[6年生向け]時間がない受験生必見!! 国試 捨てる技術!!(1)

こんにちは.編集部のMです.
国試までもうあと3ヵ月を切りました.後半戦が始まりましたね.

順調に対策している人なら,『QB』1周目が終わったり,
マイナー,公衆衛生,必修対策を意識しはじめたりしているかもしれません.

でも,やっと卒試も終わって秋からようやく本格的に『QB』を解き始めたという人も実は結構いるはず.
間に合うか心配ですか?
大丈夫.間に合いますよ.

これからはじめる,という人は,まず,
過去に「リンカクをつかんでから本気を出す国試対策」という記事がありますので,
これを参考にしてみてくださいね.
新・リンカクをつかんでから本気を出す国試対策 その1
新・リンカクをつかんでから本気を出す国試対策 その2
新・リンカクをつかんでから本気を出す国試対策 その3

「リンカクをつかんでから本気を出す国試対策」は,
早くから国試対策をしている人から,わりと時間がない人まで,
ある程度広い層に参考にしてもらえれば,と思って書いた記事でした.

さらに前回,
「クエスチョン・バンクで一番コストパフォーマンスが良い科目は?」
という記事を書きました.

『QB』の掲載問題数やページ数と,
その科の国試での出題数を比較し,
CPの良い科と悪い科を分析してみたものです.

で,今回の記事は,いわばこれらの続編.
ほんとにほんとに時間がない人のための,国試最短距離突破法です.

題して「国試 捨てる技術!」


昨年も配信したメルマガですが,例年大好評なため,今年も再放送版で送信いたします.
(前回の105回国試を踏まえて、僅かに内容を改編しています)
これは,医学部在籍でありながら,
医師とはまったく違う進路を志すようになり,
某難関試験突破を第一目標にしつつも,
医師国家試験も受験したというKさんのインタビューです.

Kさんは,国試対策の勉強をはじめたのが冬.
もともとの学校の成績もかなり下のほうだったとのこと.

にもかかわらず,第一志望の試験も,医師国家試験も,
一発で両方合格されました.

Kさんはどうやって国試対策をしたのでしょうか?
メディックメディアの近くのレストランでインタビューしてみました.


◆◆ キーワードはコストパフォーマンス!

――学校の成績はどうだったの?

K:
成績表の7~8割は「可」です.
3年生のときなんか,ほとんどすべてのテストで再試験になり,
留年しかけました.
退学しようとも思いました(笑).
たぶん学年のなかで最下層だったと思います.

――それはやっぱり医師とは違う別の進路を考えていたから?

K:
そうですね.医学部に入ったのはいいものの,別にやりたいことができて…
だから医学部の勉強に身が入らなかったんです.

で,そのまま別の試験を受けるための勉強をはじめたので,
ほんとに医学の勉強をしないままに6年生の秋になりました.
医学部自体は卒業しようって思っていたので卒試の勉強はしましたが,
国試の勉強には全然手がまわらなかったです.

――『QB』もやってない?

K:
10月が終わった時点で,
『QB』は内分泌の一般問題を4分の1終わっただけでしたね.

――そこからどうやって合格レベルまでもっていったの?

K:
まず考えたのが,65%を確実に取るということ.
合格最低限までもっていけばいいんです.
だって,国家試験は高得点を取ることが目的ではありませんから.

キーワードは「コストパフォーマンス」です.
ここでは,コストとは勉強に費やす時間のことを指します.
つまり,僕は国試対策をする時間がほとんどなかったから,
短時間で得点効果の高い科目を徹底的に勉強し,
そうでない科目は切ったんです.
◆◆ マイナー対策は『QB必修』のみでいきました

――具体的にいうと?

K:
まず『QB』を並べてみましょう.
多いですね.うんざりしますね.
だからうんざりしないように,
まずマイナーは新品のまま片付けてしまいましょう.
そのほうが中古で高く売れます.

――あーっ,それはかんべんしてくださいっ!!
そもそもマイナーは重要じゃないですか!

K:
えっ!まさかっ!!と不安に思いますよね.
たしかに「マイナーが重要じゃない」っていうのはマチガイ.
マイナーはコストパフォーマンスのいい科目といってもいいと思います.

でも,『QB』マイナーを解くのが「コストパフォーマンスがいい」かというと,
それはちょっと違うと思うんです.

――マイナー対策は『QBマイナー』を使わないってこと?

K:
そうです.もう一度,最初に戻りましょう.
国試に受かるには,

(1) 必修8割
(2) 禁忌肢を3問以上選択しない
(3) 一般問題を一定基準以上突破→例年だいたい65%
(4) 臨床問題を一定基準以上突破→例年だいたい65%

ですよね.
この4基準を確実にクリアすることを徹底するんです.

このなかで一番怖いのは必修.
必修はカンタンっていうけど,
8割を確実に取るっていうのは,かなり壁が高い.

だから,冬から国試対策をした僕がはじめにやったのは,
『QB必修』を徹底的に解くということでした.

必修っていうのは,医療面接みたいに必修独自のテーマもあるけど,
大半はメジャー,マイナー,公衆衛生のエッセンスで構成されている.
普通の一般問題や臨床問題の勉強にもなるわけです.

それに禁忌肢がでるのも,基本的には必修.
だから,まず必修を徹底的にやるということは,
必修8割をとれる力をつけると同時に,
残りの2,3,4の合格基準に関係する力もある程度つけられるんです.

――つまり,マイナー対策は『QB必修』でやるってこと?

K:
そうです.具体的に眼科を例に挙げましょう.
白内障や緑内障,糖尿病性網膜症なんかは,
眼科のエースみたいな疾患ですね.
これらを学ばないで国家試験に臨んだら,きっと落ちます.
でも,これらはみんな必修対策のなかで学べるんです.

――確かに,マイナーって,出題範囲数が多くない中で,
眼科だったら白内障や緑内障,糖尿病性網膜症みたいに
重要疾患は結局ほぼ毎年出さないといけないから,
マニアックな疾患ってメジャーに比べて出にくいよね.

K:
そう,その「重要な疾患」,「毎年出る疾患」っていうのが
必修のガイドラインに基本的に入っている疾患なんです.

だから,マイナーを勉強しないんじゃなくて,
重要な毎年出そうなテーマを選んでマイナー対策をやることが,
「コストパフォーマンスがいい対策」ということになる.
それが結果的に『QB必修』をやるということなんですね.

――つまり,まず一番怖い必修対策をする.
その中で一般,臨床,禁忌肢対策はもちろん,
マイナー対策もやるってことだね.
あと,救急なんかも必修でかなり対策できるね.

K:
基本的にはそうですが,一番重要なのが必修であっても,
必修だけやればいいということではありません.

さっき国試の合格基準を4つ示しましたが,これを別の言い方に直すと

1 メジャー65%
2 マイナー65%
3 公衆衛生65%
4 ただし必修に出るものは80%
5 禁忌肢は3問以上選択しない

という感じにもできますね.
マイナーは,各科で「繰り返し出題される」疾患数が少ないために,
必然的に必修対策をしっかり行えば,
普通の一般・臨床での得点も65%に到達しやすい.

でもマイナーが『QB必修』のなかで十分できるのに対して,
メジャーはそうはいかない.
出題されうる可能性が高い疾患の数が多い.
必修対策だけでは到底太刀打ちできないですね.

——

(第2回に続きます)

 

 

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