[6年生]公衆衛生特集近年の国試でよく出ている問題とは!?(1)

みなさんこんにちは,D子です.

毎年国試の公衆衛生分野をみていると,
「あー,この手の問題,最近毎年出ているよなー…」
なんて思う問題も出てくるものです.

そこで今週から,
国試で特によく問われているものをご紹介していきたいと思います!
昨年ご好評をいただきましたので,
今年はそれに104回の内容や新規の項目を加えた
パワーアップ版でお伝えしていきたいと思います.

『QB公衆衛生』の何ページに載っているかも書いておいたので,
ささっと解いて確認してみてくださいね.

◆◆ 母子保健 ◆◆

まずは,母子保健で毎年出題される「児童虐待」の問題.
繰り返し何度も問われるポイントは,
「児童虐待を発見 ⇒ 児童相談所に通告(届出)」ということ!

ちなみに,『児童虐待防止法』6条では,
通告先を「福祉事務所もしくは児童相談所」としているのですが,
国試ではいつも「児童相談所」のほうが聞かれています.

101・102・103回では,
「癒合した肋骨骨折を認める」「表情に乏しい」「発育は標準以下」
などの児の所見から児童虐待を判断した上で,
医師の対応(児童相談所に通告)を問う症例問題として出題されています.

また,103回では「被虐待児の対応に関与しない施設」として,
104回では「高齢者虐待の通報先」として,
地域包括支援センターを選ばせる問題が出題されています.

「高齢者虐待を発見⇒市町村(が運営する地域包括センター)に通報」
ポイントなので,ぜひ合わせて覚えておいてくださいね.

(★『QB公衆衛生』p.251~254を解いて確認してみましょう!)

◆◆ 予防医学 ◆◆

予防医学では,ズバリ「一次・二次・三次予防」の違いが頻出です.
具体的には,

● 一次予防はどれか.
a 健康診断
b 理学療法
c 予防接種
d 人間ドック
e 機能訓練

というような問題です.(ちなみに正解はc予防接種)

過去によく問われているのが,

一次予防 = 予防接種
二次予防 = 健康診断
三次予防 = リハビリ

の組み合わせですが,他に何パターンも出題例があるので
『サブノート』p.184または『QB公衆衛生』p.207の
一覧表を確認しておきましょう.

ちなみに,101回では一次予防,
103回では三次予防を選ばせる問題が出題されています.

(★『QB公衆衛生』p.207~209を解いて確認してみましょう!)

◆◆ 高齢者保健 ◆◆

今,世間的にも注目度の高い「介護保険」
制度に関して,毎年必ず1問は出題されるので復習しておくべし!です.
また,症例問題でも毎年1問程度が出題されています.

まず,制度に関してですが,
要介護認定の申請先(市町村および特別区),
ケアプランの作成者(基本はケアマネだけど本人でもOK)などなど,
毎回よく違う問題を作るなぁ…と感心するくらい細々と聞いてくるので,
少なくとも過去問レベルは完璧に理解しておいてください!

特によく出るのは,
保険者(市町村および特別区)と被保険者(40歳以上のすべての国民が強制加入)
ですかね.この場で覚えちゃいましょう☆

 また,症例問題として,それぞれ介護状況の異なる患者に対しての
医師の対応を問われます.
判断のポイント2つもおさえておきましょう.

(1) 「特別養護老人ホーム」は,“常時の介護”を必要とするが
  “居宅で介護を受けることが困難”な者しか入所できない.
(2) 「要支援」では施設サービスを受けられない.

また,制度の問題,症例問題ともに,
103回以降「地域包括支援センター」という単語が
当たり前のように出てくるようになったので,
下のQBの問題で出方をチェックしておいてくださいね!

(★『QB公衆衛生』p.260~281を解いて確認してみましょう!)

来週に続きますー.

(編集部 D子)

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