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[低学年向け]【体験記】『病気がみえる』おすすめの使い方

本日お届けするのは,『病気がみえる』(通称『病みえ』)を医学部6年間フルで使い倒した先輩の体験談です.
『病みえ』を買ってはみたものの,どんなタイミングで,どんなふうに使用したらいいんだろう…?と悩んでいる方,ぜひ読んでみてくださいね!


『病気がみえる』おすすめの使い方
(昭和大学 K.Yさん)


みなさんこんにちは.新学期も始まって,いろいろな教材を買い出す人も多くいらっしゃることと思います.教材といえば,日本全国の医学生が購入する,『病みえ』シリーズがありますね.
でも買ったはいいものの,どうやって使えばいいんだって思っている方もいらっしゃると思います.そんな方のために今回は『病みえ』の個人的なおすすめの使い方を伝授したいと思います!

大学の講義・学内試験に使え!

授業が少しずつ始まっていると思いますが,みなさんは大学で初めて医学を習ったとき,どう感じました?「難しいな…」「量多いな…」こう感じた人も少なくないと思います.ポイントがどこで何が大切なのか,膨大な医学を前に初学者はつまずきやすいものです.
そんなときに『病みえ』を活用してほしい!
『病みえ』は各巻ごとにかなりの分量があり,学生に求められる知識はおおよそ網羅されています.
大学の講義や,講義でもらう資料だけでは分かりにくかったり,肝心の学内試験の問題が解けなかったりすることがあります.なかにはマジで何を言っているのか分からないような初見殺しの授業をされる先生もいらっしゃって途方に暮れることも…
講義でわからないことが出てきたときに『病みえ』の分かりやすい絵や図表をみることで,講義の内容だけでなく+αのポイントまで理解することができます.また,学内試験の過去問をみてよく分からないなと感じることがあった際に,『病みえ』を辞書的に用いることでその疾患や病態が勉強できると思います.仮に『病みえ』に載っていない情報が出てきた際には,どうせ誰も分からない,と割り切ることもできます.
こんな使い方をすることで,私は学内試験を乗り越えてきました.

OSCE前の対策に使え!

4年生になると臨床実習に参加するためにCBTと実技試験であるOSCEを受験します.
CBT対策にはもちろんのこと,実はOSCEにも使えてしまうのです!
手技や身体診察は現場で体験しないとなかなか身につきにくいのですが,『病みえ』シリーズの『診断と手技がみえる』にはOSCEで求められる手技や身体診察が丁寧に解説されており,試験前は私も友人もこれを参考にしてOSCE対策をしてきました.
試験本番はすごく緊張しますが,『診察と手技がみえる』に載っている診察や手技の流れをていねいに行えば合格は固いといえるでしょう.

マッチング・卒業試験対策に使え!

6年生の夏ごろになると,病院の就活(マッチング)や大学の卒業試験が始まりますよね.
マッチングは病院によっては筆記試験が課されるところもありますが,多くの医学生が使う国試対策用の講義動画や国家試験の問題のレベルから逸脱するような出題内容が出ることがあります.卒業試験でもしかり.そんなときにも『病みえ』を辞書的に使ってみるのが有効でしょう.
過去問をみて,「あれ,この疾患ってなんだっけ?」となったらとりあえず『病みえ』です!

『病みえ』のここがイマイチ!

初めに“学生に求められる知識はおおよそ網羅されている”と豪語したものの,注意は必要です.
『病みえ』は改訂にどうしても時間がかかってしまうため,情報が随時最新のガイドラインに準拠しているのかは自分自身でチェックする必要があります.病態などのベースの知識を身につけたら,本当にこの内容が現在のガイドライン的に正しいのか,自分で調べてみるとより一層知識に深みが出るのかもしれませんね.

私はこんな感じで大学6年間を通して『病みえ』を活用してきました.
これから医学を学び始めるみなさまの力に少しでもなれれば幸いです!

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