[新刊・改訂]『サブノート2015』『QB公衆衛生2015』10月17日発売!国試における公衆衛生の立ち位置とは?
こんにちは,編集部のT.Fです.
前回は『サブノート』と『QB公衆衛生』の簡単な紹介をしました.
http://web-informa.com/books/20141014-3/
(前回の記事はこちら)
国試での公衆衛生の出題数は,毎年約60問.
循環器,呼吸器,神経などのメジャー分野をおさえダントツの1位です.
分量もそれなりにあるので,
「ギリギリで追い込みをかけたけど間に合わなかった…」
なんてことにならないようにしましょう.
ただ,やはり暗記モノなので,基本的には直前対策が有効です.
合格した皆さんの先輩の多くが,1~3週間といった短期間で対策をしています.
でも,公衆衛生が国試においてどんな位置を占めているのか,
今のうちにそれだけでも知っておけば,後々の対策にだいぶ余裕を持てると思います.
今回はその辺りのお話をします.
◆一般問題に占めるウエイトに注目
108回国試では,公衆衛生は63問が出題されました.
(小社基準によるカウント)
この63問の内訳は以下の通りです.
必修問題:15問(必修全体の15%)
一般問題:41問(一般全体の20.5%)
臨床問題:7問(臨床全体の3.5%)
特に一般問題に占める割合が大きいことがわかります.
「一般問題は1問1点だから,1問3点の臨床問題が多い
メジャー科目などに力を入れた方がお得では?」
と思うかもしれませんが,それは間違いです.
次の表で,国試の配点を復習しましょう.
別々に採点される必修問題・一般問題・臨床問題の3つについて,
定められた基準をすべてクリアして国試合格!となるわけです.
(必修問題は80%の絶対基準,一般問題と臨床問題は例年60~70%の相対基準)
臨床問題は1問3点と一見高く見えますが,
結局600点満点で採点されるのですから,
200点満点の一般問題と実質的には1問の重さは全く変わらないのです.
(必修問題はその中の一般と臨床が合計されるため,臨床の比重が高くなります)
108 回の国試では,一般問題のうち41 問(20.5%)が公衆衛生でした.
108 回では一般問題の合格基準が130/199(65.3%)でしたから,
特に一般問題において,公衆衛生の影響が非常に大きいことがわかります.
たとえ臨床問題で満点を取ったとしても,
一般問題で129点だったらあと1点足りず,不合格…
逆に臨床問題397点,一般問題130点で,
他の基準も満たしていれば,ギリギリで合格できます.
国試は高得点を狙うのではなく,
バランスよくすべての基準をクリアする試験なのです.
◆一般問題だけでなく「必修臨床」も要注意
公衆衛生は一般問題に多い,というのは事実ですが,
実は近年,臨床問題でも公衆衛生の出題が増えています.
公衆衛生の臨床問題というとイメージがわかないかもしれませんが,
「異状死体の届出」「死亡診断書の作成」
「高齢者の症例で介護保険のサービスを選ぶ」
「精神科の症例で社会復帰施設を考える」といったものです.
普通の臨床問題ならば,先に述べたように1 問の重さは
一般問題と変わらないのであまり気にしなくてよいのですが,
注意したいのは「必修問題の中の臨床問題」です.
必修問題は一般1 点,臨床3 点がそのまま足されるので,
配点の差が大きく影響するのです.
108 回の必修では公衆衛生が200 点中21 点を占めました.
例年と比べると割合は減りましたが,合格ラインが8 割の必修問題の中で,
公衆衛生が多く出題される傾向は,今後も続くと思われます.
一般問題・必修問題ともに,
公衆衛生は決しておろそかにできない科目であることがわかります.
★次回予告★
公衆衛生は苦手な人が多いですよね.
いくら社会的に必要だと言われても,とっつきにくいのではないでしょうか.
でも,勉強すれば得点効率は高い科目です.
国試での重要度も高いとなれば,勉強しない手はありませんね.
30年以上の歴史と実績を誇る,
公衆衛生対策のバイブル『サブノート』と『QB公衆衛生』.
確実に,かつ効率良く合格レベルに達するためにも,
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『サブノート2015』
https://informa.medilink-study.com/wordpress/book/sn.html
『QB公衆衛生2015』
https://informa.medilink-study.com/wordpress/book/qb_pub.html
多くの6年生が12月~年明け頃に
公衆衛生対策を始めています.
『サブノート』と『QB公衆衛生』を使ってどのように勉強するか?
次回,それをお話したいと思います.
(編集部T.F)