているんです.

必修問題は全部で100問(一般・臨床各50問).
100問中80問正解することが必須,というわけではなく,
一般が1問1点の50点分,臨床が1問3点の150点分なので,
200点満点中160点以上が必修問題の合格点となります.

この臨床問題が3点という配点,これが予想以上に受験生を苦しめます.
もし臨床問題を11問間違えたとすると,一般問題で巻き返すためには43/50,
つまり,90%近く取らなければならなくなります.

臨床を12問間違えたら一般は46/50,13問だと49/50とほぼ満点近く…
一般問題を1問落とすのと,臨床問題1問落とすのとでは,
天と地の差があるのです.

しかも臨床問題には2連問も出題されるので,
うっかり診断を間違えて解答したら一気に6点を失う痛手…
なんとしてでも避けたいですよね.

ちょっとしたミスでも積み重なって8割を切ったら…即,不合格!
この合格ラインが受験者を苦しめています.

◆「必修問題」は誰にとっての「基本」?◆

では,必修問題ではどのような内容が問われるのでしょうか.
必修問題とは,厚労省の医師国家試験出題基準(ガイドライン)によると,
「医師しての基本的姿勢を含めた基本的診察能力を主題として出題する」というもの.
こう聞くと,なんだかとってもカンタンそうだし,
対策なんていらないように思えてしまうかもしれません.

ですが,ここに大きな落とし穴があるんです!
ここでいう「基本的」とは,
学生にとっての「基本」かと思いきや,
出題者にとっての基本.

つまり,「臨床の常識」が必修問題では出題されるんです!

大学の先生に「知っていて当たり前」と言われて
「そんなの知らないのに!」と思った経験,ありませんか?

臨床の常識が,必ずしも医学生にとって常識であるとは限らない…!
だから,必修の対策は必要不可欠!しっかり対策する必要があります!
というわけで,第2回では実際に出題された問題をお見せしながら,
受験生が必修に苦しめられる2つめの理由,

「2.必修問題の独特の内容」について,考えていきたいと思います.
次回もお楽しみに!

(編集部M.S)

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