[4~6年生向け]国試体験記★目的意識をもって参加しよう!ポリクリ中から国試対策
こんにちは,編集部A.Mです.
本日はポリクリを国試対策に生かした先輩の体験記をお届けします.
◇―◇―◇―◇―◇―◇―◇
目的意識をもって参加しよう!ポリクリ中から国試対策
(T大学R.Yさん)
国試の過去問題集に載っているvoice(※編集注)には,
ポリクリで見たから解けたといったコメントがときどきあります.
実際に国試の勉強をしていくと,
ポリクリをしっかりやっておいて良かったと思うことが多かったので,
どの様なことが国試対策につながったかをお話したいと思います.
ポリクリの醍醐味は,何といっても実際に体験出来るということです.
外来を見学させてもらった際には,様々な症例を見ることができました.
皮膚科では,実際の皮疹を沢山見ておくと印象に残り有利だと思います.
産婦人科の外来では子宮底長を測らせてもらい,
分娩の問題が解きやすくなりました.
また,入院中の患者さんを受け持たせてもらえるので,
疾患のイメージをとらえやすいです.
その疾患についてだけでなく,鑑別疾患を挙げる癖をつけると症候が整理され,
国試につながる勉強になると思います.
治療薬についてはなかなか手が回らないところです.
特に精神科においては治療薬がややこしいのですが,
患者さんと関連付けて覚えてしまうと楽でした.
自分で科を選択して回れる場合は,
苦手な科を選択して克服してしまうのも一つの手です.
私は酸塩基平衡がずっと苦手だったので腎臓内科を選択し,
その科の先生に教えてもらったら印象に残って間違えにくくなりました.
残念ながら,ポリクリ中に見た記憶のある疾患であっても,
検査や治療がわからずもどかしい気持ちになることもあります.
しかし,ポリクリ中に行ったことでこれは裏切らないと思うのが,
手技の練習です.
特にOSCEの範囲については試験前に勉強しますが,
「肝臓は吸気時に触知する」と文章で覚えるよりも,
実際にやってみてしまった方が断然早いです.
患者さんにお願いして,身体所見は出来るだけとらせてもらうにしていました.
また,点滴の問題でも,「外筒を進めて内筒を抜く」という文章で勉強するよりも,
何度か経験した方が忘れません.
ポリクリの空き時間に友人と練習したのが役に立ちました.
毎日気合を入れてポリクリするのは大変だし,体力的にきつい日だってあります.
ただ,せっかく1年以上かけてポリクリするなら,
主体的に目的意識を持って(例えば国試対策につなげるといった視点で)
参加するといいのではないかと思います.
◇―◇―◇―◇―◇―◇―◇
ポリクリは国試対策だけでなく,その先の研修にも有用です.
先輩研修医が働いている姿を間近に見れるチャンス!
自分がどんな風に研修するのかイメージがつかめますよね.
また,最近の国試では研修中に要求される知識を
問われることも多いので,国試対策の観点からも,
自分が体験することだけでなく,
研修医が行うことを見るのもオススメです.
しかし,慣れない病棟での実習中に
どんなところをポイントにみればいいのかわからない!
という方も多いのではないでしょうか.
そこで,5月末から「ポリクリと国試」を題材にしたメルマガを
お届けする予定です!
ポリクリを国試対策に生かすためには何に注目すればいいのかがわかります.
こちらもお楽しみに!
※編集注
voiceとは,『医師国家試験問題解説』の各問題の解説の最後に付記されている,
“解答時の考え方”,“解法・覚え方のコツ”など,
“国試的なアタマの使い方”がわかる先輩受験生からのアドバイス.
(編集部A.M)