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[5年生・6年生]『QB』で一番コストパフォーマンスのよい巻は?

ご無沙汰してます.編集部 Mです.
今日はちょっとした小ネタです.

前回のメルマガで,国試の出題割合が掲載され,
「どの科が重要か」を示しました.
http://web-informa.com/benkyo/qb/20091002/

今回は,この各科の国試での出題割合と,
『QB』の掲載問題数およびページ数を一緒に見て,
改めて何科の勉強がコストパフォーマンス(CP)よいのか,
逆に何かの勉強がCP悪いのか,を考えてみたいと思います.

まず,過去5年(99回~103回)の国試における
各科の平均出題数を割り出してみました.

1回の国試500問中(99回と100回は530題の出題),
平均30題以上出題されたのが,
【循環器,呼吸器,神経,小児科,産科,公衆衛生】
これらがエース級ですね.

続くのが平均20問以上出題された
【消化管,肝・胆・膵,内分泌・代謝】
といったところ.レギュラー級です.

逆に平均出題数が10問に満たないのは
【中毒,麻酔,整形外科,放射線科】ですね.
(「その他」的な医学総論はのぞいて考えています)

このへんまでは前回のメルマガと,おおよそ同じような内容ですね.

で,この各科の過去5回分の平均出題数を,
『QB』の掲載問題数で割って100をかけてみました.

この数値が高ければ高いほど,
その科の『QB』に掲載されている問題数は少ない割に,
国試にたくさん出題される,
つまり,勉強の効率がよいというわけです.

今回はさらに,
「各科の過去5回分の平均出題数をその科の『QB』のページ数で割った値
も出してみました.
この数値が高ければ高いほど,その科の『QB』のページ数は少ない割に
国試にたくさん出題されるというわけです.

この,国試の平均出題数と『QB』の掲載問題数またはページ数の比,
つまり,国試と『QB』を相対的にみたコストパフォーマンスのよさを
ここでは,【 QCP 】 と呼ぶことにしましょう.

さらに,
『QB』の掲載問題数からみたCPのよさを 【 QCP-Q 】
『QB』のページ数からみたCPのよさを 【 QCP-P 】
とします.

QCP-Q=(平均出題数÷QBの掲載問題数)×100
QCP-P=(平均出題数÷QBのページ数)×100

これらを整理してみたのが,次の表です.
【 QCP-Q 】 の平均は7.00【 QCP-P 】 の平均は7.70ですので,
これを基準にして見てみてください.

 QCP
(クリックして画像を拡大)

メジャーでは,「呼吸器」「神経」がQCP高いですねぇ.
特に「呼吸器」.

昨年インタビューした受験生の方が
「呼吸器は,頻出の割りに『QB』が薄くCPよいから大好きです」
といっていたのですが,なんとホントにそうでした.

特に掲載問題が少ないわりに,国試での出題が多いわけですから,お得です.
過去問の類題も出やすいんではないでしょうか.

分量が多くて効率悪そうなイメージだった「神経」も実はCPはかなりいい.
掲載問題438問にして,国試での平均出題数は36.4.QCP-Q 8.31です.

もっと効率よさそうな「循環器」は,
掲載問題479問にして,国試での平均出題数は33.8.QCP-Q 7.06
実は「循環器」って,「神経」より『QB』の掲載問題数は多いのに,
国試の平均出題数は少ないんですね.
意外でした.

復習の時間が限られていて,苦手度合いが一緒なら,
「循環器」よりも「呼吸器」「神経」
ウェイトをおいて復習するのがいいかもしれませんね.

ただ,実際は,内科・外科の中のエース級,レギュラー級は,
勉強しないなんてことはないから,
CPにそこまでこだわる人は少ないと思います.

 
★ 内科・外科以外でCPがよいのは??

では,内科・外科以外の科はどうでしょう?
これらは,勉強する時間が限られてくるため,
CPが重要になってくるのではないでしょうか.

やっぱり効率のいい科を優先的にやっておきたいし,
優先的に復習したいですよね.

では,どの科が一番CPがよいか?

答えは,なんといっても「精神科」.群を抜いてます!
QCP-Q 10.40,CP-P 12.65,平均が7台だから,異常にCPいいです.

QCP-Q 10.40は王者「公衆衛生」をも上回る唯一の二桁台.
(「その他」的な医学総論をのぞく)
これだけ高いと,やれば確実に得点源にできるし,
過去問の類題も出やすいといえると思います.

