[6年生向け]『RB必修・禁忌』改訂第2版 好評発売中! 必修特集 第5回:『RB必修・禁忌』第2版の改訂ポイント

みなさんこんにちは.
『RB必修・禁忌』担当のS水です.
金木犀が香る季節です.いつの間にか,秋が始まりましたね.

さて,全5回の必修記事も今回で最終回.
今回は,10月5日に発売されたばかりの『レビューブック必修・禁忌』第2版の改訂ポイントについてお伝えしていきます.


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前回お伝えしたとおり,この本は必修項目の出題ガイドラインに含まれる内容を,出題傾向に合わせて1冊にまとめたものです.
『QB必修』での問題演習で実践力=“必修脳”を鍛えながら,『RB必修・禁忌』で出題範囲を確認して全体像を掴む.
この両輪が回れば必修対策は万全です.
そして今回が第2版となる本書では以下の様な改訂が加わりました!

◆『レビューブック必修・禁忌』第2版の 2大改訂ポイント

1.平成25年版国試出題ガイドラインに合わせて,内容を大改訂!!

2.「1stアイコン」と「症候チャート」で必修問題のポイントをキャッチ!!

以下でそれぞれ説明をしていきます.

1.平成25年版国試出題ガイドラインに合わせて,内容を大改訂!!

今春に発表された国試出題ガイドラインでは,必修に新しく加わった項目が多数ありました.
大きなところでは「遺伝子関連検査」「小児の行動」
さらに各論から移動してきた「放射線治療」など,
これらの項目は107回国試以降,新たに出題される可能性があります.
必ず押さえておきたい内容ですね.

本書の改訂にともなって,これらの追加項目に対応できるよう,新しい記載を加えました!
さらに,初版発売以降の105回・106回国試で問われた内容を踏まえて,
既存の内容にも大幅改訂を加えています.
次の107回国試でも,この本が必ず役に立つはずです!

 

2.「1stアイコン」や「症候チャート」で必修問題のポイントをキャッチ!!

近年の国試の傾向として,プライマリケアや初期救急をテーマとした問題が増えてきていることは,これまで何回もお伝えしてきたとおりです.
また,必修問題は「医師としての基本的姿勢を含めた基本的診療能力を主題として出題する」とガイドラインにあるとおり,これらの問題,とくに初期救急についての問題が数多く出題されています.
106回国試では必修問題100問中で13問が救急をテーマとした設問でした.
ちなみに国試全体(500問)でも救急の問題は34問と,
科目別ではトップクラスの出題数となっています.
こうした国試の傾向を受けて,第2版では2つの新コンテンツを搭載しました.

①1stアイコン
必修の中でも臨床問題においては,ただ診断や治療薬を選ばせる問題ではなく
「まず行うべき検査」や,「現時点での処置」といった,
プライマリケア・救急的な問われ方が多く目立ちます.

そこで本書では,必修ガイドラインに含まれる疾患のなかで,「緊急的な処置や検査が必要となる疾患」については1stアイコンを付けて目立つようにしています.
例えば胃食道静脈瘤から一部を抜粋しましたので,みてください!


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レビューブック必修・禁忌 p.301

食道静脈瘤における,2ケースの状況下での治療について記載してありますね.
中でもより緊急的な出血時のケースでは,最優先に行われる「出血性ショックの処置」に1stアイコンをつけて目立たせてあります.

このアイコン,実は前回の版でもあったものでしたが,
前版では「第一選択薬」や「もっとも一般的な治療」についてもアイコンをつけていました.
ですが前述のとおり,近年の国試の傾向に合わせて,今回の改訂では「まず行うべき検査・処置」に特化してアイコンを付けております.
今後の国試でも,この1stアイコンがある場所に必修で出題されるポイントが潜んでいるはずです.

 ②症候チャート
また同様に,必修の出題ポイントの一つに,「身体所見や診察を通じて,患者に潜む危険な疾患を疑うことができるか」というものがあります.
またその疾患を「見逃さないために確認するべき所見」についても問われることがあります.医学全体のプライマリケア重視の流れを受けてか,
国試においても象徴的な問題が近年出題され続けています.

例えば以下の問題を見てください.

106H3

急性冠症候群で認められる胸痛の特徴はどれか.

a 悪心を伴う.
b 部位が移動する.
c 1週間以上持続する.
d 圧迫によって増強する.
e 深呼吸によって増強する.

 

正解はaの悪心を伴う ですが,この問題は非常に必修らしいと思います.
「胸痛を主訴に来院した患者に対して,急性冠症候群を見逃さないような問診ができますか」と受験生に聞いている問題ともいえます.
こういう問題は,出題委員のうち総合診療や救急の専門医が大幅に増員された近年の必修問題ではどんどん出てくると予想されます.

そこで,今回の改訂で新たに追加したコンテンツが「症候チャート」です.
以下のチャートを見てください.


(クリックして画像を拡大)

これは「主要症候」の章にある「胸痛」の項目(p.128)についているチャートです.
「胸痛」を主訴に来院した患者に対して,「必ず疑わなくてはいけない疾患」といったら何でしょう.
速やかに緊急処置が必要な緊張性気胸心筋梗塞はもちろん,大動脈解離肺梗塞も絶対に見逃せない疾患ですよね.
これらを見逃さないために「確認すべき所見」と疑った後に「まず行う検査や処置」をまとめたのがこのチャートです.
ほかにも「意識障害」「ショック」「頭痛」などにもこのチャートを追加しています.

さらに疾患名が赤シートで消えるように作ってあるので,各症候に対して疑わなくては行けない疾患を何回も確認することができます!

 

大改訂でさらにパワーアップした
『レビューブック必修・禁忌』第2版は只今好評発売中です!!

「傾向を掴んで効率良く必修対策を終えたい!」「必修は怖いから,試験の直前まで確認したい」といったアナタは特にお勧めなので,
ぜひ書店で手にとってみてください.

今回で全5回の必修特集もおしまいです.最後まで読んでくれて本当にありがとうございました.

これまで,部活や臨床実習が忙しくて国試対策をあまりしてこなかった受験生たちも,例年,秋からは本気モードに入ります.
本格的なシーズンが始まりますが,体に気をつけて対策を進めていってくださいね.

(S水)

 

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