[4年生向け]本当にコストパフォーマンスのいいCBT対策とは? その2

◆医学部4年生~研修医まで繰り返し問われることとは?

編集部Mです.前回の続きです.
前回の記事はこちらをご覧くださいね.
http://web-informa.com/cbt/20110701-3/

さて,
CBT→実習→国試対策開始→マッチング試験→卒試→国試

の流れのなかで,基本的に繰り返し問われ続けること.

答えは当たり前ですが,「臨床」つまり,臓器別の総論・各論です.

例えば,内分泌であれば
(1)下垂体や甲状腺の解剖やホルモンなどの総論的知識
(2)下垂体腺腫やBasedow病などの各論的知識
が繰り返し問われるわけです.

そして,総論と各論では,各論,すなわち「病気の知識」の方が多く出題されるのです.
(神経や産科は例外的に総論的な知識もかなり問われますが)

例えば,2年生から4年生までの学習集大成ともいえるCBTは,基礎医学がかなり出題されるイメージも強いのですが,なんだかんだいって,基礎医学などの非臨床系の出題は35%程度にとどまります.
残り65%が臨床系の話で,なかでも疾患各論が最も多い.

臨床実習も,ベッドサイドが基本ですから,『病気がみえる』『イヤーノート』にまとまっているような,その科その科の各論的知識が最も重要となります.

医師国試はやはり各論が主役.
ガイドライン上は総論と各論は半々で出題されることになっていますが,総論の問題,特に総論の臨床問題は,結局は各論的知識で解く問題がほとんどですので,イメージとしては国試の65%は疾患各論の知識を使うとイメージした方がいいと思います.

卒試は大学にもよりますが,今は国試形式の試験を行う大学が多いので,国試と同様に考えればいいと思います.

6年の夏にあるマッチング試験は,傾向は病院によって異なりますが,はじめの「足切り用」として国試的な知識を問う試験を行うケースもよくあります.
就職試験で医学知識を問われるわけですね.

…そう.4年生のみなさんの場合,これから6年生の国試まで,ずっと様々な試験が続き,臨床系とくに各科の疾患各論を中心とした知識を問われ続けていくのです.
ちなみに研修以降も,内科系に進む人なら認定内科医試験がありますよ.

◆同じ時間を使うなら,基礎医学を軽めに,疾患各論を重めに

(1)臨床系(臓器別の総論・各論)は5年生以降も様々なイベントでずっと問われ続ける.
(2)CBTでも最も多く出題されるのは臨床系.なかでも各論が一番多い.

この点をおさえると,自ずとCBT対策のポイントが分かると思います.

ずばり,「疾患各論に優先的に時間を使うと,得点効率が高いだけでなく,マッチング試験や国試対策にも役立つために無駄にならない勉強ができる」のです.

臨床は出断範囲も問われる情報も多いから,単に得点効率だけを考えれば,保健医療論や一部の基礎科目の方がお得かもしれません.
でも臨床系のテーマ,とりわけ疾患各論は,CBT以降もずっと問われ続ける.
勉強が無駄にならないわけです.

このため,もし同じ時間を使うなら,基礎医学や公衆衛生系の演習よりも臓器別の総論・各論がよいというわけです.
これは基礎医学をやらなくていいということを言っているわけではありません.
あくまで優先順位の問題です.

だから,もし,CBT対策をする時間がない方は,
『クエスチョン・バンクCBT』の「vol.1基礎編」は後回しにして,「vol.2臨床編」,「vol.3臨床・連問編」を先にやってしまいましょう.
復習も時間が限られてきたら臨床系を優先するのがよいと思います.

今回は,CBT対策をコストパフォーマンスよく行うための基本の話をしました.
次回は,本当の意味でコストパフォーマンスのよいCBT対策を行ってもらうために,メディックメディア書籍がどういう工夫をしているかをお話したいと思います.
最後まで読んでくださってありがとうございました.

(編集部M)

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