[6年生向け]国試体験記:当日不安な「禁忌肢」,どう乗り切る?
こんにちは.編集部のK.Sです.
国試を今週の土日に控え,試験勉強はラストスパートにかかっていることと思います.
本番に向け,今日はみなさまの多くが気にしてしまう
「禁忌肢」にまつわるエピソードをお届けします
R.Tさんがお話ししてくれた,当日の「禁忌肢ではないか」という不安は,
実体験ならではのリアリティーがあるお話です…
ぜひ体験談を参考にしていただき,国試合格を勝ち取ってください!
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国試体験記:当日まで不安な「禁忌肢」,どう乗り切る?
(S大学R.Tさん)
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◆(直前期)本番前の禁忌肢対策
私は直前期こそ,「禁忌肢対策」に力を入れました.
そこで当日の話をする前に,直前期にしていた禁忌肢対策についてお話させてください.
まずはQBを解く中で,「禁忌」とあった箇所にその都度ピンクマーカーを引いて,
印象に残るようにしました.
なお,マーカーは正誤に関わらず引いていました.
たとえ勉強中に簡単と思えても,緊張している本番では難しく感じるかもしれないためです.
また,禁忌肢が関連しやすい事項については本文を○で囲む癖をつけました.
●既往歴(喘息,前立腺肥大,緑内障,ペースメーカー植え込みなど)
●服薬歴(βブロッカー,抗コリン薬など)
●その他(KやCr,Pltの値など)
こうしておけば選択肢を選ぶとき,禁忌肢に関わる事項が一目でパッとわかります.
特に知らなかった禁忌肢,間違えた禁忌肢については,
国試当日に持っていくまとめノートの最初のページに
「若い女性ではX-p,CT注意」など要点をまとめておきました.
こうすることで,当日の休み時間にも効率よく見直すことができたと思います.
◆(当日)「正解っぽいのに禁忌肢かもしれない…」という不安
国試当日は過度に緊張して,禁忌肢についても普段より考え過ぎてしまうものです.
私は2日目のある臨床問題で,自分では正解だと思う選択肢なのに
「もしかしたら禁忌肢ではないか」という考えがぬぐえず,
「禁忌肢を踏むくらいなら,安全な選択肢を選んで間違える方がましだ」
と考えて答えを変えました.
実はその後の解答発表によれば,最初に選ぼうとしていた選択肢が正解で,
結局,禁忌肢ではなかったのです.
とは言え,「もしかして禁忌肢を踏んだかも」と思いながら
それ以降の問題を解くよりは,
安全な選択肢を選んでおいて精神衛生上良かったとも思います.
試験中の自己採点である程度点数に余裕がある限り,
禁忌肢ではないかと不安に感じる選択肢は
「いっそ選ばない」という判断をしてもいいと思います.
(もちろん限度はありますが)
◆(当日)他の人のおしゃべりには惑わされないように!
当日の休み時間,禁忌肢の話や割れ問の議論をする人たち
(だいたい声が大きい…)が会場に1組くらいいます.
「禁忌肢を踏んだかも」という議論が試験会場で聞こえてくると,
「もしかして私が選んだのも禁忌肢だったのでは…」と不安をあおられてしまうものです.
私はそのような話が聞こえてきたら,
甘いものを食べながら「ふーん」と聞き流すようにしていました.
他にも
●休み時間にみると決めたまとめノートを見返す
●友達からの手紙を読む
…など,自分の世界を作るようにしていました.
終わってしまった禁忌肢のことなど,考えない方がいいです.
(考えても正直分からないものですから…)
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R.Tさん,ありがとうございました.
みなさんいかがでしたでしょうか?
やはり国試当日では禁忌肢がぐっと怖くなるようですね.
本番の気持ちを想像しながら,対策が行えたらよいと思います.
(冒頭に書いてもらったR.Tさんの直前期対策も,ぜひ参考にしてみてください)
メディックメディア一同,応援しております!
(編集部K.S)