[新刊]3年連続大改訂! 『イヤーノート2013』発売中!
発売されてから少し時間がたちましたが…
『イヤーノート 2013』が絶賛発売中です!
なんと,3年連続大改訂!
…というか,今までは大改訂,小改訂を交互に行ってきましたが,
今後は,年々速くなる医学の進歩のスピードについていくため,
毎年改訂を行っていきます.
今後,毎年,イヤーノートは進化していく予定です.
どうぞよろしくお願い申し上げます.
さて,そもそも『イヤーノート』とは何なのか.
5年生になったら買わなくてはいけないらしい….
(実際,5年生時に購入している方が70%なんです)
先輩がみんな持っている….
そろそろ買わなきゃやばいのか….
5年生にとっては,そんな認識でしょうか.
先輩みんなが持っている『イヤーノート』ってそもそも何なのでしょうか.
ひと言で言えば,内科・外科の辞書のようなもの.
ある先輩はこう言っていました.
「1冊になんでも載っているので,ちょっと調べたいときに便利です.
こんなにまとまった本は他にないですよ.」
「授業にもいつも持っていっていました.
先生の言ったことがわからなかったときとか.
授業,実習,卒試勉強,国試勉強で得た知識を
イヤーノートに書き込みました.」
「それぞれの段階での知識が積まれていって,最後まで役に立ちましたよ.
実は,研修医になっても役立っています」
授業や実習で「この疾患,なんだっけ?」というときの
辞書として使いつつ,さらに知識を自分で加えていって,
手放せない『自分のイヤーノート』に育てていってください.
紹介はこのへんにして,大改訂した今回の改訂ポイントをお話します.
今回の改訂ポイントは,
◆105回国試までの内容を網羅
105回国試までに問われた内容は青字になっています.
過去の国試で問われたことは,今後また問われる可能性があります.
イヤーノートの青字は要チェック!
◆最新の疾患治療ガイドライン,診断基準に沿い,内容を更新
疾患治療ガイドラインは,毎年,
診断基準や治療法が最新,最良のものに更新され,
何らかの疾患ガイドラインが改訂されます.
2011年に変更になったものは,
●B型肝炎
●C型肝炎
●バセドウ病
●ネフローゼ症候群
●腎細胞癌
●救急診療指針
…などなど,多くのガイドラインが改訂されました.
これらのガイドラインに沿って,イヤーノートも全章刷新しました.
◆D,G,H,I,J,L章大改訂
2011年にガイドラインが変更になったものは,全疾患で改訂されていますが,
ガイドラインが変更されていなくても,D,G,H,I,J,L章については構成を見直し,大幅改訂しました.
今回は,G(血液)章について,改訂ポイントをお話します.
●「白血球系の異常」の項目の順番をWHO分類に沿って入れ替え
ある血液内科の先生にこう言われました.
「慢性リンパ性白血病と悪性リンパ腫を全く違う疾患として
勉強してしまう学生が多い.」
…はい.前版のイヤーノートまで「白血病」と「悪性リンパ腫」で
大項目を分けていました.全く異なる疾患のように見えてしまいます.
慢性リンパ性白血病(CLL)と悪性リンパ腫は全く異なる疾患なのではなく,
同じリンパ系腫瘍です(急性リンパ性白血病,多発性骨髄腫も同じ仲間です).
これらは腫瘍化した細胞の分化段階と,主に増殖する場所が異なるのです.
‥え?常識である?スミマセン.今回,イヤーノートはその常識に沿いました!
まず,どの分化段階で異常が起こるのかを,導入部分で示してあります.
そして,「急性白血病」,「骨髄系腫瘍」,「リンパ系腫瘍」と大項目を立て,
悪性リンパ腫の後ろに慢性リンパ性白血病が並んでいます.
それぞれを関連付けて学べるようになりました.
これは,最近FAB分類から移行してきている
WHO分類にも沿う順番になっています.
●「造血幹細胞移植」「輸血」「貧血」
「白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫」大改訂
ほぼ全ページ改訂してあるのですが,
今回は特に「急性白血病」について.
前版までは,「急性白血病」の1項目で全て記載してあったものを,
「急性白血病総論」・「急性骨髄性白血病」・「急性リンパ性白血病」の3項目に分け,
それぞれ記載しつつ,参照ページで,相互に確認もできるようになっています.
わかりづらい治療法についても,導入として
このような図を入れることによって,全体像がつかみやすくなりました.
「白血病がずっとわからなかったけど,これでわかるようになった」
という,医学生の声もいただいております.
大充実のG章,ぜひ,見てみてください!
次回はD(代謝・内分泌)章の改訂ポイントをご紹介します.
(編集部W)