[マッチング体験記]つれづれ病院見学のすすめ(A大学 Fさん)
A大学を卒業したFです.
私は初期研修先として,とりあえず大学病院を考えていたので,
大学病院,または大病院を中心に見学をすすめていきました.
大学病院だとマッチングでアンマッチになることは少ないと思っていたので,私にとっての病院見学は,見学自体が目的の病院見学だったようにも思います.
とにかく,医学生の病院見学は今しか経験できないことなので,積極的に病院見学に行ってみるのがよいでしょう.
いろいろと経験してみることがきっと今後の自分のためにもなるはずです.
1.病院見学を知る
まず,病院見学をしてみましょう.
「あまり早い時期から見学に行っても何やってるか分からないし,あまり意味ないよ」
などと言う人もいるかもしれませんが,私は早い時期から積極的に病院見学に行っていいと思います.
私は3年の冬が最初でした.
その時は地元の実家から一番近い研修指定病院でした.
何度も行ったことがある病院なので,なんとなく勝手が分かるし,出身地が近くと知れば病院の先生もよく接してくれるので,オススメです.
田舎で特に人気病院という訳でもなかったためか,見学申込みが希望日の1週間前ぐらいだったのにもかかわらず,快く受け入れてくれました.
何の臨床知識もなく,丸腰で伺ったんですが,最初はそれでいいと思います.
知らないことは丁寧に教えてくれますし,早い時期に見学に行くと,それだけでなぜかいろいろ褒められました.
ここでは,病棟業務や外来など病院の状況を実感することができました.
また,初めての医療者側としての病院体験は病院の裏側を知ったような感覚で純粋に楽しく,病院実習が好きになることもできました.
今後の勉強へのモチベーションにもつながりますし,ぜひみなさんにも早くに体験してほしいと思います.
2.病院見学を計画する
個人的に,病院見学はたくさん行った方がいいと思います.
自分は,トータルで4つの大学病院(出身大学を除く)と9つの市中病院を実際に見学しました.
効率よく見学をするために,計画は重要です.
でも,せっかく泊まりがけで遠方の病院を見学するなら,観光や,知人と合う時間も考慮して見学計画を立ててもいいと思います.
宿泊先確保も兼ねて夜間の救急当直もお願いする,というテクも.
実を言うと,遠方への病院見学では親しいセンパイや先生がいるから,周辺の観光がしたい,という裏目的もあったのです.
いつも一生懸命見学した後のお酒が美味しくて… (^^)
3.病院見学を実行する
実際の見学では,失礼のない程度で積極的に質問してみる,というスタンスで望むと良いでしょう.
下調べの段階で実際の見学を意識した質問を用意しておくと,先生と直接話できる機会に色々な話が聞けますよ.
1人の時間が持てたら,食堂や売店など,病院を色々と探検してみるのも楽しいです(迷子に注意).
4.さいごに
先に心に決めた病院があると書きましたが,色々な病院を見学して,あれこれ話を聞いたり比較したりしてみることで,心に決めた病院への理解も当然深くなります.
(いろいろ心移りして決めたならなおさらです)
そして,「その病院に行きたい理由」がだんだん固まってくるはずです.
マッチングの面接では必ず志望動機を聞かれるので,これはとても重要なことだと思います.
また,興味のある病院や診療科を複数見学しているうちに,自分が目指す医師像や,自己理解に関して考えることにもなるはずです.
みなさんも病院を通じて,自分を見つめ直して,最適な研修先を見つけていってもらえればと思います.
(A大学 F)