[6年生]必修対策は『QB必修2011』&『RB必修・禁忌』で決まり!! 必修特集2011(全5回)第1回:国試の鬼門『必修問題とは』

みなさん,こんにちは.
『QB 必修 2011』担当のM美です.

先々週お伝えした「104回国試不合格原因大分析 その2」の中で,
最大の不合格原因は“必修”ということが分かりました.

まだ読んでいないという方はこちらをクリック!
http://web-informa.com/benkyo/20101006-2/
(104回国試 不合格原因大分析 その2)

そこで今回は「必修特集2011」と題し,
メディックメディアがオススメする2本立て!

QB必修2011』と『RB必修・禁忌』を使った
必修対策の極意全5回に分けて紹介したいと思います.

『QB必修2011』⇒必修脳を鍛える!

『RB必修・禁忌』⇒知識の総整理!

前置きが長くなりましたが,
第1回では,必修問題で落ちる原因について
徹底分析していきたいと思います.

では第1回:国試の鬼門『必修問題とは』の始まり始まり~

☆必修落ちの3大原因☆

「不合格原因大分析」でもお伝えしたように,
“模試での成績はよかったのに,まさか自分が落ちるなんて…”
という不測の事態が起こりやすいのが,
そう「必修問題」です!

ではその「必修落ち」となってしまう大きな原因はなんでしょうか.
以下に3つ挙げておきます.

1)絶対基準が8割
⇒難易度に関わらず,これを下回れば不合格.
2)独特の出題傾向
⇒必修では『臨床的常識』が問われる!
3)普段あまり勉強しないテーマの出題
⇒法律関係,保健医療,医療面接,診察・手技など

☆絶対基準8割!
まず1つめ,「絶対基準8割」からいきましょう.

104回国試では不合格者の半数以上が必修落ちという結果でした.
その最大の原因の1つとして,必修問題は難易度にかかわらず
8割を下回れば不合格になるということが挙げられます.

必修問題の平均得点率は86%で合格ラインより6%分高いだけでした.
一般と臨床の得点率がボーダーラインより13~14%分高いことと比べると,
8割のカベ」は決して低くないことが分かります.

実際に「ギリギリで8割を超えた学生」や
必修削除で救われた受験生」もたくさんいました.

緊迫した試験会場,1点でも落とせない必修問題,
こうした状況では,どんなに模試の成績が優秀な学生さんでも
あっという間に8割を切ってしまうわけです.

☆必修独特の出題傾向!
次は,必修独特の問題傾向について.

必修独特の傾向といえるパターンにはいくつかありますが,
その中でも最も有名な『臨床的常識』についてみてみましょう.

ここで重要なのは「常識」というのは,
あくまで臨床医にとってのものであって,
実は臨床経験のない医学生は知らないことが多いということです.

ですから「必修問題は簡単だから大丈夫!」と考えるのは非常に危険なんです.

では実際に『臨床的常識』が問われた必修問題をみてみましょう.

【102F18】
8ヵ月の乳児.発熱を主訴に来院した.抗菌薬を服用しているが,4日間39℃台の熱が続いている.鼻汁,咳嗽,発疹および下痢は認めない.機嫌は不良であるが,水分の摂取はできている.白血球12,200.CRP 3.2mg/dl.
まず行うのはどれか.
a 浣腸           b 耳鏡検査           c骨髄検査
d 脳脊髄検査        e 心エコー検査

抗菌薬無効の乳児の発熱です.
この症例文だけでは診断はつきませんが,正解は『b耳鏡検査』となります.
決めては何かというと『まず行うのはどれか』ということになります.

実はこの問題,「まず」というキーワードがなければ,
髄膜炎を疑って『d脳脊髄検査』を行うのも間違いではないのです.
しかし,「まず」という問われ方をすると,
遭遇する頻度の高い「急性中耳炎」を疑い,
侵襲性の低い「耳鏡検査」を行うのではないでしょうか.

深読みしてしまう受験生は「小児の髄膜炎は見逃すとヤバい!?」と考えてしまい,
まんまと必修のワナにはまってしまうわけです.

こういった必修独特の問題に対する思考回路を,メディックメディアでは「必修脳」とよんでおり,次回で詳しく説明しますが,
必修対策には,この「必修脳」を鍛えるということが非常に重要となります.

☆普段あまり勉強しないテーマの出題
最後に必修で出題されるテーマについてです.

必修問題では医師に必要とされる法律や書類,医療面接,診察・手技,終末期ケアなどなど普段あまり勉強しないテーマからも出題されます.

実際に必修で出題された問題を例にみてみましょう.

【104C6】
診療所開設の届出先はどれか.
a 法務局   b 保健所        c 町役場
d 地区医師会 e 臨床研修指定病院

正解は「b保健所」となりますが,
正答率は60.8%とかなり難易度の高い問題でした.

この問題,選択肢に『知事』があれば迷わず解答できたかもしれません.
実際に,診療所開設の際には,開設後10日以内に都道府県知事へ届け出なければならないのですが,その窓口となるのが『保健所』です.

こういった問題は,イヤーノートを隅々まで勉強している学生さんでも,
知っていなくては手も足もでません

「NNT」,「PDCA」などを聞いてピンとくる受験生であれば問題ありませんが,
言葉の定義が曖昧だと貴重な1問2問を落としてしまうことになるのです.

合格基準が8割に設定されている試験では
その1問2問が命取りになってしまいます.

☆次回予告☆
以上の3つが「必修落ちの」大きな原因ですが,
具体的にどのように対策していけばよいのでしょうか.

メディックメディアでは
「独特の出題傾向」や「普段あまり勉強しないテーマ」を対策するには,
必修脳を鍛える!』ことと『必修ガイドラインを全網羅する』ことが重要と考えます!

というわけで,第2回では具体的に『必修脳の鍛え方』についてお伝えしていきます.
それではまた来週!
(編集部 M美)

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