[新刊]『病気がみえる vol.9 婦人科・乳腺外科』改訂3版 発売中!
こんにちは.編集部Mです.
前の記事にもありますが,
『vol.4呼吸器(第2版)』
『vol.9婦人科・乳腺外科(第3版)』
『vol.10産科(第3版)』と,
改訂版3冊が発売されました!
買ってくださった方々から、読者ハガキがたくさん届いています。
この場を借りてお礼申し上げます!
WEB立ち読みはコチラ↓から.
http://www.byomie.com/products-4.html
http://www.byomie.com/products-9.html
http://www.byomie.com/products-10.html
さて,今日は、『病気がみえる vol.9 婦人科・乳腺外科』の改訂ポイントについて
お知らせします.
【最新情報にupdate!】
●2013年1月までに発行されている各種ガイドライン・取扱規約などを反映しました.
●それ以外にも,新しい知見を盛り込みました.
特に大きく修正したのはコチラ↓
①女性ホルモン
②月経,月経の異常,無月経
③多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
④子宮内膜症
⑤子宮体癌・子宮頸癌
⑥卵巣腫瘍
⑦婦人科手術の基礎と術式
⑧不妊症・不妊治療
⑨乳癌
新たに追加された章はコチラ↓
①婦人科一般診察
②症候
③不育症
こういった改訂点の中から,ちょっと,内容を紹介しますね.
【女性ホルモンや月経がさらに分かりやすく!】
まず,①女性ホルモン ②月経,月経の異常,無月経.
もともと,「わかりやすい」と評判だった『病みえvol.9』の婦人科内分泌の章.
今回は,国試過去問題を見直しながら,さらにポイントが明確になるよう再編集しました.
国試過去問をみながら原稿を紹介しますね。
102B33
正しいのはどれか.
a 卵胞数は思春期に最大となる.
b 原始卵胞は卵とそれを取り囲む多層の顆粒膜細胞とからなる.
c 原始卵胞から1次卵胞への発育にFSHが必須である.
d 成熟卵胞には卵胞腔が存在する.
e 排卵直前には卵胞の直径は約5mmになる.
答え,わかりますか?
今回の改訂で加えた図版を一つ見てみましょう.
これをみれば,bが×,dが○,eが×であることがすぐ分かりますね!
『vol.9 婦人科・乳腺外科』と『 vol.10 産科』は,国試対策の本として売りだしてはいませんが,
実はココだけの話,この2冊,『QB』に掲載されていた国試過去問は,すべてチェックして国試が解けるかどうかを検証して制作しているんです.
だから,近年の国試は『病気がみえる』でほとんど解けるようになっています.
しかも,最新国試107回は,『vol.9 婦人科・乳腺外科』・『vol.10 産科』第3版の制作作業が終了したあとに実施されましたが,
実際に出題された産婦人科問題34題を検証してみたところ,
33問が『vol.9 婦人科・乳腺外科』・『vol.10 産科』第3版の2冊で解くことができました!
正答率97%です.
解けなかったのは,解答が割れた悪問1問だけ.
これからの国試にも,十分使えると思います.
【婦人科腫瘍は取扱規約・治療ガイドラインを反映!】
⑤子宮体癌・子宮頸癌,⑥卵巣腫瘍なども大改訂.
例えば子宮頸癌は,細胞診の分類を,「クラス分類」から,
国際的に主流になっている「ベセスダ分類」に改訂し,
臨床進行期分類も0期を除外した最新のものに改訂しましました.
子宮体癌や卵巣腫瘍も同様に最新情報に変更.
さらに卵巣腫瘍では,より臨床現場で使いやすい書籍にするため,
治療,特に「化学療法」についての情報を拡充しました!
上皮性卵巣癌で最もよく行われる「TC療法」について,
投与する薬の名前だけではなく,
投与スケジュールや投与時の注意点,副作用がわかるようになりました.
副作用は出現時期,症状,対応が1つの表にまとめてあり,
イラストで症状がイメージしやすくなっているので,
患者さんへの説明にも使っていただけると思います.
また,最近の医師国試では疾患の診断や治療法の名前だけではなく,
「患者さんの抱える問題に対する正しい対応はどれか」という視点で,
より実践的な内容が問われることが多くなっています.
そういった視点からも,ぜひ目を通していただきたいページです.
【注目の生殖医療が大改訂】
国試より難しい学内試験がある大学の方に朗報!生殖医療分野が充実の大改訂です.
まずは不妊症はページ数が倍増して内容がグレードアップ.
そして近年注目されている不育症を新章として追加しました.
最新107回国試でも,難易度こそ高くないものが多かったですが,
高齢妊娠や卵子の老化など,
いま社会で注目されているテーマに絡めた出題が多数みられただけに,
1回は目を通しておきたいところですね.
【新しく追加された章が実習で活躍します!】
『病気がみえる』といえば臨床実習で携帯する本の定番.
だからこそ,もっとお役に立てるように,「診察」「症候」を追加しました.
ぜひ臨床実習の前に読んでくださいね!
【乳癌も最新情報に更新】
婦人科だけでなく,乳腺外科も手を抜かずに改訂しましたよ!
特に,現在主流になっている免疫組織学的方法(ホルモン受容体やHER2が発現しているかどうかを調べる)による治療薬の決定は,陰性・陽性の写真を示しながら解説.
どんな成書よりも分かりやすくしたつもりです.
他にもたくさんご紹介したいポイントがあるのですが,これくらいにしておきますね.
次回は『病気がみえる vol.10 産科』の改訂ポイントをご紹介します.
最後まで読んでくださってありがとうございました.
(編集部M)