第116回医師国家試験問題解説
[5~6年生]QBをノートに!変わり種体験記【115回医師国家試験】
天候も暖かく,半袖でも過ごしやすい気温になってきましたね.
さて,今回は,クエスチョンバンクをノート代わりにしていた方の変わり種体験記をご紹介します.
勉強法に悩んでいる方は,ぜひ参考にしてみてくださいね.
あなたはどこに情報を集約する?QBに集約してみた私の体験談
日本大学 F.Sさん
私は6年間部活やバイトを続けながら,勉学に励みました.
初めは勉強とそれ以外のことを両立することは難しかったです.
しかし忙しい医学生活の中で,勉強にはちゃんとついていきながら,部活やバイトや飲み会などの遊びも全部やりたい,という気持ちもありました.
そこで,「できるときに頑張る」というのをモットーにしたことで,楽しい大学生活を送ることができました.
6年生になってからは,コロナでずっと自宅に居ざるを得ず,部活などもできませんでした.
そのためおのずと勉強するしかないという環境になりましたが,結果的に6年の最初にしっかり勉強することができたことが,後々の成績の安定につながったように思います.
情報の集約先をQBにしてみた
国試対策の上で大切になるのは,
どこかに情報を集約し,それを何度も見直して自分の力にするということです.
●私のQB集約勉強法
私は最初,iPadを使ってGoodnoteのPDFに書き込むことで勉強していました.
しかし6年になってからは,QBをノートにしてビデオ講座の内容を書き込んだり,コピーしてまとめたりするようにしました.
こうすることで,紙のQBさえやれば自分のやったことの全てを復習できるようにしていました.
私は正直オンライン演習はスキマ時間にやる程度で,基本紙ベースでやっていたので,
QBオンラインの順位は下の方でした.(笑)
しかし紙のQBの分厚さは誰にも負けないと思います.(笑)
ぜひ参考にしてみてください.
●どうしてQBをノートに?
なぜ私がQBノートを作ったかというと,
やれば試験に受かると言われているQBに自分が勉強した内容も全てをまとめてしまえば,最強の復習ノートになると思ったからです.
QBにもともと載っていたまとめや解説を読み込みつつ,自分の勉強内容も書きこむことで,知識を体系化していきました.
国家試験に近づくにつれて直前の講座も出てきて,やらなければいけないことはたくさんありました.
その時も,学んだことはすべて自分のQBに落とし込みました.
卒業試験や模試で学んだことも書き込み,間違えた問題はコピーして貼りました.
最終的には,私が1年間学んだすべてのことがQBにつまっていました.
だから,試験直前はQBをひたすら見返しました.
1周目問題かそうでないかは区別することなく確認していきました.
「QBに集約」は少数派…でもどこかに情報を集約するのは大切
国家試験にむけて覚えることは膨大です.
受験生は,覚えては忘れての繰り返しを何度も重ね,最終的に仕上げて本番に臨むと思います.
紙のQBに情報を集約していくのは,作業的な部分も多く効率が悪い気もしてました.
しかし何度も復習することで,ひとつひとつの完成度を上げることができ,臓器別の知識を横にも繋げることができた,と思います.
私のように「QBに情報を集約した」という人は少数派かもしれません.
現に私の周りではiPadのGoodnotesで講義動画のテキストに情報を集約していくという人が多かったように思います.
やり方は人それぞれで自分に合った方法でいいと思います.
ただ,どこかに情報を集約して,何度も何度も見直しするという作業はとても大切だと思います.
人間は忘れる生き物だと念頭に置いて,
やったことを忘れてもがっかりせず,
最終的に完成させるために諦めずに何度も何度も復習して,
いろんな先生方の考え方を自分のものにできれば絶対受かると思います.
「こんなにもやったんだ」ということが,
自分の自信につながり,直前期の精神の安定にもつながります.
自分のことを,自分の信じたものを信じ抜いて最後まで走り抜けてください.
充実した時間を過ごそう
最後に,医学生の間は勉強はもちろん大切ではありますが,部活やバイトなど,他にもたくさんのことに挑戦してほしいと思います.
その中でうまく行かないことや,逃げ出したくなること,悩むことなど,いろいろな経験をすると思います.
しかし,まだ若いうちにたくさん揉まれる経験はとても大切だと私は思います.
私は6年間の中で,たくさんの人と出会い,たくさん悩んで成長していけたことを財産だと思っています.
皆さんもぜひ,充実した6年間を楽しんでください!