[全学年向け]実は知らない?病気がみえるフル活用法!

こんにちは,編集Y.Kです.

この秋,『病気がみえる(以下,病みえ)』はvol.3糖尿病・代謝・内分泌(第5版),vol.8腎・泌尿器(第3版)が続々発行されます.

そこで今日は臨時号として病みえシリーズのフル活用法をご紹介します.

 

病みえを試験対策や授業のレポート作成のために使い込んでいる人,

疾患の概要を掴むために読む人,オリジナルノートづくりの参考にする人….

今日はそんな皆さんが病みえをもっと効率よく使うための4つのポイントをご紹介します!

 

病みえといえばイラスト・写真で見てわかる本のイメージですが,

これらのビジュアル表現を補って,更に活かすための文字情報にも工夫が凝らされているのです.

 

ぜひ,各ポイントを活用し,日々の勉強に役立ててくださいね.

 

【words & terms】

words & termsって何か,ご存知ですか?

words & termsは主に総論や各疾患の最初のページの左側にある語句解説です.

これ,何のために載っているか知っていますか?

「勉強に余裕がある人が+αの知識を知るためのものだと思っていました.

3年生の時にこの本は買ってたんですけど,5年生になるまで全く見てませんでした」(K大学Iさん)

なにぃー!!もったいない!

 

Words and Termsでは,解説文中に出現した語句をさらに詳しく解説しています.

決して,余裕がある人だけがみるレベルの高い知識ではありません.

むしろ初めて疾患を勉強するときに見てほしいところです.

また,解説文中に出現していなくても,他科では基本事項となる語句も解説しており,

その項目と関連のある知識をまとめて理解することにも役立ちます.

 

【intro】

疾患名のすぐ下にあるintro.

intro.と聞いてイメージできる通り,その疾患を端的に説明している項目です.

国試に出そうな重要なところは青字にもしていますよ.

「おまけ,みたいなイメージで全然見てませんでした」(N大学Tさん)

MINIMUM ESSENCEを読みたくて飛ばしてしまうかもしれませんが,それはもったいない!

でも,このTさんはその後intro.をうまく活用してテストを乗り切りました.

そのコメントをご紹介します.

 

「intro.はその疾患の説明が簡潔に示されているので,特に卒試・国試前はとっても重宝しました.

テスト前に循環器のintro.だけをざっと読んで,循環器疾患を一気に最終確認,みたいな感じで」(N大学Tさん)

intro.の特徴を活かした新しい活用法ですね.

 

【欄外英語・略語】

ページ最下部に「●日本語:英語フルスペル」のかたちで記載された欄外英語.

これ,どのように使っていますか?

「英語が好きなマニアが趣味で覚えるところ」(K大学Kさん)

なるほど,余裕のある好き者が好む場所という理解でしょうか….

なぜ英語を載せているか疑問に思うかもしれませんが,その理由は国試で英語問題が出るからです.

 

病みえシリーズでは,

●本文中に出現する略語のフルスペル

●英語表記も重要と思われる語

を欄外英語として掲載しています.

そのため,略語を追って確認してくのがオススメです!

略語が覚えにくくても,「このAはacute(急性)のAなのか」などと記憶するときに活用している人もいますよ!

 

【補足事項】

MINIMUM ESSENCEの下に記載されている「補足事項」.

どういう内容か,イメージありますか?

「詳しいことを書きたい先生のマニアックな知識が載っているところ」(K大学Kさん)

うーむ,字ばっかりだし,そう思う気持ちもわからなくはありません.

 

補足事項とは,MINIMUM ESSENCEや本筋の内容では記載できなかったけど,

覚えておいてほしい重要な内容を掲載した項目です.

国試対策にも使える情報や,差がつく知識を記載していることもありますよ.

その例を以下でご紹介します.

 

例えば,国試109A12の問題.

 

淋菌感染症について正しいのはどれか.

a 潜伏期間は10~14日である.

b 淋菌はGram陽性双球菌である.

c 膀胱炎として発症することが多い.

d クラミジアとの混合感染が90%にみられる.

e ニューキノロン系抗菌薬に対する耐性株が増加している.

 

答えはeで正答率は61.5%でした.

あまり正答率が高い問題とはいえませんね.

 

さて,ここで病みえの淋菌感染症の項(病気がみえるvol.6 免疫・膠原病・感染症 第2版 p.238)をみてみましょう.

補足事項5つ目に「大半の菌が…増加傾向にある.」という記載があります.

 

この問題で問われている

「ニューキノロン系薬に加え,第三世代セフェム系薬に対する耐性株も増加傾向にある」

という近年の動向もチェックしておけば,今後の国試にも対応できますね!

 

いかがでしたか.

普段何気なく見ている病みえ,実は文字ばかりに見えるところにも重要な役割があり,意味があるんです.

これを知って読むだけでも,いつもの勉強がグッと効果的になるかもしれません.

 

↓その他のポイントも以下で紹介しているので,ぜひチェックしてくださいね.

https://www.byomie.com/features/reason3/

 

(編集Y.K)

 関連コンテンツ

新着記事カテゴリー


 すべて

 国試

 CBT・OSCE

 動画・アプリ

 実習・マッチング

 研修医・医師

 コラム

 その他