[新刊・改訂]本日発売!『薬がみえる vol.2』(第1版)
こんにちは,編集部A.Mです.
いよいよ本日7月8日,新刊『薬がみえる vol.2』(第1版)が発売となりました!
『薬がみえる』シリーズとは?
https://informa.medilink-study.com/book/kusurimie.html/
『薬がみえる』シリーズは,『病気がみえる』シリーズの姉妹本で,
チーム医療を担う方々へ向けた“薬”のビジュアルテキストです.
薬理学を学ぶ時期や,臨床に入って各論を学ぶ時期に,
医学生の皆様の学習をサポートします.
今回のメルマガでは,vol.2の掲載内容をご紹介します.
◆『薬がみえるvol.2』(第1版)掲載内容◆
●代謝系の疾患と薬
・糖尿病,脂質異常症,痛風,骨粗鬆症などの疾患とその治療薬
●内分泌系の疾患と薬
・先端巨大症,尿崩症,バセドウ病,橋本病などの疾患とその治療薬
・糖質コルチコイド関連薬(副腎皮質ステロイド),性ホルモンなど
●産婦人科系の疾患と薬
・月経異常,更年期障害,子宮内膜症・筋腫などの疾患とその治療薬
・流産,早産,異常分娩と子宮収縮薬,子宮収縮抑制薬
・経口避妊薬,不妊治療
●血液系の疾患と薬
・抗血栓薬(アスピリンやワルファリン,NOACなど),血栓溶解薬(t-PA製剤など)
・貧血,造血器腫瘍,DICなどの疾患とその治療薬
●免疫・炎症・アレルギー疾患と薬
・免疫抑制薬(シクロホスファミド,インターフェロン製剤など),抗炎症薬(NSAIDsなど)
・アナフィラキシーショック,薬物アレルギーなどの疾患と抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬など)
・関節リウマチなどの自己免疫疾患とその治療薬(DMARDsなど)
●眼・耳・皮膚の疾患と薬
・緑内障,白内障,加齢黄斑変性症などの疾患とその治療薬
・動揺病(乗り物酔い),メニエール病,アレルギー性鼻炎などの疾患とその治療薬
・アトピー性皮膚炎,じんま疹,褥瘡などの疾患とその治療薬
上記の他にも様々な疾患とその治療薬が掲載されています.
この中から,vol.2の代表的な治療薬の1つである,
糖尿病治療薬についてお話ししたいと思います.
糖尿病は患者数自体が多く,コントロールが悪いと重大な合併症につながります.
そのため,糖尿病治療薬の開発は盛んです.
SGLT2阻害薬は,そのカテゴリー自体がこれまでにない新しいものですね.
使用歴が他の薬に比べ浅いことからも,様々なところで注目を浴びています.
また,持続時間がより長いインスリン製剤・インスリンデグルデクが発売されました.
持続時間を延長する機序がとてもユニークであり,印象に残る薬の1つです.
そんな中,DPP4阻害薬はもはやそれほど新しいカテゴリーの薬ではなくなっていた(?)のですが,
なんと!印刷作業に入る直前に,新しいDPP4阻害薬が発売されたんです!
それは「トレラグリプチン(ザファテック®)」という薬.
読者の方々に少しでも新鮮な情報をお届けしようと,
印刷工場まで走って行って,ギリギリなところでDPP4阻害薬のページに追加することができました.
(印刷工場に走って行ったのはウソですが,ギリギリだったのは本当です・・・
最後の最後まで新しい情報を盛り込もうと頑張って良かったです!)
さてこの薬,「作用時間が長く,週一回の経口投与」というのが特徴のようです.
これは,飲む方(患者さん)にとって楽ですよね.
コンプライアンスの向上が期待されています.
血糖が高いときにだけインスリン分泌を促進するというインクレチン関連薬だからこそ,
ずっと薬が効いていても低血糖にならないのですね.
今回ご紹介したのは,糖尿病治療薬でしたが,
『薬がみえるvol.2』では,糖尿病治療薬に限らず,新しい薬をたくさん掲載しています.
これから薬の勉強を始める方はもちろん,
復習に利用しても楽しんで読んでいただける内容だと思います.
ぜひお手にとってみてください!
それではこのへんで!
(編集部A.M)