[6年生向け]
国試体験記:苦手な産婦人科の克服法
こんにちは,編集部のT.Aです.
今回は苦手意識をもつ学生が多い産婦人科
に関する国試体験記をお届けします.
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苦手な産婦人科を克服!頻出範囲に狙いを定めた対策法
(T大学L.Yさん)
産婦人科は,小児科と同様に出題数も多く,苦手意識があると痛手
ですが,得意になれば得点源とすることができる科目です.
また,分娩経過や母体の変化,婦人科の腫瘍など,確実に出るところは
決まっていて,比較的勉強内容を絞りやすいのではないかと思います.
◇産科対策◇
産科については,必修においても正常分娩は必ず出ます.
正常を覚えなければ異常も分からないので,
多少時間がかかってもまずは正常分娩を覚えることが近道です.
BishopやApgarスコア,児頭下降度と児頭先進部の
位置との関係など病みえ産科のまとめ表や図は何度も
実際に手を動かして書くようにしました.
同様に,レオポルト法なども,手を動かして覚えていました.
実習中に模型を使って練習したことがあり,一度経験するとなかなか
忘れませんでした.
自分で勉強している最中には模型はありませんでしたが,
自分の手を動かすだけでもだいぶイメージが掴めました.
また,妊婦に使用してよい薬は限られているので,早めにまとめておくと
禁忌の勉強にもなって,一石二鳥で対策することができると思います.
レビューブック産婦人科は,国試で問われた箇所に下線が引かれており,
重要語句は赤字になっているので繰り返し国試で問われる部分が一目で
分かるようになっていました.
レビューブックで学んだ知識の確認として用いていたのがクエスチョン・
バンクで,当然初めは低い正答率でしたが,かなり知識が曖昧な段階から
とりあえず問題を解いていました.
同じ問題でも時間をおいて繰り返し解くことで苦手意識も薄れていったよ
うな気がします.
◇婦人科対策◇
私は個人的に,婦人科に苦手意識があり,特に癌の病期分類と治療法に
ついては,なかなか覚えきれませんでした.
そのため,自分のまとめノートに覚えにくいところを書き上げる作業だけ
をしておいて,後は割り切って毎回の模試の直前に詰め込むという作業を
繰り返しました.
一夜漬けの様な方法ではありますが,模試の度に繰り返せば,
さすがに定着してきます.
特に腫瘍の病理所見や超音波検査などの画像問題が出題されやすいので,
病みえ婦人科・乳腺外科やレビューブック産婦人科で画像の確認をして
おくとより安心かと思います.
産婦人科を放置したまま国試に突入することはできません.
いつかは克服しなければならない科目です.
模試の前に毎回見直し,少しずつでも暗記量を増やして,
積み重ねていくことが大切だと思います.