[6年生向け]国試体験記直前期の自分をコントロールするには?~大小ノルマの使い分け~ (T大学 Nさん)
こんにちは,編集Aです.
昨年の国試受験生が残してくださった『国試体験記』を紹介する企画,
今日はA.Nさんの直前期対策を紹介します.
国試まで昨日でちょうど2ヵ月を切りました.
どのように勉強を進めていけばよいか迷っている方,
この記事に自分へのノルマの課し方のポイントや
直前期の過ごし方のポイントがたくさん詰まっていますので
ぜひ参考にしてくださいね.
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直前期の自分をコントロールするには?
~大小ノルマの使い分け~
(T大学 A.Nさん)
◆まずは勉強計画!~大きなノルマと小さなノルマ~
国家試験の勉強に本腰を入れたのは
12月に入ってからのことでした.
まずは,残された2ヵ月間という時間で効率よく成績を上げるために,
優先順位を決め,勉強計画を立てることにしました.
国家試験対策では,継続することによって力がつく分野と,
まとめて学習することで理解が深まる分野があります.
そこで私は,毎日コツコツすすめていく小さなノルマと,
1週間毎の大きなノルマを決めて学習を進めました.
<例>
・小さなノルマ→12月は毎日『QB公衆衛生』を1章または2章ずつ解き,
『サブノート』を読む.
・大きなノルマ→今週は循環器と腎を復習する.
このようにノルマ設定をすることで,
今日は体調が優れないなぁ…というときには
最低でも小さなノルマだけをこなすようにし,
大きなノルマは明日にまわすというフレキシブルな勉強ができました.
どのような試験についても言えることですが,
継続することが何よりも難しいと思います.
どうすれば国家試験本番まで,
エネルギー切れすることなく勉強を継続できるか.
それを考えた上での勉強計画をオススメします.
◆12月:“キーワードを連想できない”をなくしていく
12月は,メジャー科目や産科・小児科の
復習に時間を費やしました.
この時期は一般問題で思うように点数が伸びず
知識不足が明らかだったので,
各科目の重要疾患を中心に細かい知識をつけるため,
『QB』で問題を解きつつ『イヤーノート』を再確認する,
といった学習をしました.
しかし,すべての問題において同様に時間を割いていては
到底終わりが見えません.
ポイントは,問題を解いていて
「疾患から連想できるキーワードが少ない」と感じたものを
重点的に学習することです.
単語の暗記だけではすぐに忘れてしまうので,
理由付けをして覚えることが重要です.
最初は理由付けをするために時間がかかりますが,疾患に対する理解が深まるので
他の問題に応用することができるようになり,
結果的に時間を短縮することができます.
◆1月:時期を区切り,弱点を1つずつクリアする
1月はさらに時間を有効に活用すべく
3つのブロックに分けて学習計画を立てました.
・上旬→マイナー科目をまとめて復習
・中旬→『回数別』4年分を解く
・下旬→マイナー科目の苦手分野を再復習し,
『データ・マニュアル』で産科の正常分娩と小児科の発達の分野を
重点的に学習
また,1月を通じて,『QB必修』と『QB公衆衛生』を
毎日少なくとも1章ずつ解くことをノルマとしました.
メジャー科目に触れる機会がぐっと減るので,
回数別や必修問題の主要疾患を学習する際には
知識の漏れがないか確認しながら解くように心がけました.
◆2月:多くのノルマは設けず
ノルマをやりきれなかったという気持ちで国試本番を迎えたくなかったので,
あまり多くのノルマを設けませんでした.
『回数別』で,不安だった問題を確認し,
予備校の直前講座のテキストをやり込むことに徹し,
朝から集中して学習できる習慣をつけるように心がけました.
以上が,私が実践した国試直前期の過ごし方です.
重要なことは,エネルギー切れしない勉強ペースを保つことです.
自分のピークを国試本番に持ってくることを意識しながら,
継続できる勉強法を見つけて乗り切ってください.
(T大学 A.N)