マイナーやるなら(復習するなら),まず「精神科」から,ですね.
もちろん,マイナーの代表格,
「眼科」「耳鼻科」も安定してCPいいです(特に耳鼻科).

そして,KING「公衆衛生」.何せ平均出題数60.6問
内科・外科エース級のほぼ倍にのぼる出題数.これでCPが悪いわけがない.

「公衆衛生」だけに,1問あたりの解説は内科・外科に比べ圧倒的に少なく,
だいたいどのページも1ページ内に2~3問掲載されているため,
『QB』1ページあたりのCPがとてもいいんです.

「公衆衛生」はなんと,QCP-P 14.93
どれだけCPいいんだっていう話ですよ!

CPよい「呼吸器」の倍近く,
CPよくない「腎」や「血液」に比べると3倍とはいわないまでも,
2.8倍くらいの得点効率のよさ!
「公衆衛生」やらないでいったい何を勉強するんだ,というくらいですね.

 
★ CPが悪い科はどれ??

では,CP王者を見たところで,
逆に,ここからはCPが悪い科は何かをみてみましょう.

「麻酔」「放射」「整外」はおなじみの「出ない三銃士」.
極論,『QB』やらなくてもどうにかなるかもしれません(笑).
切るならこの3つが最右翼というのは有名な話.

でも,今回,QCPを調べてみて,それ以外に意外な発見があったんです.
ノーマークだった科が実はかなりCP悪いことが分かりました.

「婦人科」.ギネですよ.
(こんどやる産科医療ドラマ「ギネ」,
 よく考えたらギネって婦人科だから,なんか変ですよね…)

メジャー感がある「産科」に比べて,「婦人科」,かなりCP悪かった.
CPが平均よりちょっといいくらいの科,「眼科」と比べてみましょう.

「婦人科」は毎年平均で13~14題くらい出題されますが,
これは「眼科」も大体同じくらいです.
では,CPはどうなのか.

「婦人科」が,
掲載問題326問,ページ数312頁.QCP-Q 4.23  QCP-P 4.42
「眼科は」…,
掲載問題181問,ページ数171頁.QCP-Q 7.51  QCP-P 7.95

なんと,同じ平均出題数でも,「婦人科」は「眼科」より相当CPが悪いのです.
よく見たら,「出ない三銃士」のひとつ「整外」よりCP低いじゃん….

これって婦人科のせいじゃなくって,
メディックメディアの『QB婦人科』の編集が
無駄な問題まで入れてるせいなんじゃないの…??

なんて厳しいツッコミがでそうですので,ちょっとイイワケを.

『QB』は,過去10年の新しい問題を中心に編集し,
なるべくCPよく解けるよう工夫しています.
でも,古くても「解いておきたい」と受験生が思うような問題は残しています.

その代表格が「過去1題だけだけど国試に出た疾患」パターン.
こういう問題は,けっこう古くても,
国試のガイドラインにはその疾患の名前が書いてある限り,
何年か先に出題される可能性もあって,
削りにくいし,受験生は残して欲しがるものなんです.

婦人科は,特にこういう理由で削りにくく残した問題が多いという印象.
つまりガイドラインの項目数が多いわりに,
国試での出題は少ない科ともいえるかもしれませんね.

まあそれはさておき,
「婦人科」は,頻出である「産科」とあわせて勉強したほうが理解しやすいから,
「産科」はやるけど「婦人科」は別のときに後回しでやる,
っていう方法も取りづらく,かなりタチが悪い科といえます.
やらないわけにもいきませんが,
「婦人科」,少なくとも2周目は後回しにしてもいいのかもしれませんね.

 
…さて,今回はこうやって,
『QB』を解くうえでのCPのよさという,
やたらみみっちい視点で国試をみてみました.

普通,結局は全部勉強するんですけど,
国試対策まだあまり進んでない人,勉強する気が起きない人,
「全部やってる暇はない!どの科を切ろう…?」なんて悩んでしまう人,
(ホントはそうならないように今がんばることが重要なんですよ!)
ぜひ,この 【 QCP 】 の表を参考にしてみてください.

それでは,国試まであと4ヵ月ちょっと.
現役生は,ここから一気に伸びてきます.
模試の成績悪くてもポジティブに前向きに,
そしてCPよく国試対策やっていきましょうね!!!

 
(編集部 M)

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