[6年生]公衆衛生,実はこんなに国試に出る!?

6年生のみなさん,こんにちは.編集部のKです.

もう明日から12月です.国試まであと,2ヵ月半!
そろそろ手をつけなければならない科目があります.そう,「公衆衛生」です.

「えっ,でもまだメジャー終わってないし…直前で詰め込んで何とかするよ」

そういう方もいるでしょう.いいんです.
でも,公衆衛生が国試でどれだけのウエイトを占めるか,
今のうちに知っておきましょう.


◆ 一般問題に占めるウエイトに注目 ◆

国試で最も出題される科目,それは「公衆衛生」です.
「循環器」でも「神経」でも「呼吸器」でもありません.

公衆衛生は毎年だいたい60問程度出題されます.
国試500問のうち,12%を占めるわけです.

104回は若干多く,69問も出題されました(弊社基準によるカウント).
公衆衛生69問の内訳は,

●一般問題…40問!(一般全体の20%)

●必修問題…20問!(必修全体の20%)

●臨床問題…9問!(臨床全体の4.5%)

特に一般と臨床に占める割合が大きいことがわかります.

「でも,一般問題は1問1点だから,
1問3点の臨床問題,つまりメジャー科目のほうに
力を入れるのがお得ですよね?」

と言われる方がいるのですが,それは落とし穴です.
次の表で,国試の配点を復習しましょう.

医師国試では,(1)必修問題,(2)一般問題,(3)臨床問題が
それぞれ別々に採点されるんでしたよね?

この3ブロックについて,定められた基準
(必修問題は80%の絶対基準,
一般問題と臨床問題は60~70%の相対基準)
をすべてクリアして,はじめて合格となるわけです.

配点の表を見てもわかるとおり,
臨床問題は1問3点と高く見えるけれども,

結局600点満点で採点されるのですから,
200点満点の一般問題と,
実質的には1問の重さは全く変わらないのです.

(必修問題はその中の一般と臨床が合計されるため
臨床問題の比重が高くなります)

たとえ臨床問題で600点満点を取ったとしても,
一般問題で122点だったらあと1点足りず,涙をのむ…

逆に臨床問題378点,一般問題123点,
ほかの基準も満たしていれば,ギリギリでも合格!

医師国試は高得点を狙うのではなく,
バランスよくすべての基準をクリアする試験なのです.


◆ 最も「合格」と「不合格」の差がつくのも公衆衛生 ◆

ここでもうひとつ,公衆衛生の重さがわかるデータを見ておきましょう.

4,600人以上が参加した「104回国試採点サービス」のデータから,
「合格者」と「不合格」の平均得点数にどれくらいの開きがあるか,
科目別に算出しました.


(クリックして拡大表示)

この表,「不合格者分析」のメルマガで出てきたことがあるので,
見覚えのある方もいるかと思います.

「合格者」と「不合格」の点差は,問題数が多ければ開きも出てくるのですが,
公衆衛生はなんと10.3点差!

受かった人と落ちた人との差は,
公衆衛生を勉強したか,しなかったかにある,といっても過言ではないのです.

公衆衛生,苦手な方も多いと思います.
メジャー,マイナーは「医学」の勉強ですが,公衆衛生は「医療」の勉強.
いくら社会的に必要だと言われても,とっつきにくいですよね.

でも,実は勉強すれば得点効率の高い科目.
そして一度頭に入れてしまえば,早々消えることはないんです.

まだ本を用意していない人は,
今年版の「QB公衆衛生」「サブノート」を購入しておきましょう.必須です.

■QB公衆衛生2011
https://informa.medilink-study.com/wordpress/book/qb_pub.html
■サブノート2011
https://informa.medilink-study.com/wordpress/book/sn.html

この2冊を使ってどう効率よく勉強するか.
次回はそれをお話したいと思います.

 
(編集部 K)

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