[6年生向け]○○から予想する110回国試 第6回:画像問題から予想する,認知症の鑑別

みなさん、こんにちは!
編集部のM.Tです。

先月からお送りしている
『○○から予想する110回国試』シリーズも、
ついに今日で6回目です!

「これまでの記事、まだ読んでない!」という方は、
下記のリンクからどうぞ。

第1回:ニュースから予想する,今注目の感染症
https://informa.medilink-study.com/wordpress/web-informa/post9020.html
第2回:ポリクリから予想する,内視鏡検査の留意点
https://informa.medilink-study.com/wordpress/web-informa/post9026.html
第3回:注目疾患から予想する,IgG4関連疾患にはステロイドが有効!
https://informa.medilink-study.com/wordpress/web-informa/post9037.html
第4回:新ガイドラインから予想する,熱中症
https://informa.medilink-study.com/wordpress/web-informa/post9042.html
第5回:不適切問題から予想する,深部静脈血栓症
https://informa.medilink-study.com/wordpress/web-informa/post9035.html

さて、今回のテーマは
『画像問題から予想する,認知症の鑑別』です。
みなさんはもう、「認知症の種類」と「それぞれの特徴」を
スラスラ言えるようになっていますか?

まずは、109回で出た画像問題を見てください。

【109D2】
脳血流SPECTを次に示す.
109D2-300x145
最も当てはまるのはどれか.
a 脳血管性認知症
b 前頭側頭型認知症
c Lewy小体型認知症
d Alzheimer型認知症
e Creutzfeldt-Jakob病

このように109回では、画像からどの認知症(あるいはプリオン病)かを答えさせる、
非常にシンプルな問題が出題されました。

正解はd Alzheimer型認知症となります。正答率は80.1%でした。
12.3%の受験生がc Lewy小体型認知症を選んでいますが、
Bの画像で後頭葉の血流低下をほぼ認めないので否定的ですね。

認知症について、108回以前の画像問題をみてみると、
ほとんどが、画像が読めなくても主訴や病歴から鑑別ができる問題でした。
また、SPECT画像が実際に出されたのは【109D2】が初めてであり、
そのためおよそ2割の受験生が誤答したのではないかと考えられます。

みなさんの想像以上に、国試本番というのは緊張するものです…。
「えっ、画像…?」と驚いて頭が真っ白にならないように、
少なくとも頻出疾患については、画像の所見を言葉だけでなく、
実際の画像でも勉強しておきましょう。
見たことのある画像が出ると、意外とそれだけで安心できるものです。

今回の僕の予想は、
「今後も認知症についてSPECTで鑑別を求められるぞ」
ということです。
実際、【108A38】(Lewy小体型認知症の問題)を見てみると、
ホントに出るかも…という気になってきます…!
http://qb-online.com/#/list/108A38

過去問演習では確実に足りないところなので、みなさんぜひ、
『病気がみえるvol.7』で画像をチェックしてください!
(Alzheimer型 → p.346、脳血管型 → p.349
Lewy小体型 → p.350、前頭側頭型 → p.351)

それでは今回はここまで!
気温がグッと下がって、風邪をひきやすい時期になりました。
体調管理はしっかりと!

次回もお楽しみに!

(編集部M.T)

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