[4年生向け]『クエスチョン・バンク CBT 2015 プール問題 vol.1~4』発売中!本当にコストパフォーマンスのいいCBT対策とは?その5

CBT受験を控えた皆さんこんにちは,
編集部のFです.

5回連載でお送りする「本当にコストパフォーマンスのいいCBT対策」
今回は第5回です.過去の記事はこちら↓
その1 http://web-informa.com/books/20140512/
その2 http://web-informa.com/books/20140513-2/
その3 http://web-informa.com/cbt/20140523/
その4 http://web-informa.com/cbt/20140526/

*****

◆過不足なくナットクできる解説

前回は,『クエスチョン・バンクCBT』(以下,『QB CBT』)の青字について
お話しましたが,コストパフォーマンスという点ではより重要なポイントがあります.
それは,『QB CBT』には解説が過不足なくちゃんと入っているということ.

皆さんも大学受験のときに経験したことがあると思いますが,
問題集や模試などの解説を読んでいるときに,
各選択肢が何で○なのか,何で×なのかが,しっかり書いていないとか,
この問題の補足解説にこの図を入れてほしかったのに「ないじゃん!」って
思ったりすることがありませんでしたか?

医学の問題集でもそれはよくあります.
解説執筆者の数が多い分,解説の良し悪しのばらつきも大きいかもしれません.

こういったことがないよう,『QB CBT』は執筆者の原稿を医学生がチェックして,
わかりにくい,解説が足りないと思われる箇所については,
執筆いただいた先生に修正や加筆の依頼・提案をしています.

だから,解説が「過不足なくポイントをついている感じ」に仕上がりやすいのです.
解説だけでなく,問題に関連するまとめや図表などを掲載している
「基本事項」「補足事項」も,学生のリクエストをできる限り反映しています.

こうした工夫によって,ただ解説がわかりやすいだけではなく,
1つの問題で類題や応用問題にも対応できる知識がつくようにしたい,と考えています.

これが『QB CBT』における「コストパフォーマンスの良さ」の特徴の一つです.


◆繰り返し効果で記憶の定着率を上げる

もう一つ,「コストパフォーマンスの良さ」を意識した特徴があります.

『QB CBT』には,第3回で紹介した『レビューブック』シリーズや,
『病気がみえる』,そして『イヤーノート』の参照ページが記されています.
これは,解説の補足としてそれぞれの本の対応箇所を示しているわけです.

例えば病態生理は,選択肢の解説だけだと十分に理解できないことがありますね.
そういう時に,『病気がみえる』のリンク先を参照すれば,
すぐに『病気がみえる』で病態生理が確認できるというわけです.
この参照,できるだけやってみてください.

問題演習をきっかけとして,『病気がみえる』や『レビューブック』を見直すと,
そのページを見た回数が蓄積され,記憶が定着しやすくなるためです.
また,周辺知識も合わせて目を通しておくと,知識が広がります.
そういう知識が,CBTや国試で出題されたりするんですよね.

また,『QB CBT』は『病気がみえる』や『イヤーノート』の図版を,
数多く転載しています.
これも,『病気がみえる』で見た図版を『QB CBT』でもう一度見る,
『QB CBT』で見た図版を『イヤーノート』でもう一度見る,
というように繰り返すことで,記憶の定着を狙っているのです.

『QB CBT』の『病気がみえる』などへの「参照ページの明示」+「図版の転載」.
他書にはない大きな特徴として,使うたびに効果を実感できると思います.

『病気がみえる』など,せっかく買ってもらった本があれば,
CBT対策に連動するようにして,役立つ機会を増やしたい…
そういう意味でのコストパフォーマンスの良さですね.

国試版の『QB』も同様に,『病気がみえる』や『イヤーノート』の図版を,
数多く転載しています.
医学生の皆さんの4~6年生ライフにおける記憶の定着に,
地味ですがささやかに貢献していきたい,そんな感じです.


