[6年生向け]国試体験記『回数別』問題集で 焦る気持ちを整える(G大学 Aさん)
こんにちは,編集Aです.
昨年の国試受験生が残してくださった『国試体験記』を紹介する企画,
今日はJ.Aさんの直前期対策を紹介します.
気持ちが焦ってしまいやすい国試直前期の勉強法と
当日のアドバイスをくださいました.
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『回数別』問題集で
焦る気持ちを整える
(G大学 J.Aさん)
国試の範囲は膨大で,
出題範囲を一覧すると途方に暮れてしまいます.
僕は『QB』を中心に勉強していましたが,
国試直前になるほど思わぬ課題や不安要素が急に出てくるので,
どんなことにも動じることがないように,余裕をもって
自分が信じたことを貫き通すよう心がけました.
◆『回数別』でモグラ叩き状態から脱する
10月まではメジャー科対策が中心ですが,
それ以降は公衆衛生やマイナーも本格的に勉強しなくてはなりません.
特に年が明けると,公衆衛生やマイナーが気になり,非常に焦ってしまいました.
しかし,公衆衛生やマイナーを勉強していると,今度はメジャーが気になる….
そんなモグラ叩き状態に陥りかけていました…
そこで僕は,年明けから
『回数別医師国家試験問題』を中心に勉強しました.
年毎の問題集を使うと,重要な診療科を各々の出題数に応じて
自然に網羅できるうえ,
問題の傾向がつかめるからです.
1月中に3年分の『回数別』を2周解き,
それに加えて『QB』と,模試で間違えた問題を一通り復習しました.
◆問われた内容の周辺情報にも注意
特に注意したのは
「正解率が低い問題」と「画像や特有の単語のみで解ける問題」です.
前者は,次回にもう少し簡単にして出題されることが予想され,
後者は,もう少し難しくなって出題されると思われます.
なぜなら,過去問3年分で目に付く,同じような問題は
過去に正答率が悪かったり,
画像から診断,または診断から治療,というように
同じ疾患を扱っていても問われ方が異なっているからです.
このことに気付いてからは,過去に問われたこと以外の内容に関しても
『イヤーノート』や『レビューブック』『病気がみえる』を使って
一歩でも深く,勉強するようにしました.
また,『回数別』を力試しとして直前に解く人も多かったのですが,
僕の場合は,復習する時間がなくなるのでよくないと思い,
1月中に過去3年分を解くように計画しました.
◆期間中は集中できる体調・環境づくりを
いよいよ迎えた国試当日.
一日目から予想以上に疲労があり,体力回復がとても重要でした.
そのため休憩中はほとんど頭を休めていました.
しかし,国家試験では同じような内容が次の試験に出ることがあるので,
余裕のある人はわからなかったところを復習するのがいいと思います.
一日の試験が終わってホテルに帰った後は,
勉強は最小限にし
(出題された内容で気になるところのみを調べたりしました)
できるだけ頭も体も休めました.
直前に勉強したことが一つ当たるより,
試験での集中力を維持してミスをしない方が
差引プラスになると思ったからです.
実際,3日目の試験でケアレスミスが一番出やすいそうですが,
自分としてはミスを最小限に抑えられたと思います.
国試本番はケアレスミスをしないことが
最大の得点アップの秘訣といえるかもしれません.
◆最後に
国試直前の1,2ヵ月は
焦ってなかなか勉強が捗らないときもあると思います.
適度に気分転換をして,とにかく勉強を「続ける」ことが
重要だと思います.
自分が愛用してきた書籍やノートなどを使って,自信をもって乗り切ってください.
(G大学 J.A)