新着記事

【5・6年生向け】QBで一番コストパフォーマンスが良い科目は!?

ご無沙汰してます.
編集部 S水です.

さて6年生は国家試験まであと4ヵ月を切りましたね.
5年生も実習が続くなか,そろそろQBを解き始めた人が増えてきたかと思います.

みなさん,国試対策の進行度はいかがですか?
どんどんQBを解き進めている友だちを尻目に,ドキドキしている方も結構いるのではないでしょうか.

国試対策の基本として「まず全体像を捉える」ことが
何よりも大切だということは,過去のメルマガなどで何度もお話してきました.
(まだ読んでいない方はぜひ以下の記事を御覧ください)
新・リンカクをつかんでから本気を出す国試対策 その1
新・リンカクをつかんでから本気を出す国試対策 その2
新・リンカクをつかんでから本気を出す国試対策 その3

今回は,みなさんがより効率的に国試対策ができるよう,
もうちょっと各論的に「いま自分がどの科目をやるのが効率的なのか」
という面から分析した記事をお送りします.

題して「QBで一番コストパフォーマンスが良い科目は?」

これは,近年の国試での科目別出題割合と,
『QB』の掲載問題数およびページ数を一緒に見ることで,
改めて何科の勉強がコストパフォーマンス(CP)よいのか,
逆に何かの勉強がCP悪いのか,を考えるというお話です.

まず,過去5年(101回~105回)の国試における科目別の毎年の出題数と平均出題数を割り出してみました.


(クリックして画像を拡大)

1回の国試500問中,平均30題以上出題されたのが,
【循環器,呼吸器,神経,小児科,公衆衛生】
これらがエース級ですね.

続くのが平均20問以上出題された
【消化管,内分泌・代謝,産科,精神科】
といったところ.レギュラー級です.

逆に平均出題数が10問に満たないのは
【中毒,麻酔,整形外科,放射線科】ですね.
(「その他」的な医学総論はのぞいて考えています)

で,この各科の過去5回分の平均出題数を,
『QB』の掲載問題数で割って100をかけてみました.

この数値が高ければ高いほど,
その科の『QB』に掲載されている問題数は少ない割に,
国試にたくさん出題される,つまり,勉強の効率がよいというわけです.

今回はさらに,
「各科の過去5回分の平均出題数をその科の『QB』のページ数で割った値
も出してみました.

この数値が高ければ高いほど,
その科の『QB』のページ数は少ない割に
国試にたくさん出題されるというわけです.

この,国試の平均出題数と『QB』の掲載問題数またはページ数の比,
つまり,国試と『QB』を相対的にみたコストパフォーマンスのよさを
ここでは,【 QCP 】 と呼ぶことにしましょう.

さらに,
『QB』の掲載問題数からみたCPのよさを 【 QCP-Q 】
『QB』のページ数からみたCPのよさを 【 QCP-P 】とします.

QCP-Q=(平均出題数÷QBの掲載問題数)×100
QCP-P=(平均出題数÷QBのページ数)×100

これらを整理してみたのが,次の表です.
【 QCP-Q 】 の平均は6.97,【 QCP-P 】 の平均は7.16ですので,
これを基準にして見てみてください.


(クリックして画像を拡大)

メジャーでは,「呼吸器」「神経」がQCP高いですねぇ.

特に「呼吸器」
掲載問題355問にして,国試での平均出題数は32.6,QCP-Q 9.18です.

昨年の105回国試受験生の何人かが
「呼吸器は,頻出の割に『QB』が薄くCPよいから大好きです」
といっていたのですが,やっぱりホントにそうでした.

特に掲載問題が少ないわりに,国試での出題が多いわけですから,お得です.
過去問の類題も出やすいんではないでしょうか.

分量が多くて効率悪そうなイメージだった「神経」も実はCPはかなりいい.
掲載問題448問にして,国試での平均出題数は37.2,QCP-Q 8.30です.

また,国試での出題がとても多い印象がある「循環器」は,
掲載問題476問にして,国試での平均出題数は32.8.QCP-Q 6.89

実は「循環器」って,「神経」より『QB』の掲載問題数は多いのに,
国試の平均出題数は少ないんですね.
意外でした.

復習の時間が限られていて,苦手度合いが一緒なら,
「循環器」よりも「呼吸器」「神経」
ウェイトをおいて復習するのがいいかもしれませんね.

ただ,実際は,内科・外科の中のエース級,レギュラー級は,
勉強しないなんてことはないから,CPにそこまでこだわる人は少ないと思います.

★ 内科・外科以外でCPがよいのは??