◆基礎医学も「臨床重視」

最後に,基礎医学にも触れておきましょう.
基礎医学ですが,あえて『病気がみえる』をお勧めします.
疾患各論だけでなく,解剖・生理など基礎の内容がまとまっているためです.

『病気がみえる』は,単に病気を解説するだけでなく,
基礎と臨床を結び付けてビジュアルで表現することを意識しています.
例えば解剖の章でも,解剖図の横に解剖図に対応する臨床画像を配置して,
その解剖が臨床で役立つことがすぐに意識できるようにする,
といったところにこだわっています.

こうした編集は,実習で役に立つ他,CBTでも有効と考えています.
臨床実習の仮免許試験であるCBTは,
基礎医学でも特に臨床に役立つことを出題したい(これ重要ですよ!).
だから,解剖を聞くときに解剖図ではなく,
あえて正常の造影像やMRI像を使って出題する,というようなことがあるわけです.

被殻の場所を答えさせる解剖の問題が,
脳のイラストではなく,MRIで問われる…なんてCBTでも国試でもよくあります.

実際,『病気がみえる vol.7 脳・神経』では,
臨床でその解剖知識が重要になるということが実感できるように,
大脳基底核の解剖の章では,解剖図の下に対応するMRI画像をつけるなど,
多彩な工夫を凝らしています.
実は,こういうレイアウトを決めるとき,
「CBTで的中させたい」と思いながら決めていたりするんです.

ちょっと脱線しましたが,重要なのは,
基礎医学も,臨床で重視されそうなテーマを意識しておくと,
CBTの得点が上がる可能性があるだけでなく,
臨床実習以降も必ず自分のためになるということです.
こういう勉強の仕方が,本当の意味で,
「コストパフォーマンスのいい」基礎医学対策だと考えます.

『病気がみえる』は値段も教科書の中では破格のはず.
いろんな意味でコストパフォーマンスがいいのではないでしょうか.

ちなみに,『QB CBT vol.1 基礎編』には,
「Lecture」という基礎医学のまとめページがついていて,
これがなかなか好評です.

「細胞小器官」「酸塩基平衡」「クエン酸回路」「発生」など,
読者アンケートで要望が多かった基礎医学の18テーマを,
図版やイラストを多用し,かみくだいて解説しています.
ぜひ一度,目を通してくださいね!


◆まとめ

さて,最後にCBT対策お勧め勉強法をまとめます.参考にしてくださいね.

『QB CBT』は時間がなかったら「vol.2 臨床前編」「vol.3 臨床後編」「vol.4 連問編」を先にやる.「vol.1基礎編」は後でよい.
『QB CBT』はvol.1~4を必ず復習する.時間がなければvol.2~4を優先.
復習したら「vol.5 最新復元問題」をやる(2014年秋発売予定).
参照ページを使って『病気がみえる』などもチェック.周辺知識を増やす.
電車の中などでは『レビューブック』を活用.
基礎医学では,臨床に直結しそうなものを意識的にチェック.

ついでに問題集の解き方も触れておきます.CBTだけでなく,国試対策でも同様です.

●問題集全範囲をなるべく早く1周し,試験の全体像をつかむ.
●自信を持って正解できた問題には○,間違えた問題には×,正解できたが自信がなかった問題に△を付けておく.
●復習として2周目を行う.時間がなければ×と△の問題だけやる.
●間違えた問題を反復し記憶を定着させ,全問自信をもって解けるようにする.

それではこの連載もこれで終わりです.
とにかくお伝えしたかったのは,
CBT対策を単に高得点を狙って闇雲にやろうとするのではなく,

(1)勉強時間
(2)得点効率
(3)記憶の定着
(4)CBT以降でも役に立つように!

の4つの観点からみて,
本当の意味でコストパフォーマンスのいいやり方を考え,挑んでほしいということ!

転送は自由ですので,CBT委員の方は説明会代わりにご利用ください.
最後まで読んでくださった方,ありがとうございました.

(編集部F)

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