では,内科・外科以外の科はどうでしょう?
これらは,勉強する時間が限られてくるため,
CPが重要になってくるのではないでしょうか.
やっぱり効率のいい科を優先的にやっておきたいし,
優先的に復習したいですよね.
では,どの科が一番CPがよいか?
答えは,なんといっても「精神科」.群を抜いてます!
QCP-Q 10.37,CP-P 12.20,平均が約7点だから,
異常にCPがいいですよね.
QCP-Q 12.20も王者「公衆衛生」とその他的な「医学総論」を除けば
唯一の二桁台.

これだけ高いと,やれば確実に得点源にできるし,
過去問の類題も出やすいといえると思います.
マイナーやるなら(復習するなら),まず「精神科」から,ですね.
もちろん,マイナーの代表格,「眼科」「耳鼻科」も安定してCPいいです
(特に耳鼻科).
また近年は「泌尿器科」もCPが良くなってきました
そして,KING「公衆衛生」.何せ平均出題数61.4問!
内科・外科エース級のほぼ倍にのぼる出題数.
これでCPが悪いわけがない.

「公衆衛生」だけに,1問あたりの解説は内科・外科に比べ圧倒的に少なく,
だいたいどのページも1ページ内に2~3問掲載されているため,
『QB』1ページあたりのCPがとてもいいんです.

「公衆衛生」はなんと,QCP-P 13.74
どれだけCPいいんだっていう話ですよ!
CPのよい「呼吸器」の倍近く,
CPのよくない「腎」や「血液」に比べると3倍近い得点効率のよさ!
「公衆衛生」やらないでいったい何を勉強するんだ,というくらいですね.

★ CPが悪い科はどれ??

では,CP王者を見たところで,
逆に,ここからはCPが悪い科は何かをみてみましょう.
「麻酔」「放射」「整外」はおなじみの「出ない三銃士」.
極論,『QB』やらなくてもどうにかなるかもしれません(笑).

切るならこの3つが最右翼というのは有名な話.
でも,今回,QCPを調べてみて,それ以外に意外な発見があったんです.
ノーマークだった科が実はかなりCP悪いことが分かりました.
…それは「婦人科」

メジャー感がある「産科」に比べて,
「婦人科」,かなりCPが悪かった.

CPが平均よりちょっといいくらいの科,「眼科」と比べてみましょう.

「婦人科」は毎年平均で13~14題くらい出題されますが,
これは「眼科」も大体同じくらいです.
では,CPはどうなのか.

「婦人科」が,
掲載問題317問,ページ数313頁.QCP-Q 4.61  QCP-P 4.66
「眼科」は…
掲載問題181問,ページ数187頁.QCP-Q 7.29  QCP-P 7.06

なんと,同じ平均出題数でも,「婦人科」は「眼科」より相当CPが悪いのです.
よく見たら,「出ない三銃士」のひとつ「整外」よりCP低いじゃん….

これって婦人科のせいじゃなくって,
メディックメディアの『QB婦人科』の編集が無駄な問題まで入れてるせいなんじゃないの…??
なんて厳しいツッコミがでそうですので,ちょっとイイワケを.

『QB』は,過去10年の新しい問題を中心に編集し,
なるべくCPよく解けるよう工夫しています.
でも,古くても「解いておきたい」と受験生が思うような問題は残しています.

その代表格が「過去1題だけだけど国試に出た疾患」パターン.
こういう問題は,けっこう古くても,
国試のガイドラインにはその疾患の名前が書いてある限り,
何年か先に出題される可能性もあって,
削りにくいし,受験生は残して欲しがるものなんです.

婦人科は,特にこういう理由で削りにくく残した問題が多いという印象.
つまりガイドラインの項目数が多いわりに,
国試での出題は少ない科ともいえるかもしれませんね.

まあそれはさておき,
「婦人科」は,頻出である「産科」とあわせて勉強したほうが理解しやすいから,
「産科」はやるけど「婦人科」は別のときに後回しでやる,
っていう方法も取りづらく,かなりタチが悪い科といえます.

やらないわけにもいきませんが,
「婦人科」,少なくとも2周目は後回しにしてもいいのかもしれませんね.

 

…さて,今回はこうやって,
『QB』を解くうえでのCPのよさという,
やたらみみっちい視点で国試を分析してみました.

普通,結局は全部勉強するんですけど,
国試対策まだあまり進んでない人,勉強する気が起きない人,
「全部やってる暇はない!どの科を切ろう…?」なんて悩んでしまう人,
(ホントはそうならないように今がんばることが重要なんですよ!)
ぜひ,この 【 QCP 】 の表を参考にしてみてください.

 

次回はさらに時間のない6年生に,
ギリギリ国家試験合格のテープを切るための
裏ワザ的なお話をします.お楽しみに.

それでは,国試まであと3ヵ月とちょっと.
現役生は,ここから一気に伸びてきます.
模試の成績が悪くてもポジティブに前向きに,
そしてCPよく国試対策やっていきましょうね!!!

(編集部 S水)

同シリーズの書籍・関連書籍

関連する記事

カテゴリー